「謙さんもまくってくるか?!」盤上の向日葵 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
謙さんもまくってくるか?!
今年も残り僅かとなりましたが(早い?)
見応えのある邦画がここに来て
どどん!と2本公開です。
皆さん待ちに待っていましたよね。
「爆弾」と本作。
皆さんはどっちが好みでしたか?
笑顔封印の坂口君にも魅せられましたが、
やはり圧巻!謙さんの存在感!
何だかどれも「助演」が凄い事に!
こちらの謙さんもまくってくるかぁ〜?!
どこもかしこも熱いです!
ワタクシ的には会話劇が好きなので「爆弾」にやや軍配が上がるか?
心揺さぶられたのは絶対にコッチなんですが、こちらは「将棋」を賭け事にしたり、
ヤクザ映画風味が濃過ぎてそこがちょっと残念だったのと、外資の証券マンから講師にとらばーゆも?、行き着いたのが太鳳ちゃんと婚約って、ほえ?って感じだったので、星に差を付けたんですけども。。
まぁ原作には忠実だったからコレはコレで
アリよりのアリ??
じゃーアリじゃん(°▽°)
あ。
でも映画オリジナル太鳳ちゃんパート、要らなくね??
あと蔵之介はんの芝居がデカ過ぎてちょい
うるさかったカナ〜(°▽°)
とはいえ、もう本当にね。
残酷な境遇の中、必死で生きようと頑張る
子供の姿はね。
見ていられないのですよ( ;∀;)
(少年時代の桂介(子役)がガリガリでリアルなのよ( ;∀;)
母親とは死に別れ(自死?)父親には虐待され、四年生なのに毎朝新聞配達(コレだってあの父親に強制的にやらされているんだろう)
それなのに桂介はあんな父親からでさえ褒められたいし愛されたい。
本当に見ているのが辛い。
そんな夢や希望もない毎日を送る桂介に将棋の楽しさを教えてくれた唐沢夫妻が希望だったけど、結局桂介の不幸は終わらない。
(ガマさんになるかとヒヤヒヤ)
どこまでも追いかけてくる父親。
多額の手切金を用意するも裏切られ、挙句
思いもよらない真実を聞かされる。
親父が実父じゃなかった!なんて、じゃぁ今までの我慢は何だったのか!
そして
近親○○って衝撃度MAXです( ;∀;)
立ち直れねーーデス( ;∀;)
桂介が少年時代に見ていた将棋雑誌に載っていた憧れの存在だった東明。
大人になった桂介は彼と出会い行動を共にするが、東明も又、将棋指しとしては超一流だが人間としては最悪で、結局唐沢から譲られた将棋の駒も奴のせいで奪われてしまう。
頑張っては足を引っ張られ、幸せに手が届きそうになると断ち切られる。
挙句死期の迫った東明の願いを聞き入れてしまい、彼の死に関与してしまう。
唯一幸せだった時間。
女と暮らした町が見えるこの高台に埋めてくれ。。って何やねん!!
東明なんて勝手に死んで勝手に土に還ればいーじゃんか!って思って観てた。
のに。。
何年もかけて貯めたお金で取り戻した唐沢の将棋の駒を東明の胸に抱かせて埋めた桂介。
正直何故桂介がこの2つの選択をしたのかが理解出来ない。
あの親父をヤッテくれたから?
外道だと理解していても彼の指す将棋が強かったから東明の将棋に魅せられてしまったの?
ワカラナイだって東明と桂介は師弟関係にあった訳でもないし、2人の間に絆は見えなかった。。
ラストは見せないでくれて良かった。
見たくなかった。
桑田さんの歌声が全部引き受けてくれて良かった。
○印象的なシーン涙出ないけど泣いた○
⚫︎もらったマフラーを握りしめて初めて唐沢の家にやって来た桂介。
その後も唐沢の家に通う様になった桂介の姿を同じカットで何度も繰り返す。
最初は無言で扉を開け、恐る恐る入って行くが、徐々に変化していき挨拶出来るようになる。
返事が出来る様になる。
⚫︎アザだらけの桂介の体をタオルで隠し、優しく洗ってあげながら涙する唐沢。
ここは流石の私でも鼻の奥がツーンとした
( ;∀;)
⚫︎温泉の休憩所で初めて唐沢以外の人と将棋を指す。
皆んなに褒められる。
初めて勝った時に見せた控えめな笑顔。
⚫︎次の一手を考える時は耳を触る。
これは唐沢の真似だったのね( ;∀;)
⚫︎自分の出自に絶望して窓に足をかける桂介。
それを見た東明は、声を掛けるわけでもなく、盤上に駒を並べ始める。
パチン。パチン。
その音を聞いてよろよろと部屋に戻る桂介。
⚫︎そしてやっぱり柄本明さんの貫禄!
まぢ○んじゃうんじゃないかと思った。
それにしても右近のアゴが忘れられない夜です。
今晩は。コメント有難うございます。ムッチャ、映画を観てますねぇ。暫くはリフレッシュですね!
今作は、拙レビューに書いた通り、予告編が笑いのツボに嵌ってしまったのですが、本編は中々でしたね。
世界のケン・ワタナベも可なり暑苦しかったですが、音尾琢磨さん、最高っす。屑な男を演じさせても、善人を演じさせても抜群な個人的名バイプレイヤーですね。
あ、団鬼六の「真剣師 小池重明」を読んでいたからと言って、”縄ナンチャラ”とかは、オイラはいい子だから読んでいないよ!最近、邦画の良作が多くって困ってしまうわ。ではでは。
コメントありがとうございます。
毎度のダジャレですみません…
タイトル何にしようかな~、と悩んでるときにフッと浮かんでしまって勢いで。笑
少年時代はよかったのですが、現代パートが色々気になってしまいました。
共感&コメントありがとうございます。
俳優陣の熱演は光るものの、将棋と向日葵の存在感が薄くてちょっと残念でしたね。
「桑田さんの歌声が全部引き受けてくれて良かった」は、全く同感です。
まだ原作を読んでませんが、原作ではきっと、東明との繋がりが深いのでしょう。本作では、東明がオヤジをヤッたというのも、「ウソだろ、だまされるな桂介」と私は思ったし、いつ体調が悪くなったの?と思いました。
原作の〝ゴッホの作品からの母親思慕〟をひまわり農園と土屋太鳳さんとの交際にすり替えたのは、もしかしたら、脚本家か監督が、桂介の人生にも束の間だけど平凡な幸せを望めた日々があったことにしたかったから?
向日葵🌻がキーワードなのに、女っ気の無い原作のままだと映画的な華が無くて、企画が通らなかったのかも、ですね。
戯言を拾って頂きありがございます!w
温泉での泣きから喜びはストレートだけど良かったですよね!
個人的にはラストはもう一場面欲しかった感じですが、なかなか面白かったです。






