劇場公開日 2025年6月6日

「吉沢亮は「国宝」黒川想矢は「怪物」?」国宝 ちくわさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0吉沢亮は「国宝」黒川想矢は「怪物」?

2025年6月17日
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鑑賞方法:映画館

原作は既読。吉田修一作品はどれも好き。
しかし今作は上下巻で長すぎるし、あんまりかな?と思った。
結論から言うと原作よりも映画の方が良かった。
歌舞伎役者の一代記を3時間にまとめるのは、端折った部分もあるので、原作未読の方はわかりにくかったのだろうか?それでも核となる部分はしっかり描かれていた。
評価したいのは、少年時代を丁寧に描いてくれた所。黒川想矢は、怪物?後の吉沢亮になるべく才能を遺憾無く発揮している。あの年代でああいう芝居ができるのは、感性がよっぽど鋭いのだろうな。
しかし何と言っても吉沢亮。大絶賛されているので、天邪鬼な私は何とか粗を探そうとしたが、なかった。歌舞伎は数回しか観たことのない素人には完璧な女形に見えた。芸にまっすぐで粗野な喜久雄と才能溢れる女形を見事に演じ分けていた。
人間が作る物に完璧なんてない。しかし4.5の評価は低いように感じた。
本作がなぜ年末公開でないのだろう?これからまだまだ映画は公開されるのに、こんな超大作を観てしまった後では、全て霞んでしまうのではないか?
吉沢亮の代表作となるのは間違いない本作。
早くもアカデミー賞主演男優賞は決まってしまった感はある。

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ちくわ
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