「監督の願いか?」正体 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
監督の願いか?
とても面白かった。
特にはじまりの逃げ出すシーンと
各々逃亡犯と関わった人たちへの取り調べシーンが
交差しながらタイトルに行くところがカッコよくて
ワクワクしました。
横浜流星さんの魅力たっぷりと言う感じの本作だけど、
山田孝之さんのトーンを落として、爆発しそうでしない
腹に一物を抱えてる感じを怖くてとても良かった。
藤井監督がこう言う社会派映画を撮る時は、
とにかくリアルに、
俺たちの生きてる現実はこんなもんだよ!
と失望と怒りが原動力のような気がしてたけど、
今作のラストはフィクションであり、
監督のこうあって欲しい、
こう言う世の中になって欲しいと言う
願いが叶えられてる気がしました。
それともやはり、今の世の中は狂いすぎてて絶望感が
原動力なのかもしれないな。
コメントする