「凄絶なまでに美しく、醜い」国宝 ホラー好き2さんの映画レビュー(感想・評価)
凄絶なまでに美しく、醜い
凄絶なまでに美しく、そして醜い。
芸のために、何もかも捧げる生き様が。
3時間という長編を、
ただ、ただ、息を止めるように観た。
目の前にはスクリーンだけ。
台詞は絞られ、
役者の表情、声音から心の機微を感じ取る。それだけに役者の力量が問われる。
観客は、俯瞰して、ただ喜久雄たち歌舞伎役者の生き様をみていく。
家族を失い、
恋人を失い、
友を失い、
何もかもを失ってでも、ほしいもの。
見たい景色。
この映画を撮るにあたり、1年半歌舞伎の稽古をされたとか。ここまで歌舞伎を魅せることができるのかと、役者の恐ろしさも感じた。
これは邦画史に名を残す。
いま、観るべき映画。
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