「天才を縛り付ける重すぎる鎖」盤上の向日葵 くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
天才を縛り付ける重すぎる鎖
友人から小説を勧められ、読んでから見たかったのだが、未読。将棋にまつわる事件ものくらいの前情報で鑑賞しましたが、とても良い映画でした。
将棋を指しているときの坂口健太郎の嬉しそうな瞳(決して大仰に笑ったりはしない)、将棋に生き死にをかける渡辺謙、死にそうなのに将棋が打ちたくてしょうがない榎本明、最低で最悪なのに虐待されている子供ですら見捨てられない音尾琢真、泣きながら佳介を風呂に入れる小日向文世、そして、子役の小野桜介くん。役者陣の演技が凄すぎて、テンポも良く没入しました。
小野くんの将棋を指しているときの真剣な目、父親からほんの少しでも気にかけてもらえたときの笑顔、全てが素晴らしく、今後注目したい子役さんです。
それにしても、自分もあのような状況になったら、同じことをするのでは…と思ってしまう。佳介を縛り付ける鎖が重すぎて苦しくなります。
この作品は小説の方が登場人物の心情を掘り下げて読め、より良い気がして、一刻も早く原作を読もうと思います。
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