劇場公開日 2025年6月6日

「「血」「血族」に振り廻された歌舞伎役者の半世紀の物語」国宝 ちゃ坊主さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「血」「血族」に振り廻された歌舞伎役者の半世紀の物語

2025年6月10日
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数年前に、分厚い上下巻からなる原作を読んでいた。映画化の話がネットに取り上げられた時、「あれだけの内容を2時間強に纏め上げるのは無理。きっと原作から離れてしまったストーリーになるだろうな」と思っていたが、見事な映像作品に驚いた。
登場人物の生い立ちや関係性が解り易く描かれていた。原作を読んでいなくても喜久雄を取り巻く環境は理解できたのではないか。
本作品で驚かされたのは、俳優陣の「器用さ」。
器用と括ることは失礼なのかもしれないが、主役の少年時代の2人、吉沢亮、横浜流星のいずれも歌舞伎役者ではないのに、見事に演じ切っていて、凄味を感じた。また、万菊を演じた田中泯もいい味を出していたなあ。

ちゃ坊主
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