「「砂の器」を目指してる?それならいっそのこと… いろいろもやもやしてすっきり感動できないのがもったいない。」盤上の向日葵 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
「砂の器」を目指してる?それならいっそのこと… いろいろもやもやしてすっきり感動できないのがもったいない。
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まさに「砂の器」を思い起こさせる構成で、実際そう宣伝してる。
それならば、いっそのこと、クライマックスの竜昇戦の戦いをやって、その最中も刑事たちの最後の捜査を盛り上がるテーマ音楽を背景に交互に描いて、勝利後に、刑事たちが逮捕状を持って現れたほうが、きれいに感動できる!
これだけ盛り上げても、最後の戦いを描かないのは納得できない。
東明の最後に殺してほしいと頼んでおきながら、プロになれ、とはどういうこと?
殺人がばれずにプロになれ?ばれて犯罪者になって刑務所送りになっても「生きろ」ってどういうこと?
いろいろすっきりせず、感動できないのが実にもったいない。
佐々木蔵之介は大好きなんですが、「上条桂介に逮捕状を請求します!」の大見え、大芝居はあまりにも大げさで浮いてる。他の刑事の「上条桂介を死体遺棄の容疑者として特定する!」も大仰。
予告編の時から気になってて、そのせいで鑑賞をためらっていたほど。
さらに同じく予告編での渡辺謙の「生き切るんだ」も力みすぎ!と引いてましたが、そういう状況なら致し方ないと、こちらは観た後で納得しました。
構成、演出、ストーリー展開など全編、昭和の映画のような要素をうまく料理できていないような、何かいろいろすっきりしないのが残念でした。
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