劇場公開日 2024年11月29日

正体のレビュー・感想・評価

全482件中、41~60件目を表示

4.0死刑囚が逃亡

2025年2月5日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

三人を殺した罪で死刑を宣告された主人公(横浜流星)が逃亡する。
主人公が潜伏した先を追いかける刑事(山田孝之)は、ある疑念が頭から離れない。
主人公はどこに向かい、何をしようとしているのか、次第に明らかになってくる。
冤罪は無くならない。

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いやよセブン

5.0良い映画でした

2025年2月5日
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鑑賞方法:VOD

キャストが素晴らしく、引き込まれました。内容も素晴らしかった。

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ぼん

2.5必死に逃げる姿は切ない

2025年2月5日
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鑑賞方法:映画館

殺人犯の疑惑をかけられた男が真実を探して逃げる話。途中騙されてる人たちがお人好し過ぎて、こんなに簡単に騙される?って思い、興醒めした。映画館で見なくても良い

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コマキ

4.0正體

2025年2月5日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

楽しい

 刑務所では“塩抜きの刑”が行われ続けています。
 名前と姿を変えて今も続行中のGHQ。戦後、大事な“體”を“体”にして文字通り骨抜きにしました。作者は意図的に『正体』にしたのでしょう。
 マイナンバーカードも2026年には、名前と姿を変える予定だそうです。
 言論の自由についてですが、SNSはサイトの運営側に(削除や規制する)自由があります。ちなみに、X(旧ツイッター)はポストが削除されないかわりに、他のユーザーからコミュニティノートが追加されることがあります。バズったポストに水を差す内容を強引にくっつけているため、ゴミノートと呼ばれたりもしますが、相反する情報を統制しないところがX(旧ツイッター)の素晴らしさだと思います。

 原作未読、ドラマ未視聴、劇場でのショータイムは非常に楽しみでありましたが結局は観に行かず、Netflixの配信をプロジェクターで視聴しました。特別迫力のあるシーンはありませんでした。
 個人的に満足しているのは、摂取(飲食)と排泄(小便)シーン、そして風呂場での二人の裸シーンが生活感があって良かったです。
 冒頭から謎に満ちていて、想像で補う必要がありますが、そこが今作の良いところでもあります。

 各登場人物ごとに感想を分けてみました。

●ベンゾー、那須、久間、桜井、鏑木慶一(横浜流星)
 猫背のベンゾーの巻では、パワハラ社員に反撃アクションを期待しましたが、その場面はありません。
 茶髪の那須の巻では、居酒屋の焼き鳥に感動する手料理が得意な人です。沙耶香と愛し合うようなロマンティックな場面は残念ながらありません。
 もうバレるわけにはいかない久間の巻では、横浜流星さんらしさすら消していました。
 鏑木慶一(かぶらぎ けいいち)は指名手配中の捜査特別報奨金が最終的には1000万円になります。
 格好良さとインテリジェンスを兼ね備えた印象の桜井の巻で、SNSが登場し、クライマックスを迎えます。

●建設現場のパワハラ社員
 脱獄時のような痛快なアクションシーンにはなりませんでした。ベンゾーが渡されたと言う二万円が、パワハラ社員のポケットマネーかどうかは不明です。

●ジャンプこと和也(森本慎太郎)
 捜査特別報奨金300万円に目がくらみ友情を捨てて残念な人でした。110番する場所とタイミングを考えたほうが良かったと思います。おかげで逃げられました。

●沙耶香の父親
 弁護士でありながら痴漢の容疑者になります。おそらく嵌められたのでしょう。娘の安藤沙耶香が鏑木慶一の冤罪を信じるきっかけにもなったので、間接的に鏑木慶一を救っているとも言えます。

●安藤沙耶香(吉岡里帆)
 那須と暮らし始めますが、招待してない人が入ってきて、さあ大変。
 信じるキャラクターって、『ガンダムSEED』のラクス・クラインのようで良いですね。
 チャイムが鳴ったらまずドアアイから誰が来たか確認して、ドアチェーンをしたままドアを開ける癖をつけてほしいものです。

●酒井舞(山田杏奈)
 格好良さとインテリジェンスを兼ね備えた桜井に恋します。

●一家殺人事件の遺族(原日出子)
 鏑木慶一も可哀想ですが、この人もまた可哀想な目撃者です。

●養護施設の園長(木野花)
 鏑木慶一と過ごした時間が長い人物で、鏑木慶一が優しい人であるということを誰よりも知っている優しい老婆です。

●警視庁の刑事部長(松重豊)
 松重豊さんは、このような怖い人の役がしっくりくると思いました。

●又貫(山田孝之)
 今作のその後、どうなるのか氣になる登場人物のひとりです。複雑な心境を見事に演じた山田孝之さんの実力を感じます。

●又貫の部下の刑事(前田公輝)
 発砲しますが、腕が良いのか無謀なのかわかりかねます。
 古手梨花より(妄想):前田公輝さんは『ひぐらしのなく頃に(実写映画)』(2008年公開)で、主人公のケイイチを演じたのです。だから、ケイイチ同士の宿命の対決なのですー。ケイイチは何も悪くないのですよ、にぱー☆

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どん・Giovanni

5.0冤罪

2025年2月4日
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鑑賞方法:その他

素晴らしい!!
正しいことは正しいと言える世の中であってほしい。人が人を裁く以上、冤罪はこうも簡単に出来上がる。ドキュメンタリーなどで検察の誤認逮捕やでっちあげを取り上げられ度々見る。出てる役者さんみんな演技が良くて観てよかった。

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のん

4.0未来を生きる権利

2025年2月4日
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鑑賞方法:VOD

「君には未来を生きる権利があるんだから」
人には未来を生きる権利がある。
与えられ、知らないうちに与えている。
与えられる人は、人に助けられる。
求める人には与えられる
「未来」

正体は、正しいことを正しいと言える未来を求め続けた人
正体は、正義も悪も偽善も悪夢も優しさも人

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バタピー

4.0藤井道人×横浜流星「正体」観了。映画「新聞記者」はメッセージは賛同...

2025年2月3日
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鑑賞方法:VOD

藤井道人×横浜流星「正体」観了。映画「新聞記者」はメッセージは賛同するけど、映画としては平凡という感想だったんだけど、今作は「新聞記者」よりずっと完成度高かったです。ただ、人を信じるというヒューマニズム寄りの展開なので、テーマの冤罪が作られるこの国のシステムの問題の方はちょっと薄くなってたかな。

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ピンボール

4.0良い映画だけど

2025年2月3日
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鑑賞方法:映画館

画作りもキャラも皆グッドだけれど、流星に対するみんなの気持ちが「いい人だから」というのが申し訳ないが、幼稚に見えてしまった。いい人で人殺しだっているだろうに。

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タカシ

3.5ドラマ版を観ておいた方がいいのかな?

2025年2月3日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

怖い

全4話を1本の映画に凝縮。
それでも十分に見ごたえを感じた。
「見ごたえ」というと大げさなのかもしれない。
しかし、自分の信じた通りの結果をもたらすまでの
信念の強さ。
関わった人たちの温かさ。
警察の偉い人の腹のどす黒さw
松重さんかっこよかったwww
あ、どす黒いのが松重さんですよw

ドラマを観ていたから「あれ?」っと思う事も有れど
尺考えればそれは当然で、しかしきちんとフォローされていて
観ていて、ドラマだとこの後の流れは...あれ?...いきなりここなの????
ってなるんだけどねw
でも、きちんとフォローしてくれるんですよw

他のレビューをさらっと見てみると
浅いとか予定調和的な意見がちらほら。
警察の邪魔して会社居られなくなるだけで済むわけないとかwww
いやいやw映画ですからwww
色んな人がいるもんですねw
親が死刑囚だから、その子供も...って。
そんな見かたをする警察も仕方ないのか?

さて、今作品。
なかなかになかなかな作品でしたよ。
観て損はない!
得があるかは知らんけどw
でも、フィクションをフィクションとして観れる人限定かもしれませんね。

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bon

4.0よき改変

2025年2月2日
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鑑賞方法:VOD

ドラマ版、小説ともに履修済みの状態。
映画ならではの構成と演出で、よりサスペンスフルに、かつ登場人物たちの立場や関係を紹介しているのが流石でした。

個人的には鏑木を追う刑事(山田孝之)の心情がより深掘りされていたのが、とてもよかった。警察と司法と真実と、自身の正義の間に揺れる姿があることで、ドラマをより濃厚にしていたと思います。

ラストは、原作よりも救いのある結末に改変されていて、原作勢としては、こちらの結末を見ることができて嬉しかったです。

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ともや

2.5これで日本アカデミーにノミネート?

2025年2月2日
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うーん。
これで日本アカデミー賞にノミネートか…。

日本アカデミー賞もどうなんだろうね。

横浜流星の芝居は良いと思うけど、色々突っ込み所満載で途中から話が入ってこなかった笑

工事現場から逃げてフリーのライターになるくだりとか飛び過ぎてて謎だし、犯人に間違われるくだりもあんな血だらけの現場に進んで入っていかないだろう。入らざる理由とか考え無いのかな?

良い所もあるけど、そういう「えっ?」てのが多過ぎて、感動はなかった。

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Film_Montage

3.0封切館上映期間中にVODで鑑賞できるとは

2025年2月1日
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鑑賞方法:VOD

設定に無理があるけどストーリー上の必然があるので許容範囲だろう。
犯罪事実を明らかにする事と治安維持が両立できない場合,警察官僚は後者を優先させるのだと思うと暗澹たる気分になるなぁ。

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ひろちゃんのカレシ

4.0主人公に感情移入できたが、もう少し深掘りして欲しかった気も…

2025年2月1日
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鑑賞方法:TV地上波、VOD

刑事役の山田孝之も、主人公の横浜流星もとてもよかった✨ラストも希望の持てる後味の良い終わり方でホッとしたが、主人公の家族がどうしてるとか冤罪による加害者家族にされた人たちにも焦点が当てて欲しかった。(ネトフリで見たので、集中が足りずそこの説明見逃してるかもしれませんが)
俺には時間がない、の説明、家族が多くてご飯を作ってたというシーンからそんなに裕福な家庭で育ったのではないけど暖かい家族に囲まれて育った気がするのでそこら辺の理由で逃走したのかな、なんて思いながら見てたので。あ、無実証明したいだけ(いや大変な事ですけど!)だったんだ、ってちょっと拍子抜けした。

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もけけ

3.0特に目新しいこともなく、どんでん返しもない 父親の痴漢のくだりはい...

2025年2月1日
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鑑賞方法:VOD

特に目新しいこともなく、どんでん返しもない
父親の痴漢のくだりはいらなかったのでは

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jyojyo4649

4.0純粋・悪・信じる心などなど

2025年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

日本中を震撼させた凶悪な殺人事件を起こして逮捕され、死刑判決を受けた鏑木慶一が脱走した。
鏑木を追う刑事の又貫征吾は、逃走を続ける鏑木が潜伏先で出会った人々を取り調べる。しかし彼らが語る鏑木は、それぞれがまったく別人のような人物像だった。
さまざまな場所で潜伏生活を送り、姿や顔を変えながら、間一髪の逃走を繰り返す鏑木。やがて彼が必死に逃亡を続ける真の目的が明らかになり……(解説より)

あまり多くを語るとこの物語の核心に触れてしまうため控えるが、本当に純粋な心を持っている人間は、報われると信じたいと思った。

誰と、どういうタイミングで、どういうきっかけで、どういう場所で、どんな理由で出会って関わることになっても、その人の人間性が善であるならば、どういった人にも好かれる。

誤解や間違いが溢れる世の中ではあるが、自分もそういった「正しいものを正しい」と言える人間でありたいと思うし、またそういった人間が正しく扱われる世の中であってほしいと思う。

横浜流星の演技、素晴らしかった。
本当に別人物を演じているかのよう。

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しょたごん

5.0人との繋がりが稀薄になっている社会だからこそ響くものが!

2025年1月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

ストーリーの内容やテンポ、キャストの方々の演技の凄味(特に横浜流星さんと山田孝之さんが印象的)やカメラワーク等からも引き込まれる要素ばかりで、最後の最後まで心を揺さぶられる素敵な作品!

そして、人との繋がりが稀薄になっている今の社会だからこそ、横浜流星さん演じる鏑木が逃走していくなく中での出会っていく人との心の通い合いや変化に心が熱くなり、「人」や「社会」について考えさられるものもあって奥深いと感じました。

また、観終えた時に胸や心が熱くなるだけでなく、前向きな想いであったり、生きる活力が届いてるのを感じました。

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ハル吉

2.5凡庸

2025年1月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける


中盤までのヒューマンドラマは演技、演出の点で圧巻の出来。特に横浜流星と吉岡里帆の演技は素晴らしく、出版社勤務のパートはめちゃくちゃ良かった。居酒屋のシーンで「信じてる」と言われたときの横浜流星の表情の演技がすごい。


冤罪であることが割と中盤で明らかになってしまった(真犯人の登場)あとは、容易に展開が読めてしまって勿体なかった。本当に罪を冒したかどうかはラストまで引っ張って欲しかったが、中盤で明らかにしてしまっては、ラストの展開がどうなろうと中盤以上のインパクトは見込めないため、後半部分は正直どうでも良くなってしまった。立てこもりの場面での突入シーンも、わざとらしくスローモーションと音楽で緊迫感を演出しているところに作り物感を感じざるを得なかった。

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Alejandro Gillick

4.5横浜流星さん好演!

2025年1月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

市内でも1館、レイトショーのみの時期でしたが50%位の入り、女性が多かった。
邦画なので配信まで待とうかと思っていたが、日本アカデミー賞で多数受賞していることもあり思い直して鑑賞。

横浜流星さんの演技はいかほどと思っていたが、かなりの好演。大河とは全く異なるキャラを全く違和感なく、感情移入しやすい主人公として演じていた。
何を演じてもキム◯クになる二枚目とは違い堂々たる演技で今後の活躍が期待できます。

原作未読なので、そんなに短期間に再審請求活動するまで入れ込むところまで行かないんじゃない、ってところが気になるところでしたが脚本、演出、音楽、俳優陣とどれを取ってもお勧めできる作品でした。

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北のやまさん

5.0素晴らしい演技力!!

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

・横浜流星の迫力のある演技力が素晴らしいです。
・ストーリーも良く出来ています。ハッピーエンドで良かった。
・ヨルシカが好きなので、歌も良かったです。
・信じることの大切さ、あきらめないことの大切さを学びました。

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ノリスケ

1.5べらぼうな脚本と演出

2025年1月20日
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鑑賞方法:映画館

単純

どう考えても凶悪殺人犯に見えない人がやっぱり凶悪殺人犯じゃなかったという話。それも予告の段階からわかりきってるわけで、はたしてこの作品はどこにおもしろみがあるのだろうか?

袴田事件を例とする冤罪がテーマというには話が杜撰すぎて警察・検察批判にもならないし、横浜流星がやりたいことがあると言っていたのも実は自身の冤罪を晴らす証言を得ることだったわけで意外性もなにもない。それどころか終盤のムショでの面会で、「もう一度世界を信じてみたかった」などとぼんやりしたことを述べたり、逃亡中に知り合った舞ちゃんが「これからは逃げないで生きる」とか突然言い出すに至っては、なんで感動シーンぽくなってるのか理解不能…。

展開のみならず演出も毎度の藤井道人監督らしい雑な印象。吉岡里帆の部屋で何度も悪夢にうなされるとか、そんなん今どきやるか? 駿河太郎や他のチンピラが無駄に和也を殴ったり事件現場がものすごい血の海だったりの過剰なバイオレンスもうんざり。横浜流星もオンかオフかの演技になっちゃっててツラい。一口食っては次の串に手を出す焼き鳥の食い方も気になったし…(爆)。

ツッコミたくなる部分が無数にある割に本作の点数は高いけど、結局さまざまなご都合主義やステレオタイプ、表現不足や不自然さは、横浜流星のファンムービーなので目をつぶるということなのか? また、本作が国内有名映画賞を受賞したり候補になっていたりとか、藤井監督は日本の映画界で大事にされる何かがあるんだろうか? 唯一よかった山田杏奈のブスかわいさに☆をプラス…。

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ジョンスペ