「生気が目に宿る」盤上の向日葵 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
生気が目に宿る
原作未読だが実に秀逸な人間ドラマでありミステリーであった。
将棋・将棋の駒がキーではあるが、軸になっているのは主人公 上条桂介の半生の物語。
とにかく役者陣の演技に舌を巻いた。
主人公 上条を演じた坂口健太郎の演技は、
少年期から若い頃には目から生気が失せていたが、
プロ棋士になって以降ラストシーンの目には正気が宿っていた。その違いが素晴らしい。
そして東明重慶を演じた渡辺謙は、登場シーンからもうコワかっこいい。
真剣師としての佇まい、タバコの吸い方、駒の指し方、喋り方、どれをとっても
圧というか迫力がすごい。
私としては校長先生で少年期の上条に将棋を教えた(親のように支えた)重要な役を
演じた小日向文世。慈愛に満ちた優しい佇まいは鑑賞していて胸を打ち、
もっとも印象深かった。
それにしても主人公 上条の生い立ちや生まれの秘密など
壮絶だし、東明との別れもまた壮絶であり、
これからの人生、強く生ききってほしいと心から思うエンディングであった。
坂口健太郎は今後も楽しみ。大河の主役をやってもらいたい。
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満塁本塁打さんのコメント
2025年11月2日
やっぱり渡辺謙さんは最高でした。一挙手一投足が重厚でした。同意です。
ただ 破天荒すぎたカモです。
小日向さんは 珍しく 超善人役 で 光ってました。イイねコメントありがとうございました😊
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