「ブチ切レ」KILL 超覚醒 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
ブチ切レ
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よくもたせたと思う。
踊らないインド映画で、主人公が悪党どもを滅多刺しにしてく映画。
表題のタイトルコールが面白い。
前半と後半というか、恋人が殺されてスイッチが切り替わったタイミングで挿入されたように思う。
タイトルは「KILL」
主人公が「殺す」と覚悟を決めたように思えて心地いい。
列車に強盗団が乗ってくるわけなのだけど…こいつらの背景と目的が分からずで戸惑う。
一族の絆だけはやたらに深い。
他人はお構いなしに殺すのに一族が殺されると大号泣したりする。殺さないってルールがあったようにも思えずで…ネジの飛んだ奴が1人いて、ソイツだけが殺してたのを俺が錯覚してるだけだろうか?
なんせ、何をゴールにしているのか全く分からず、復讐の連鎖みたいな構図にはなってた。
けど、このほぼドラマの無い物語を牽引したのは主人公の覚悟だとは思う。
最愛の人を目の前で殺された。
それまでは制圧が主であったのが、確実に息の根を止めにいってる。目には目を歯には歯を。
何度殴られようと刺されようと、絶望が彼を突き動かしてたかのようだった。
理性が剥がれたら鬼人にもなるのだろうなと思う。
本番の度にテンションを限界以上に高めた主役は大変だったろうなと思う。
編集も不意に挟まれる情景カットというか、あんまり見ないアングルにカメラが入る。小気味良く想像を裏切ってくれてるようで楽しかった。
殺し方も殺され方も趣向が凝らされていて楽しかったなぁ。首の骨が折れた描写とか、結構なこだわりが見てとれた。
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