盤上の向日葵のレビュー・感想・評価
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似てる
砂の器に似てます。
刑事が特急電車で地方に向かった辺りで既に感じていましたが、捜査状況と主人公の過去が交互に流れ始めて、砂の器を見たことあるかどうかで見方が変わるなと思いました。
砂の器を見たことない人であれば割と楽しめる気がします。
ただ、主人公の出生の秘密、向日葵、将棋がバラバラに存在していて、それなら、いっそ実は渡辺謙が父親だったくらいの方が良かったように感じました。
ただ、銭湯で小日向さんが泣きながら背中を洗ってくれたシーン、父親に奨励会に入りたいと言ったら「お前も置いていくのか」と縋られたシーンは3人ともかなり良かったです。
坂口健太郎さんの演技を拝見するのはヘルドッグス以来でしたが、父親が死んだあとの泣きの演技が良かったです。
宿命
山中で見つかった白骨死体には、この世に7組しか存在しない貴重な将棋駒が残されていた。駒の持ち主は将棋界に突如彗星のごとく現れた天才棋士・上条桂介のものと判明。捜査が進む中で上条の隠された過去が明らかになっていくという物語であり、彼の悲劇的な運命を軸に、人間の業や才能の残酷さを描いた話でもある。
この作品を貫くのは、「お前には将棋しかない」というフレーズだ。それは単なる台詞ではなく、桂介の人生そのものを表す呪いであり、また唯一の光でもあったと感じた。
絶望的な境遇と「将棋」という才能。自身の過去を容易に語れるような人生でないことは、物語を追うことで次第に分かってくる。
桂介の境遇はあまりにも過酷だ。近親相姦という出生の秘密、酒に溺れネグレクトと暴力を繰り返す義父。
さらには彼はその才能ゆえに重慶から利用され、将棋の試合のたびに連れ出され、あげくの果てには大切な将棋の駒を売られてしまうなど、将棋がなければ受けなかったであろう苦難をも引き寄せてしまう。才能を持つ人間ゆえの苦痛を描いていて見応えがある。
桂介の人生を形作った「3人の父親」という視点で見ることによって、桂介の人間像に新しいページを加えて解釈することもできる。
桂介の複雑な人格は、彼が出会った3人の象徴的な「父親」との関係によって形成されている。
1.上条庸一(血の繋がりのない父) 粗暴で虐待を繰り返す「父」だが、パインアメや忘年会の景品の将棋駒といった「ほんの一滴の愛情」も確かに存在した。彼にとってもまた、歪んだ形であれ「桂介しかいなかった」のかもしれない。
2.唐沢光一郎(将棋の師) 桂介を「まるで息子のように」扱い、将棋の技術と楽しさ、そして「道」を教えた、桂介にとっての光とも言える存在。
3.東明重慶(影であり、反面の師) 「鬼殺し」の異名を持つ天才的な技術を持ちながら、正規の道から逸れ、裏社会で生きる男。彼は桂介の才能を利用し、賭け将棋の旅に連れ回す悪魔(メフィストフェレス)的な側面を持つ。しかし、自らの死を悟ると、桂介につきっきりで「鬼殺し」の技を遺そうとする。それは、彼なりの「贖罪」だったのだろう。
本作において、将棋は単なるゲームではない。それは「生ききる術」でもあるし、「命のやりとり」であり「賭博」そのものだ。
康一に自らの出生の過去を明らかにされ、全てに絶望し、彼はマンションから身を投げようとした。その瞬間、彼を引き戻したのもまた「将棋の駒の音」だった。彼の人生は、良くも悪くも将棋から逃れることはできないことを示唆しているように感じる。
そして、将棋の駒に「表と裏」があるように、登場人物たちも強烈な二面性を持っている。
・庸一: 粗暴な「表」と、わずかな愛情の「裏」。
・重慶: 桂介を利用する「表」と、技を遺す「表と裏」の対比が、物語に深い奥行きを与えている。
桂介が自殺しようとするシーンでは、重慶は桂介の後ろ姿を見ても、「死ぬな」と安易に言葉をかけない。彼はただ、黙って「将棋の駒を指す音」を響かせる。
あの音で、桂介は我に返った。将棋はまさに彼の生き様そのものだ。数え切れないほどの人間と勝負してきたと思うし、重慶との賭け将棋の旅の病床から咳き込みながら死に物狂いで勝負に臨む男、命を懸けて一局に臨む「漢たち」の血と汗が、そこには詰まっている。
言葉ではなく、桂介の「生き様」そのものとなった「将棋」によって、重慶は桂介の命をつなぎとめたのだ。
「お前には将棋しかない」——。その言葉通り、桂介は将棋によって絶望の淵に立たされ、同時に将棋によって生かされ続ける。その逃れられない運命の軌跡を描き切った作品だった。
「国宝」以上の作品
ひまわり畑は出てきたけど
なかなかすごい過去
予告で気になって鑑賞しました!
山中で謎の白骨死体が発見される。
事件解明の手掛かりは、遺体とともに発見されたこの世に7組しか現存しない希少な将棋駒。
容疑をかけられたのは、突如将棋界に現れ、一躍時の人となっていた天才棋士〈上条桂介〉だった。
さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、賭け将棋で裏社会に生きた男〈東明重慶〉の存在が浮かび上がる。
桂介と東明のあいだに何があったのか?
謎に包まれた桂介の生い立ちが明らかになっていく。それは、想像を絶する過酷なものだった……。
というのがあらすじ!
時代は1981〜1994年までのお話
上条の過去はなかなかすごかったですね
父親だと思ってたら違ったしほんとの父親は母親の実兄
しかも妊娠を知って自殺してるし…
血が繋がってないのにお金をせびりにくるしその理由も自分勝手でしたよね
あと音尾さんのクズ役がうますぎる!笑
ほんと憎たらしい!笑
そして重慶が農園に来てさらに物語が動き出します
よく会いに来たなと思います笑
そんなに将棋をしたかったのか自分には気持ち理解できませんが…笑
上条は最後まで重慶に勝てませんでしたね
「やるな」と言ったときにてっきり勝ってるかと思ってました
最後は向日葵畑が出てきて自殺しそうな雰囲気が出たけど重慶の言葉で踏みとどまってよかった…
そのあとはやっぱり捕まったんだよね?
竜昇戦でしたっけ?それが終わったあとに来てほしかったけど難しいですよね〜
対局シーンはどれも迫力があってすごかった!
それにみなさんの演技もよかった
将棋がわからない人も楽しめると思います!
面白い映画をありがとうございました😊
薄っぺらい松本清張作品‼️
身元不明の遺体、執拗に捜査を進める二人の刑事、捜査線上に浮かび上がる有名棋士‼️こう書くと松本清張の「砂の器」が思い出されます‼️ただイマイチ詰めが甘いですね‼️物語は4つの軸からなる‼️主人公の忌まわしい出生、主人公と酒浸りの父の関係、そんな父から主人公を導いてくれる恩人である元校長、そして主人公に多大な影響を与えるアマチュア棋士‼️それぞれがドラマティックに絡む展開かと思いきや、元校長は中盤以降全く物語に登場せず、とってつけたような近親相姦による出生、父を憎んでいるのか愛してるのか曖昧な主人公、アマチュア棋士との絆もイマイチ胸に響かない‼️主人公の郷愁の象徴であるひまわりもまったく印象に残らない‼️そしてラスト、主人公は逮捕される直前で幕となるわけですが、結局主人公の容疑は死体遺棄⁉️殺人⁉️刑事二人の考えは全く違ってたみたいだけど⁉️なんかスッキリしないラストですね‼️
ラストシーンのその先は明日カモメに訊いてみます。
向日葵の影にある濃厚な人間関係
絵面は地味なはずなのに
刑事目線の謎解きは良い ○◎◎◎○
謎解きが良かった
色々な要素がありながら、ストーリーとしてはしっかりとまとまっていて良いし、スッキリ終わる
ただ全体的に暗い話が多く、明るい話が全く無いのが個人的には好きじゃない、これが好きな人は良いのだが
見やすさ○
ストーリー◎
キャラクター◎
没入感◎
個人的好み○
原作ファンだと物足りない。役者に助けられている映画のように感じました。
元々柚月裕子先生の作品ファンです。
こちらの原作も読了済み、ドラマは観ていないのですが映画になりましたので観てきました。
原作は文庫上下巻になるほどの量を、2時間に収めるにはどこをカットしてどこをクローズアップしているのか気になるところでしたが、原作未読の方にも流れが分かるようになっていたのは見事でした。
タイトルが「向日葵」ということで向日葵農園、原作にはない奈津子の存在は視覚や感覚に訴えるには確かに直接的で分かりやすいのですが、原作を読んでしまうとちょっと浅はかな気がしました。
自らの業を受け入れ、「生ききる」ことの意味を見いだしていく物語なので余計な配役は要らないと感じたのは私が原作ファンだからでしょうか。
タイトルの意味が分からない、回収できない、というご意見もあるようですが、原作のタイトルを視覚に訴えてしまう構成にしてしまったので、モヤモヤ感があるのは仕方がないような気がします。
とはいえ役者陣は見事としか言いようがなく、ただ佐野役の高杉真宙くんが現代っ子ぽくてちょっと浮いてましたがまあそれも愛嬌かな。
音尾さんのクズ親父っぷりが秀逸すぎて、まだ脳裏に焼きついてるほど。
坂口さんの子役をされた小野桜介さんの演技には震えました・・・
将棋部分は盤面が映るシーンは少なく顔芸対決になっておりましたので、「将棋」を目当てに観ると物足りないのではないかとも思いますが、あの顔芸対決だけでも一見の価値ありです。
(余談)
過去シーン街中の将棋クラブがあった地域、1980年代後半の設定ですよね、もっと垢抜けていたと思います。昭和の臭い満載過ぎでちょっと笑ってしまいましたw
渡辺謙VS柄本明の顔芸対決が凄い
予告みたら、サスペンスなのか、将棋の話なのかよくわかってなくて行ったけど、ガッツリ将棋打ちが、抗えない運命に翻弄される良質な人間ドラマだった。
素人ではわかりにくい将棋の対局シーンが多くて、無言で盤面に向かい合う。不思議と眠くならないのは、将棋の技術解説をばっさりと捨て、役者同士の顔芸という演技勝負として描いてるから。
パチン、うーん🧐
パチン、ムムム😕
渡辺謙VS柄本明の顔芸対決ですよ。ここだけでこの映画観る価値あり。
ひとつだけ言わせていただくと、冒頭のシークエンスもばっさり切ってもよかったかも。エンドにつけたらダサすぎたからアタマにもってきたのかもしれませんが、贖罪と再生を描くならいらないと思いました。
将棋のシーンの面白さに成功してるのだから、予告も思い切って将棋に振ってもよかったんじゃないですかね。子役さんと小日向さんのシーンとかめちゃくちゃよかったのに。
2週目の大箱スクリーンにお客さん3人。少し寂しいですね。
将棋盤のどこに向日葵が?
原作未読
柚月先生原作の映画は個人的にあたりが多いので本作も楽しみにしていましたが、うーん…
観ていて???となるところがそこかしこにあったのと、一番疑問だったのがタイトルが最後まで回収されてないという所。
原作既読派の方々のレビューを見て、やっと合点がいきました。
確かに、盤上に向日葵が咲くという表現は映像に起こすと相当ポップになるので、シリアスな作風の本作にはそぐわないというのはごもっとも。
劇中の向日葵がさして重要な扱いになっていないのに、このくだりをばっさりカットでは何のことやら、という感じです。
それと、現代パートの小道具でロットアンテナの携帯電話を使っているので平成前期~中期ぐらいなはずなのに、あちこち昭和の気配がしていてとても違和感。
砂の器に引きずられすぎたんじゃないかなとすら勘ぐってしまいます。
主演と助演のお二人が特に素晴らしい鬼気迫る演技だったので、このあたりもうちょっと何とかならなかったのかなーと残念に思いました。
余談ですが、坂口健太郎さんはお顔立ちが端正すぎるせいか、あまり髭が似合わないですね
中途半端なミステリー?なの?
役者達の鬼気迫る演技が最高ですね!!
奥の深い見応えのある作品でした!
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