「原作と違うんです。盤上の向日葵の説明がないんです。桂介の最期もやらないんです」盤上の向日葵 映画大好きジジイ68歳さんの映画レビュー(感想・評価)
原作と違うんです。盤上の向日葵の説明がないんです。桂介の最期もやらないんです
映画化されると原作と違うことは多く、本作も随所に原作と違う点がありました。
以下は原作のあらすじです。
天才棋士・上条桂介の母親が好きになったのは実兄で桂介は近親相姦の上に生まれた子供だった。
桂介が将棋を指すと盤上に母親が好きだった向日葵の花が升目のひとつを除いて見える。
その、向日葵の花が咲いていない升目に打てば勝てることを知っていた。
実兄は近親相姦がバレることを怖れ縊死し、母親は実家の奉公人と出奔するが、桂介が成長すると実兄に似てくることを苦にしてやはり縊死する。
桂介は貧困と養父からの暴力を受けるが、不憫に思った元校長夫婦が気にかけ将棋も教える。
IQ140の桂介の将棋の腕前はメキメキとあがり続け、元校長は奨励会への入会を勧め資金も支援することを伝える。
桂介は貧困や父親から逃げるには勉強して東大に入り大きな会社に就職することをめざし、見事にそれを果たす。
この大学時代にに賭け将棋の真剣師東明重慶と知り合い、影響を受ける。
桂介は大学卒業後外資系投資顧問企業で資金を作りIT企業を設立し成功をおさめる。
※映画では桂介はIT企業起業ではなく果樹園。
そこに養父が金をせびりにくるとストーリー。
ある日、桂介の元を訪ねてきた東明重慶と将棋を打つが東明重慶から将棋のプロになることを勧められる。また、負ける度にカネを渡していたが、東明重慶から養父についての悩みを打ち明けられ、養父を殺すことを提案、桂介は同意する。
また、末期癌を患う東明重慶から最期の真剣勝負を持ちかけられ破れるが、東明重慶から自分が勝ったら自分を殺して欲しいと頼むが、桂介が躊躇していると、自ら匕首で腹て首を刺し絶命する。
桂介は絶命した東明重慶をその地に穴を掘って埋葬するが元校長から貰った将棋の駒を一緒に埋葬する。
数年後、東明重慶の死体が見つかり、一緒に埋葬された将棋の駒の所有者を辿ることで桂介が東明重慶に養父の殺害を依頼したことが判明。
タイトル戦の最終局を迎えるが、待ち構えていた刑事に連行されるが、連行される途中の大宮駅のホームから電車に投身するが、映画ではここは描かれない。
主人公の天才棋士・上条桂介を坂口、桂介に大きな影響を与えた賭け将棋の真剣師・東明重慶を渡辺が演じ、事件の真相を追う刑事役で佐々木蔵之介と高杉真宙、桂介の恩師役で小日向文世が演じています。
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