新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!のレビュー・感想・評価
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ミスマッチ
ほとんど期待せずに行ったのだが、その上で丸っきり期待外れだった。
期待したポイントは、監督の前作「恋は光」が良かったことと、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズを観たばかりで、髙石あかりの他作品に興味を持ったことの2点だった。
前者については、原作の魅力を毀損することなく仕上げていた手腕が今作においては生きていないと感じた。単純でステレオタイプなキャラばかりで魅力を感じることはできなかった。役者も実年齢は存じ上げないが、軒並み高校生には見えなかった。それ自体は良くあることだが、その事が不満に思える程度には各キャラに魅力が無かったのだと思う。
後者については、比較対象作が相当個性の強いキャラであり、比べてすまない、と謝りたくなった。
あまりフィクションに馴染みの無い小中学生が観る分には新鮮で楽しく熱くなれる作品だと思うが、到底四十過ぎの男性が見て楽しめるような代物ではなかった。
0.5点でも良いくらいだが、観ていて引っかかったシーンについて一部フォローがなされており、製作陣の誠意というか頑張りだったのだろうと思い加点した。
非支持。その理由。
先行上映で観てきました
櫻坂46藤吉夏鈴さんの映画初出演にして初主演作ということで、当初は「そういう映画なんだろうな」と想像していたら、10代学生の青春ストーリーを軸に熱血要素やミステリー要素を散りばめ、果ては現代日本の社会風刺まで含まれた優れたエンタメ作品だった。
元々は原案の宮川彰太郎さんが日大藝術学部映画学科の授業の課題で制作した企画書。大きなニュースにもなった日大ラグビー部の不祥事にインスパイアを受けて書かれたものがプロデューサーの目に留まり映画化に繋がった。
明らかな不正が発覚しても法的な処罰をされない政治家や一部の特権階級が我が物顔で支配する世界の中で、これからを生きる若者たちに「悪いものは悪い」と立場に忖度せず言葉にして立ち向かう勇気を与えてくれる良作。
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