「逃亡劇・七変化・ピュアストーリー」正体 villageさんの映画レビュー(感想・評価)
逃亡劇・七変化・ピュアストーリー
前評判が良い話題の映画だったので鑑賞。
冤罪の死刑囚が繰り広げる逃亡劇を、藤井監督ならではのピュアストーリーに仕上げた映画という印象。
十八歳で逮捕された死刑囚が、どうしてこんな逃亡がてきる屈強な身体や精神力、高度な知能や社会性を持っているのか(天才的なスパイの才能の持主?)というツッコミどころはさておき。序盤こそ主人公の得体のしれない不気味さを感じさせつつも、次第に分かってきたピュアな主人公の人間性を爆発させて、周囲の人達を味方につけて、感動のハッピーエンドを迎える。そんなエンタメ映画となっていました。
個人的に印象に残ったのは、2階ベランダから車の上に飛び降りてから川に飛び込むまでの逃亡シーンの映像の迫力と、最後の判決が下されて終わるラストシーンの爽やかな終わり方かな。
正直言うと、前評判から設定していた個人的な期待値には正直届かなかった(もう少し人間の暗部を描くような筋書きや人物設定を勝手に期待していた)。
とはいえ、心洗われるようなピュアなエンタメ映画に仕上げてあると思うし、見終わった後は気持ちが晴れる。その点で良作と思いました。
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