正体のレビュー・感想・評価
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諦めない先にある未来
採点3.7
藤井監督とのタッグ作品。横浜流星が実に伸び伸びとした芝居を見せてくれるサスペンス。
そんな横浜流星を吉岡里帆と山田孝之がうまく支えています。
逃亡犯の生きづらさ、そこに冤罪の恐ろしさも絡めており、とても丁寧に描かれていました。
本当、横浜流星の魅力に溢れており、ヨルシカも作品に合っています。
諦めない先にある未来、そこに光がありました。
タイトルなし(ネタバレ)
横浜流星のファンなので楽しみにしてた。
死刑囚、肉体労働者、若手ライター、介護士、それぞれ演じ分けながらも鏑木慶一という人物の芯はぶれない。
素晴らしいお芝居
全力疾走のシーンや、又貫との揉み合いのシーンは、流石得意のアクション。
程よくテンポの良い脚本、緊迫感のある演出で、見ていて飽きなかった。
又貫視点のシーンも、人間としての正しさと刑事として与えられた役目の間で葛藤する様子が痛いほど伝わってきて、「新聞記者」の松坂桃李、綾野剛を彷彿とさせた。
肉体労働現場の事務所で鏑木が上司に詰め寄るシーンでは、背景に「EXPO2025」のポスターが。
国家事業での貧困ビジネス横行が事実なのかは知らないけど、1964東京五輪の時は農村部から出稼ぎに来た男性が、建設ラッシュ現場の酷い環境で働いて何人も行方不明になったみたいだし、今の時代でもそういうことはあるんじゃないかなと思った。
そんなこともあり、鏑木が「あなたたち、間違ってますよ」と詰め寄るあのシーンには社会的なメッセージを感じてしまった。
新年一発目の映画館での鑑賞大当たり。
横浜流星名演技です!
お正月休みに鑑賞、流星くんは上手でした。
映画そのものはできすぎ感がありすぎて漫画みたく感じてしまいました。でも、問題提起としてはアリなのかな。
現実社会でも冤罪は多いから、確証ないなら極刑にはしない方がいいよな〜とかぼんやり思う。
どこの国もいがいと警察も適当だよね、自分が逮捕されるわけじゃないし(自分には関係ないし)、未解決事件は少ない方がいい(仕事は早く終わらせたい)しね。
取り調べ室の可視化は本当に必須だな~とか考えました。
リアル冤罪の被害者が話してた台詞を思い出す「(強要された自白なので)裁判が(自分が無罪なことを)はっきりしてくれると思った」。
いや無理でしょ、日本は魔女裁判だからさ。裁判は罪を確定させる場所になってるだけで起訴されたら確定確実なんだよね。
日本の三権分立は形だけだし、検察が出した証拠は全て正しいことになっているから検事は証拠を見せない。裁判官も見ない。
演技は上手いし、スピード感あるので見応えある映画です。
冤罪ついて考えるのにも、なかなか良き映画です。
素敵な人に囲まれて
誤認逮捕された青年が無実の罪をはらすために起こす逃亡劇。
劇中に出てくる中に完全な悪は真犯人しかいない
逃亡中の鏑木を通報することだって社会的な正義だし、
半分現行犯逮捕状態なので、逮捕・拘束も仕方のないこと。自分自身の仲良い人が指名手配と知ってその人を信じられるのか?誤認逮捕を認めて正しい道を進めるのか?
どちらも相当な勇気が必要。そんな勇気を持ちたいものと思いました!
逃げずにいれば無実をはらせたのか?
世のルールに従うとしたら、逃げないで無実を訴え続けるべきだけど、ルール通りに物事を進めたら大きな変化は生まれないということだと思う
多少強引でも正解へ向かって走る
私にはできないことだけど、そうすべき時がきたらそうできたらどんなに素敵なことだろう
みんな「逃亡者」見てないの?
ツッコミどころ満載だけど気にせず観れた
完璧人間すぎないか?
主人公が完璧マンでスーパー良い人すぎて、あんに良い人が可哀想な目にあってたら助けてあげたいじゃん。善意の元気玉で解決!みたいな流れが受付けず
こんな素敵な人じゃないと冤罪から救われないの?そんな世の中ポイズン!と感じてしまった…
配信サイトの方がよかった
横浜流星の演技力には定評があるし、期待を裏切るものではなかったけれど、先に配信サイトで亀梨和也バージョンを見ていた事もあって作品としての評価が下がった。原作本を読んでいないので、あくまでも配信版と映画との比較になってしまうけれど、初めて配信を見た時に「原作がおもしろい」と思った。細かいところを言ってしまえば、死刑囚が人助けをするなど色々と無理があるけれど、それなりに心が温まる。脱獄囚としての緊迫感もあった。けれど、映画版は元々の原作を2時間
強という枠の中に無理矢理収めた感が否めない。5つの顔を演じ分けているというが、実際には3つしか思い浮かばない。パン工房で働いていた期間の印象が全くない。痴漢冤罪の人助けをしたエピソードもない。確かに横浜流星の演技力は評価に値するが、日本アカデミー賞という華々しい場所で金品を贈呈されている様子を目の当たりにすると、亀梨和也が日陰の身という感じで可哀想に思えた。
山田孝之というだけでブランド価値がある彼が演じた刑事役が、かろうじて作品に内容を与えているが、それがなかったら、本当に配信サイトで見た人にとっては穴の空いた作品に思えてならない。
エンディングに流れる主題歌はじっくり聴いたら良い歌
やっていないのに死刑が下されていた。自分はやっていない、だから逃げ...
やっていないのに死刑が下されていた。自分はやっていない、だから逃げて、真実を明らかにするために。
主人公は色々な人格を持ち、ヒロインたちと交流する。
疑う、恋をする、信じる、それぞれヒロインたちが主人公を救うきっかけとなっていたのが交流していたからこそのその人の良さがあったんだと。
ラストシーンは、裁判官からの判決でそれぞれの反応に胸がジーンときました。
逃げるのはよくないが、きっと声を上げても変わらないと思う。この作品を観て他作品「それでもボクはやってない」との少し重なっていた。逃げない、声を上げるだけ...でも結果的には良くなかった。
二つの作品に社会とはそういう社会があるんだと考えさせられた。
「正体」日本アカデミー賞、おめでとうございます🏆✨️
うん、いい作品!!
久しぶりに邦画でいい作品に出逢った!という作品だった。
最初は横浜流星(かつらぎ)が、ただの逃亡犯なのだと思い観ていたが、横浜流星の演技でその人となりに引き込まれて、登場するかつらぎに関わる人と同じく彼を信じる気持ちになった。それは、横浜流星の演技の凄さなのだと思う。失礼なことを言うと、彼の演技をうまいと思ったことは今までなかったが、この作品は凄いものを見せられたとすら感じた。周りの共演者の演技も凄いのだが、かつらぎ(横浜流星)を取り巻く人という分類になってしまうほどの演技だった。
しばらく、余韻が残る作品。
是非みてほしい。
君の正体はいったいどれが本物なの?
大好きな藤井監督と横浜流星くん。これは見るしかないよね!と思う気持ちと、宣伝される5つの顔を持つ逃亡犯のサスペンスものにちょっと苦手意識が働いて悩んだ末の上映ラスト3日前に観に行く。結果は観に行って良かったし面白かった。
出だしの死刑判決を受けて投獄中の刑務所内での脱獄のための自身を傷つけるシーンからドキドキして、最後まで観られるか?と心配になったけれどもストーリー展開の上手さと流星君の演技の上手さにどんどん引き込まれていった。
何のために誰のために逃げ続けるのか?国家権力によって奪い取られた未来ある自分自身の尊厳・存在を取り戻すための唯一の証人を探し出すためだったことが分かると、いっぺんにスクリーンの中の空気が変わって見えた。国は国民を守らない、どころか全く関係のない人間に罪を被せて一生を奪い取ってしまうことも有る(冤罪)と思うと空恐ろしくなる。人の命など国家にとっては虫けらと同じなのか?せめてもの良心として山田孝之演じる刑事・又貫が警察の記者会見で再捜査を口にしたときにはホッとした。
念願の無罪判決を受けた瞬間に、殺人事件に巻き込まれたあの時の何も知らずに事件現場のすぐ近くを歩いていた18歳の高校生の自分自身に会えてよかったね。
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