正体のレビュー・感想・評価
全604件中、21~40件目を表示
未来を生きる権利
世間の反応も変わってきたっスよ
横浜流星の正体
横浜流星の演技は終始素晴らしかった。
逃亡犯鏑木慶一を生きていた。
涙がボロボロ出るかと思ったがそうではなかった。
彼と一緒に人生を歩み、かすかな光に同じように藁にもつかむ思いで祈り、そして最後には一筋の希望を一緒に感じられた。
ただ、18才の高校生の人生を奪う根拠があまりにも弱すぎた。
ありがちな設定だが、さすがにそんなに短絡的じゃないだろうと思ってしまった。
原作を知らないので、映画の時間枠に収めるために仕方がなかったのかもしれないが、もう少し演出がほしかった。悪者になりがちな警察上層部だけど、さすがに根拠が弱すぎて憎みきれず。
「正体」というタイトルに期待しすぎたのか、
「正体という映画を見た」というより
「横浜流星の正体を見た」というのが相応しい映画。
藤井監督が横浜流星に惚れ込んでつくった作品というかんじに思えた。
前評判良すぎ?
...ですかね。
主な登場人物(役者)の演技は凄い迫力。でもリアリティが足りなくてなんだか感情移入できず、物語を楽しめない...のパターンでした。好みの問題ですが、リアリティが感じられないと、引いてしまってストーリーに入り込めず、粗探しモード突入。結果、観ていて楽しくない、の流れ。
全てのキャラクターに共感できる筈もないですが、「こういう人間もいるんだろうな」という納得感があれば、物語に入り込んで楽しめると思うのです。一つ一つのシーンや演技はきちっと成立しているんだけど、それらを繋ぎ合わせると違和感が湧いてくる感じ、といいますか。
映画のリアリティ要素は、例えば、現実みのある舞台設定や出来事、キャラや場面設定に対して無理のない行動やセリフ、映像・音響など技術的面、などなど。エンタメなので、現実味ばかりではつまらん訳ですが(それだとSFなんかそもそも成立しませんしね)、設定された世界の中で、出来事が"ありそう"であることは重要かと。
この映画では、まず警察の動きや言動に不自然さが目立ちます(ネタバレ回避で事件や裁判に関わる詳細は省きますが)。記者会見で本部長的な人を脇において、一刑事が真ん中で話すって、そこそこの規模の組織、ましてや官僚組織の警察ではありえませんよねぇ(ストーリーのネタバレではないのでご容赦下さい)。検察は何処へ?みたいな感じも...。
また、登場人物のキャラ設定が少々雑に感じられ、行動やリアクションに必然性や連続性が足りない感じも。熱演の俳優さん達、納得して演じられたか心配になりました。
原作が小説らしいので(先入観を入れないよう、映画を観る前に極力物語の情報に触れない主義です)、ここは恐らくプロットの問題と思われ、脚本家さんや監督さんの力量とはあまり関係ないと推察します。
個人的に似たような印象を受けた作品として、「護られなかった者たちへ」や「余命10年」などが挙がります。
(ちなみに、「余命〜」は同じ監督さんらしいですね。とりあえず受けたオファーに対して淡々とプロの仕事を完遂するタイプ、なのかな~なんて勝手に思った次第です。違っていたらごめんなさい。他の作品も拝見したいと思いました)
惜しい!
シンプルなストーリーなので、途中から恐らくこうなるであろうと展開が予想できる。
日本の警察組織はやはりダメダメだと思う。これは映画だからとかではなく、実際にもこの映画のようにいかに速く解決するかにしか焦点を当てていないから。そんなことだから、袴田事件のような決めつけの冤罪がいつまでも起きるのだろう。
今回の映画は高得点がついてるだけに見応えは充分にあるし、現代社会だからこその方法で民衆を味方につけたのは流石だ。その手があったか!!と思わず拍手をしそうになった。
ただ1点だけもったいないと思った点がある。それは、役者の演技力は間違いなく素晴らしいのだが、悪役が悪役にならない。松重豊も山田孝之も本質的にいい人すぎるから。その影響からなのか、観てる側の心の揺さぶりが少ない。これが憎たらしいほどの悪役がこの2人の役を演じてくれたら、憎らしさで腹立度が高まり、そこからの大逆転が起きたら、感動はMAXになっただろう。いい人が悪役をするのは、せっかくの持ち味を壊してしまう。
誰が的役者か考えてみるのも面白いと思う。
正体は、簡単に変えることはできない
いや そこじゃないっていうのは、はい。
美味しいハンバーグが作れる、料理がそこそこできる人はチェーン居酒屋の焼き鳥で「こんなにうまいものを食ったのは人生で初めてです 」などと言うクソ陳腐な言葉は発しません。あと、初めにもうちょい前菜的なもの挟みませんかね。 いきなり焼き鳥 だけ ドーンなんて食い物のセンスねえな。
っていう感じのが控えめに言ってあと15個ぐらいはありまして。全く引き込まれず。だいぶ雑に作られた話だなと思いました。そもそもあんなスピード判決で死刑は出ませんやね。
知らぬうちに入り込んでた
横浜流星、今まで言うほどうまいともかっこいいとも思ってなかったけど、この映画見て一気に見方が変わった。凄みがあったし、かっこよかった。特に最後のシーンの表情の移り変わり、本当に純粋な高校生に戻っての魂の叫びが伝わって涙止まらなかった。
ストーリーはあらかたわかるのに、すんごく集中して入り込んで。周りの咳とかでふと我にかえる感じだった。不思議。
実際はここまでなんの関係もない無垢な存在が冤罪で死刑にまでなる?というのはないのでは、という気はする。。それとも原作では何らか怪しい背景があったりしたのだろうか。直前まで血塗れの犯人がいたのに?しかも法律家目指すほどの思考能力あるのに?でも施設育ちで頼る人がいないとかも影響するのだろうか。。
私が冤罪になったとて真剣に庇ってくれる存在が家族以外にどれだけいるだろうと考えると切なくもなる。。
ジャンプくんは分かって一瞬で通報したんだよね、なぜそれでまだしれっと友達と言えるんだ?が謎でした。あと勝手に人の写真をsnsにあげなさんな。。
でもみなさんよかったです。山田孝之さんも吉岡里帆さんも松重さんの憎たらしさも流石の演技派揃い!
横浜流星さんの為の作品
順当なあらすじの映画だけに惜しい
映画にしたらリアリティがなくなった
救急車の中で手錠をされて腰縄までされてたのに複数の警察とやりあって逃げられるとか現実味ない。普通の高校生が拘置所生活になって数年であんな動けるんかな。その後も怪我してる上にあんなに囲まれたのに川に飛び込んだだけで逃げ切れました〜ってアリ?和也も2万ぐらいでいいやつじゃん!って全部、説得力がない。逃げるためとは言え警察を躊躇なくボコボコにするし、殺人をするように思えないという人物像もイマイチ伝わってこない。辻褄が合わないなーと思って原作読んだら映画はとてもスリム化されてるんだなと思いました。原作には引っかかた部分がしっかりと描かれていました。あとこの話にサヤカのお父さんが冤罪で裁判中なの必要でした?解決してないし。
横浜流星がただただかっこよかったです。
おマヌケ犯人と無理くりプロットの眠い作品
顔バレ3回してるのは、ありえないでしょ。1回目はしょうがないとしても。んで、途中整形でもするのかと思ったら、目を若干細くして、ホクロ取ったくらい?その後、元に戻り、やっぱバレてるし。
途中で真犯人が捕まるご都合脚本。これ、原作もそうなんだろうか?
そもそも流星くん、3審制を活用したんだろうか?現代劇だから、警察検察のでっち上げが既知の現状で、いきなり脱走して、無実を証明するという手段を取るのは悪手でしょ。 その核となる手段が、目撃者の証言ってのも、どうなんだろ?(かな〜り強要ともとれる感じだったけど→ネット配信してるし)しかも、自分の容疑者顔をさらして。
些末なことで言うと、初めの茶髪友人、通報しようとしてたよね、ラストでちゃっかり面会に来てたけど、関係破綻するだろ、普通。
以上星4つに釣られて見た、ハズレ作品だった。各役者の演技は素晴らしかった。
役者に救われた映画かも
横浜流星は最近は役者としても1ランク上がってとても良かったし、それを支える山田孝之はさらに良かった
がしかし、映画は…
前半の演出、構成はまあまあ良かったので期待して観てたら後半はテレビドラマやエンタメ映画に成り下がったのは凄く残念
もう少し前半を生かした演出にならなかったのかな〜
出演した役者に救われた映画だとおもった
いける
最初から最後まで退屈しない
ストーリーは、わかりやすい、サスペン的な要素があればなお最高だが内容的に難しい。
最後裁判の判決で終わってるが、その後どうなったのか軽く触れて欲しかった。ただ人の優しさ、信じることの大切さであったり、逃亡し人との出会いがあり無罪になったという、ありえないストーリーですが、それも全て含めて、それが映画なので気にしない。まあ見て良かった。
報知映画賞三部門受賞
「第49回報知映画賞」において、作品賞、主演男優賞、助演女優賞を取ったというものだから、遅ればせながら映画館へ足を運んだ。
客席もまあまあ入っていた。全体的には悪くないのだが、
今年の最優秀作品と成りうるのか。
いささか疑問符が浮かぶ。
この国の有罪に至るまでの立証はあの程度なのか?
移送中に逃亡できるのか?
誰もが鏑木を好きになってしまうのか?
更に、主演の横浜流星さんより、刑事役の山田孝之さんのほうが良くも悪くも心に残った。
3月の日本アカデミー賞はどう評価するのだろうか。
人の優しさに触れる
こちらの映画の構成的に、逃亡先で出会う人々との場面がそれぞれで区切られていて、短い時間内での演出になっていました。そこでの物足りなさを一切感じさせない、素晴らしい演出。短い時間の中で、鏑木の魅力だったり根っからの優しさだったり、「本当はやっていないんじゃないか」という感情を、観ている側に植え付けてきます。
「警察を恨む」という直接的な描写がなかった分、なぜ逃げたのかという問いかけに対して、もっと生きていたいと思った、、という鏑木の言葉に、胸を締め付けました。
横浜流星をはじめ、脇を固める俳優さんたちの目で訴えかける演技に心を打たれました!
全604件中、21~40件目を表示