新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!のレビュー・感想・評価
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高石あかりビジュ爆発!
「殺さない彼と死なない彼女」「恋は光」の小林啓一監督作品ということで楽しみにしてた。
作品としては前作ほどの輝きは感じられず、物足りなかったけど、若い女優さんたちはみんな輝いてた。
なかでも高石あかり、もう表情が豊かで、鼻の下にボールペン挟んで上向いてるのだけでも2時間見てられる。
「ベイビーわるきゅーれ」はアクションはもちろんだけど、彼女のわちゃわちゃしたところかいい。
中井友望ちゃんも出てたし、待ち遠しくて仕方ない。
単純にストーリーが面白い!
女優陣が魅力的
青春、キラキラ。
タイトルなし(ネタバレ)
まぁライトノベルのような青春映画、定番の”痛快”で面白かったが、しかし新聞部より文芸部を中心としたお話のように思えた、新聞部はその影響でできたようなもんだし。だから主人公も最終的にジャーナリストを目指すことになるが、それに憧れ先輩のように熱血漢になる過程がすっぽ抜けてる感じ、そこら辺が残念。
危うさ
伝統ある文芸部に憧れて高校に入ったのに、ひょんなことから学校の鼻つまみ者の新聞部に入部する事になった女子高生のドタバタ物語です。
アイドル映画と思わせて面倒くさい若者の心を見事に掬い上げた『恋は光』の小林啓一監督作なので期待していたのですが、本作は真正のアイドル映画でした。恐らくキャスティングありきのプロジェクトだったのではないでしょうか。人物は非常に分かり易く描き分けられ、ワルは迷いのないワルで、正義によって鉄槌が下されます。
その単純さも気になるのですが、もっと疑問に思った点がありました。本作で描かれる新聞ジャーナリズムは、「正しい事をしているつもりで、いつしか高い所から正義の名の下に人を傷つける」危うさを非常に強く感じました。しかし、そんな事は一切考慮されていませんでした。若い人が観る青春映画にはそんな面倒な事は不要ということなのでしょうか。
将来性豊かなキャスト陣が贈る青春部活学園モノコメディ映画
以前から気になっていた映画。時間ができて、やっとみることができました。
主演は櫻坂46・藤吉夏鈴さん。初映画初主演ということで、緊張とかプレッシャーを感じながらの挑戦だったと思いますが、演技についてはいい意味でこんなものかな、と。初めての映画出演と考えると上出来ではないでしょうか。まあ演技力というのは経験を重ねればいやでも上がっていくものですから、この作品を原点にして経験を重ねていけばいいのです。少しだけ気になったのは声の出し方。普段あまり声を張らない子ががんばって声を張っているような感じがしました。内気な文学少女役なので役通りといえば役通りなのかもしれませんが。役に応じた自然な発声は、これから自ずと身についてくると思います。
ストーリーは現役大学生の書いたシナリオが原案らしいですが、悪い意味での青臭さはあまり感じず。脚本家さんの手腕もあって、よくできています。日大タックル問題に端を発する大学経営不正がモデルなのかな。高嶋政宏さんが出現した時点で、着地点は見えたので、そこへ向かってどう着地していくかを見守る映画でした。高嶋さんの演技は本作のコメディ要素を一人で引き受けているようで、見事な立ち回りでした。
小慣れた脚本家だったら、恋愛要素を付け足したくなるかな。でもこの作品に関しては、入れなくてよかった。私立高校を舞台に、正義vs悪、大人vs子供という単純で分かりやすい構図に絞って描き切ったのがよかったです。
ナレーションを頻繁に用いる演出は、私は嫌いではない。説明ぜりふを多用するよりもわかりやすくてよかったです。それよりも気になったのは、学生新聞がテーマでありながら、実際に新聞を作るシーンがほとんどなかったこと。活字の新聞を作るからには、専用のソフトがあって、見出しとか本文をレイアウトとか文章にこだわって作り上げていくプロセスが必ずあるはず。言葉の力で正義を実現するというコンセプトならどういう新聞を作るか、というところにもっとフォーカスを当てて欲しかった。
音楽はクレナズム。クリーンギター主体のバンドサウンドでした。新海誠作品のRADWIMPS方式で、劇伴と主題歌を担当しています。劇伴と主題歌に一体性があって、終始青春の爽やかな雰囲気がありました。ただ、緊迫感のあるシーンも爽やかな音楽が流れているのは少し違和感がありました。
上映時間は98分。テンポよく話が進んでいくのがよかった。間延びすることなく、展開が早すぎることもなく、淡々としたスピード感がちょうどいい。最終的には無事着地すべきところに着地して、オチもついて未来への余韻を残しつつエンディングを迎えます。スッキリとした後味が残る作品でした。
映画初挑戦の藤吉さんをはじめ、将来ある成長途上の役者さんが多数出演されている映画です。出世魚でいえば、第一形態か第二形態。成長を見守る視点がほんの少しでもあれば、さらに楽しめる映画になっていると思います。これから先、この作品のキャストの方が別の大きな映画に出たとき、以前こんな面白い映画に出てたんだって、もう一度評価を受ける作品になるといいですね。そういう未来が訪れるように、がんばってください。
若い才能が結集した爽やかな青春映画。今後の伸びしろや将来への期待もこめて、星4つと評価させていただきます。おもしろかった!
薄い!
森田ひかるが適役かと…
一言で言うと期待外れ
もう青春映画を駄目な歳になってしまったか?
話は面白いはじまりをして、青春映画のワクワクが心を揺さぶるという期待で見始めて、恋愛がほぼなしでどこまでいけるかと思って観ていたが、杉原かさねが緑町このはであると解き明かすまでは良かった。が、長い。もっと話をワクワクして観ていたかったが、後半集中が切れた。
主役は藤吉夏鈴さん。悪いですけどアイドルは知らない。しかも、美人や可愛いとは違いちょっと普通で演技で勝負してきたけど普通でした(藤吉ファンの方ゴメン)。追記、それが良かった。2回目観てわざと化粧もさせず普通の文学オタク高校生役が出来ていた。
新聞部部長の杉原かさねの髙石あかりさんが主役と間違うほどで光った演技力で、これからの作品も注目したい存在感がありました。
脇役の二人が 出来過ぎていた感じ。
くだらなくておもしろい!
面白さはあったのですが、リアリティラインをもう1段上げた方がもっと面白くなったのでは?‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
この映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』は、文学オタクの主人公・所結衣(藤吉夏鈴さん)が、櫻葉学園高校の文芸部の入部試験中に、新聞部のドローンに巻き込まれ文芸部の入部が叶わず、文芸部の入部を条件に学内の文才ある謎の作家、緑町このはの存在を明らかにする為に、新聞部に潜入調査するという物語です。
その過程で、文芸部が度々入選していた文芸コンクールに関して櫻葉学園高校の不正に行きつき、その不正を暴くというストーリーになっています。
物語は二転三転し、ジャーナリズムの本質を垣間見る、面白さある脚本と内容になっていたとは思われました。
ただ残念ながら映画としては、特に櫻葉学園高校の理事長の沼原栄作(髙嶋政宏さん)の人物造形や不正の内容が、余りにもステレオタイプでリアリティがなく、主人公たちが対峙する相手の根幹部分にリアリティがなければ、作品としても駄目になってしまうのは必然だと思われました。
もしかしたらかつてのアイドル映画であれば許されたのかもしれませんが、それは今のアイドルやそのファンの人達に対しても失礼でしょう。
また当然、数多くの映画を観ている観客にとっても、このリアリティラインでも騙せると思った制作陣の人達は大いに反省が必要だと、僭越思われました。
特に傑作『恋は光』を監督した今作の小林啓一 監督は、こんな浅いリアリティラインでは駄目だ!と企画者や脚本家に押し返した上で、脚本内容の練り直しからやる必要があったと思われました。
この内容で『恋は光』を絶賛した観客たちを落胆させないと思っていたとしたら、1観客として残念無念としか言いようがありません。
とはいえ、主人公・所結衣を演じた藤吉夏鈴さんには冒頭は間の微妙さで拙さも感じながら次第に魅力ある演技をしていたと感じ、杉原かさねを演じた髙石あかりさんは今さら言うまでもない出色の演技で、二転三転する展開は面白さもあり、今回の点数となりました。
是非ともスタッフの皆さんは、今作のリベンジを次作で、小林啓一 監督含めてそれぞれ成し遂げて欲しいと、僭越ながら思われました。
新聞"汽車"として
本当に小林啓一監督か?と疑いたくなるほど、チープで物語の深みに欠ける作品だった。これまでの映画が凄すぎたため、相当期待していたんだけど...ザンネン。全体的な色味は相変わらずの小林節だけど、どうも脚本と音楽が受け入れられない。これまでとは絶対的に何かが違う!と思い、エンドロールを凝視してみると、納得。「ももいろそらを」「殺さない彼と死なない彼女」「恋は光」時には監督兼脚本だったのだが、本作は珍しく脚本を兼任しておらず、結果として小林監督らしさが薄れた作品に。新聞記者と聞いたから、「恋は光」のような文学的で知的な物語を想像していたんだけどなぁ。
音楽に至っては、「赤羽骨子のボディガード」以上に酷い。今どきフリーBGMでもここまでダサくない。しかも使いどころが悪すぎる。物語の肝となる会話をしているシーンやラストスパートなんかにも余計に付け足しちゃうから、緊張感なんぞあったもんじゃない。映画音楽は映画を盛り上げるためにあるはずなのに、これだと盛り下げるどころか、品質そのものを落としている。これだと役者たちの頑張りも台無しだよ...。
主人公の所結衣が主人公になりきれてないのも気になった。周りの個性が強すぎるってのもあるんだろうけど、個人的には杉原が主人公の方が断然面白いだろうなと思ってしまった。というか、髙石あかり、久間田琳加、中井友望に、高嶋政宏って脇を固める役者が強烈すぎる。これだと藤吉夏鈴が活躍する場面がないじゃないか。
コメディにも振り切れていなかったから、全てにおいて中途半端な感じになってしまったのかな。テーマも作風も良いのに。にしても、リンクマが「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」とは真逆なキャラで最高だったなぁ。もっと映画出ていいと思うんだけど。
新聞部や文学部にも関わらず、言葉が下手。心に響くセリフが無いのも、結構致命的だよね。まあ短いし、テンポはいいし、クスッと笑えるところもあって嫌いな作品ではないんだけど、なんか色々と上手くいっていないなぁと思ってしまった。小林監督の次回作も別の人が脚本を担当しているか不安だけど...でも、次こそ!
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