正体のレビュー・感想・評価
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うん、いい作品!!
久しぶりに邦画でいい作品に出逢った!という作品だった。
最初は横浜流星(かつらぎ)が、ただの逃亡犯なのだと思い観ていたが、横浜流星の演技でその人となりに引き込まれて、登場するかつらぎに関わる人と同じく彼を信じる気持ちになった。それは、横浜流星の演技の凄さなのだと思う。失礼なことを言うと、彼の演技をうまいと思ったことは今までなかったが、この作品は凄いものを見せられたとすら感じた。周りの共演者の演技も凄いのだが、かつらぎ(横浜流星)を取り巻く人という分類になってしまうほどの演技だった。
しばらく、余韻が残る作品。
是非みてほしい。
君の正体はいったいどれが本物なの?
大好きな藤井監督と横浜流星くん。これは見るしかないよね!と思う気持ちと、宣伝される5つの顔を持つ逃亡犯のサスペンスものにちょっと苦手意識が働いて悩んだ末の上映ラスト3日前に観に行く。結果は観に行って良かったし面白かった。
出だしの死刑判決を受けて投獄中の刑務所内での脱獄のための自身を傷つけるシーンからドキドキして、最後まで観られるか?と心配になったけれどもストーリー展開の上手さと流星君の演技の上手さにどんどん引き込まれていった。
何のために誰のために逃げ続けるのか?国家権力によって奪い取られた未来ある自分自身の尊厳・存在を取り戻すための唯一の証人を探し出すためだったことが分かると、いっぺんにスクリーンの中の空気が変わって見えた。国は国民を守らない、どころか全く関係のない人間に罪を被せて一生を奪い取ってしまうことも有る(冤罪)と思うと空恐ろしくなる。人の命など国家にとっては虫けらと同じなのか?せめてもの良心として山田孝之演じる刑事・又貫が警察の記者会見で再捜査を口にしたときにはホッとした。
念願の無罪判決を受けた瞬間に、殺人事件に巻き込まれたあの時の何も知らずに事件現場のすぐ近くを歩いていた18歳の高校生の自分自身に会えてよかったね。
袴田さんの刑事補償が決定した日に
「それでもボクはやってない」
ただ純朴な高校生が、人生を狂わすタイミングに招かれた。
ひとりの証言が逃走劇を生み、またひとりの証言が人生を救った。
映画「それでもボクはやってない」が2006年に公開。"冤罪"という重い罪が存在することを世間に知らしめ、認知度を広めた一方で今も尚この世にこの罪は存在している。
2019年には韓国ドラマを日本でリメイクしたドラマ「TWO WEEKS」でも、三浦春馬さん主演で冤罪における逃走劇を繰り広げ、再び"冤罪"への注目、関心度を高めた。
そして今作は圧倒的に横浜流星さんの気迫溢れる演技と、今作の大きな展開の鍵となる吉岡里帆さんの演技にただただ胸を締め付けられ、涙がでました。
(SixTONESに関してはひたすら友達ヅラしてたけど…最初に通報しようとしたのは誰だっけ?…と最後まで許せなかったけれど、、、(笑))
刑事としての使命感を唯一持ち続けていた山田孝之さん演じる刑事の風格もとてもよかった。
【冤罪】
それは、現実に起きていることであり
聞き慣れた言葉ではあるけれど、
過ぎた時間は戻らない。奪われた時間、汚された名前、踏み潰されたものたち、その代償は計り知れない。
○年間を無駄にした
と、文字にするのは簡単だけれど、
…………………。
言葉に詰まるそれらを映画に反映させ、アカデミー賞の受賞にまで繋がった。
藤井直人監督、アッパレです。
改めて、おめでとうございます。
藤井直人監督の代表作は私の中で「余命10年」だったのですが、今作は今後、肩を並べる作品だなと思いました。
現在のネット社会は「同調圧力」が目覚ましい。
それは良い風にもなり悪い風にもなる。
"人を信じること"について改めて考えさせられました。
一人でも多くの方に観てほしい作品です。
今作が世に残り続けると思うと未来は少しは明るいのかなと思えた。
優しさは返ってくる。「7番房の奇跡」にも通ずる世界観。
ドラマは未視聴。
原作からの改変が、良い方向に働いている、珍しい成功例。
主人公鏑木の、多様にとんだ5人のキャラクター。横浜流星の見応えある演技。
生に対して貪欲で、必死で、普段から、死んだように生きている私のような人間には、眩しすぎるくらい。
逃走を続けていくうちに、主人公の体温が上がっていくというか、
接してきた人間たちとのやりとりから、熱を吸収していき、冷たい心が、熱を帯びて再生してく感じが良い。
もう一人の裏主役にあたる、刑事又貫(山田孝之)の、組織と個人の板挟み的葛藤も見どころの一つ。
以前「ステップ」という映画でも感じていたが、山田は、セリフの無い演技がずば抜けて上手い。
黙して語るというか、眼差しだけで感情を表したり、背中だけの描写で何かを感じさせる、そういう所が、
中年期に差し掛かる俳優として、一つ上のステージに上がったのを感じさせる。
人の見かけの顔は変われども、人の性根は変わらない。
「外見じゃなくて中身」とか言うけれど、中身の性根の良さに、気づいてくれる人がいる世界は、とても温かくて優しい。
優しくしてると、優しさは返ってくる。「7番房の奇跡」にも通ずるような世界観で、あちらのラストは半分報われ、半分報われない話だったが、
そういう優しい世界を信じたい、最後までそう信じたからこそ、こちらの主人公は救われ、報われたのかなと思った。
良かった演者
横浜流星
山田孝之
めちゃくちゃヒドい作品
かなり期待して見たんですけど、見てられないなと感じる作品でした…。
プロットも演出もヒド過ぎて、とても退屈してしまいました。原作があると聞いたんですけど、主人公が脱走して、真の犯人を見つける?自分の無罪を主張する?そこに対する原動力みたいなものも、よく描ききれてないなと思いました。原作はどういった作品か分かりませんが…。
内的な描写が少なかった気がします。
ドラマの方が出来はいい
出演者皆の熱演はとても良かったが…
すべての職業をバカにしたような映画
えん罪で死刑判決を受けた少年が逃亡しながら真実を探すという映画。
まず、護送中にあっさり脱走に成功させてしまい、なかなか捕まえられない警察。間抜けすぎて笑える。警察はそんなに無能じゃない。
最初に少年が潜んだのは土木作業かなんかの現場。お決まりのパワハラだらけ、行き場のない人ばかりが集まっているという描写、労災の存在を知らない作業員、労災隠しを当たり前にする現場責任者・・・土木建設業をバカにしているのでは。
次に少年はライターになり、編集者から専属契約を打診されるほどに信頼を受けている。ライターの仕事をバカにしているよね。何年もその仕事やっていたのか?と思ったらたぶん数カ月。そんなに簡単じゃないでしょ。編集者だってあんなに怪しい素性の分からないやつをそんなに信頼しない。
吉岡里帆分する編集者は少年を家に泊めて、指名手配中であることに気づくが、警察が踏み込んできた時に逮捕の邪魔をする。そんな馬鹿なことする?浅はかすぎる。で、犯人を隠ぺいし公務を妨害しているのにおとがめなしの様子。何それ?どこの国?
次に少年は介護職に就く。で、若い女性スタッフから「先輩♥」とか言われて信頼されるくらい仕事ができる様子。「あれ?何年も経った後の描写かな」と思ったらそんなことなく数カ月。数カ月でそれだけ仕事ができるようになっており他のスタッフや利用者の信頼も集めているとか。介護職をバカにしているよね。
そんな女子に誘われデートなんかに行っちゃって、あっさり動画に撮られてしまう逃亡犯。そんな不用心なことする???
ネトフリで鑑賞でよかった。映画館でお金を払って見ていたらものすごく後悔するところだった。
きっと何十年後かに「横浜流星が単なるイケメン枠から脱したのはあれだったよね」と評されることになる作品
日本中を震撼させた凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。潜伏し逃走を続ける鏑木と日本各地で出会った沙耶香(吉岡里帆)、和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)そして彼を追う刑事・又貫(山田孝之)。又貫は沙耶香らを取り調べるが、それぞれ出会った鏑木はまったく別人のような姿だった。間一髪の逃走を繰り返す343日間。彼の正体とは?そして顔を変えながら日本を縦断する鏑木の【真の目的】とは。その真相が明らかになったとき、信じる想いに心震える、感動のサスペンス(公式サイトより)。
小説を映像化したため、気になってしまう粗はあるが(そんなに簡単に逃げられるだろうか、とか、殺人事件の捜査がそんなに杜撰だろうか、とか)、俳優陣の好演でチャラにしている。特に横浜流星は本作で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得したが、きっと何十年後かに「横浜流星が単なるイケメン枠から脱したのはあれだったよね」と評されることになりそうなくらい、迫真の演技だった。
ひたすら警察から逃れているように見せながら、実はある目的のために動いていることがクライマックスに近づくにつれ分かっていく構成はさすがだし、脇を固める俳優陣の多くがアカデミー賞に名を連ねるくらい好演を見せた。特に山田杏奈は、東京で夢破れ、田舎に帰って来たモラトリアムで恋に恋する10代を見事に演じきっていた。かつて、岸部一徳が一手に引き受けていためちゃくちゃ嫌な官僚を演じた松重豊も良かった。
強いて言えば、鏑木の人間性を描くことがメインなのだろうが、逃亡という非日常性をもう少し緊迫感が漂う演出したほうがサスペンス感やエンターテインメント性が高まったように感じたのと、人間の存在は本名や肩書などではなく、他者から信じられることで確立する(≒正体)ということは、なんかもうちょっと他の表現や脚本があったように思う。
亀梨、市原のドラマバージョンの方がいい
と、思う。やはり時間が長い方がはしょらずに細かいセッティングが可能だからか。
いや、やはり最初に見た印象の方が勝つのか。
映画版はキャストが豪華だ。
苦しくて、苦しくて、哀しかっただろう
正体
ベンゾーの横浜流星の演技力に驚嘆 横浜流星の演技力に驚きました。イ...
演技力の高い俳優陣
逃走する中でいろんな人と出会い、そして別れ、目的のために突き進んで行く鏑木。信じてもらえて心を揺さぶられる場面もあれば、凶悪犯の猟奇的な雰囲気も感じられ、横浜流星の演技力の高さに見事に圧倒された。
結末はなんとなく想像はできたが、カット割や俳優陣の演技が非常に素晴らしい作品でした。
錚々たる面々
事前情報なし。
俳優陣が揃いも揃って豪華でした。
横浜流星の鼻が高い(物理的に)。顔がいい。
ネタバレ↓↓↓
山田孝之しっっぶ…。
石原軍団みたいな渋いおじさんになっていくのかな…。
違うなと分かっていながら冤罪にしやがって…!と怒りが湧いてきたけど、
終盤は上に逆らい冤罪の可能性としっかり言って悪者で終わらずよかった。山田孝之好きだから。
あんなガバガバ捜査で犯人、しかも極刑を言い渡されるなんて胸糞。
序盤の緊迫感から、終盤横浜流星への同情に変わる。
警察への苛立ち、だれも自分のことを信じてくれない恐怖はあるけど、
ラストはハッピーエンドで胸糞じゃない映画でした。
正義を信じる、という良い話系でした。
25.3.15 ネトフリ
心に何か残る
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