「ゲイがあるやないか。」国宝 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
ゲイがあるやないか。
監督「若手の人気俳優使って撮りたいんだが良い企画ないかな」
プロデューサー「ゲイがあるやないか」
のようなやり取りはここではなかったようでゲイの映画ではありませんでした。
監督とキャストで、すごく期待していた作品だけれど、「100年に1本の壮大な芸道映画」という、まさかの原作者による100年に1度くらいの仰天な賛辞にちょっと引いてしまったので観るのが遅くなった。(10年に1本というならわかりますよ。100年に1本て。映画自体の歴史がまだ130年なのに。さらばわが愛覇王別姫からでも30年。ホントに作家さんの言葉なのか疑ってしまう。)
元々、歌舞伎役者嫌いだし。
壮大な映画には違いなかった。
出だしと、お初徳兵衛の道行きに重ねた俊介と春江の道行きあたりは面白かったけれども、後半はいつ終わるのかいつ終わるのかと思いながら観ていた。
美形には違いないが吉沢亮と横浜流星の女形・着物姿での踊りよりも、マーガレット・クアリーがレオタード着けてエクソサイズしてる方がきれいだな、ワクワクするなぁて思っちゃう私にはこの映画を語る資格がないのかもしれませんが。
あんなに厳しい歌舞伎の世界なのに歌舞伎役者さんじゃない俳優さんたちが演じて大丈夫か、というより演じ切った吉沢亮と横浜流星がすごい。
そのすごさと尺の長さは、ファイナルレコニングのトム・クルーズのノースタントのアクションみたいで、称賛と感謝に値する。ただ作品としてはどうか。
クライマックスは音楽にごまかされた感はありましたが、映画を観た満足感は充分味わえました。
吉沢亮と横浜流星と近松門左衛門はすごい。
女形の方は男性のファンから心を込めて好きだと言われているような、そうでないような・・・。わかるような、わからないような世界だと思います。「江島生島」などは泣いて心が締められます。って経験していませんけれど、長唄の「江島生島」素敵です💕
共感ありがとうございます。
原作者吉田修一は、今迄の映画化作品に不満だったからそういう言になったんじゃないですかね。評価は割と高いけれど大ヒットとまでは行かない・・自分も悪人は低評価ですし、湖の女たちなんて異形ですから。
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