「ただひたすら共に夢を追いかけた」国宝 23さんの映画レビュー(感想・評価)
ただひたすら共に夢を追いかけた
歌舞伎の血筋をひく俊介と家子として拾われた喜久雄。
血縁と才能に苦しみながら役者として生きていく様が描かれる。
劇中で長い期間を経ても喜久雄の心情はほとんど言葉にされない。喜久雄の行動や言動を観て推測するしかないまま淡々と、ただ劇的に出来事は過ぎていく。
常人の理解が及ばない存在が最後に溢す一言に、この作品の中で語られた喜久雄の全てが収束する。
驚くほど静かに深く、一瞬で腑に落ちる感覚は初めて味わった。
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