「明かされるのは逃亡犯と関わった人々の「正体」だった。横浜流星、山田孝之他役者がいい。」正体 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
明かされるのは逃亡犯と関わった人々の「正体」だった。横浜流星、山田孝之他役者がいい。
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横浜流星の演技が素晴らしい。
逃走中に身を置くそれぞれの場所で、見映えから何から全く違う。
刑事は、それぞれの会っていた相手に、あの男の「正体」に気づかなかったか?と問うが、目立つことをしない方がいいのに、どの居場所でも優しさや人を思いやる気持ちが出てしまう。
彼に出会った人たちは、逆に感化される。
明らかになるのは、彼の純粋さと正しさ、そして彼に出会った人々、刑事、警察幹部の「正体」でもあった。
凶悪殺人犯ではない人柄、それが、彼の「正体」だったのだ。
学生の時に拘留されてしまい逃走したため、社会で働いたことも無く、酒を飲んだのも、大人の友人ができたのも逃亡中の時。その時に初めて、生きる喜びを感じたと涙ながらに語るシーンがいい。
終始思い詰めていて、自分は追う身であるのに追い詰められていく山田孝之もまたいい沁みる。
木野花など、脇役の人もいい。
救いのあるラストが素晴らしい。
ここのところ邦画のシリアスな話は、暗いラストばっかりのような印象。
ラストは、流れているピアノの曲が素晴らしく心にしみるので、エンドロールもそのまま観終わりたかった。
ヨルシカも、曲も好きですが、やはりとってつけた感じがしてしまう。
映画音楽を信じていないのか、タイアップの制約から仕方ないのか、本当に邦画の悪いところで、やめてほしい。
レビューの高評価に押されて鑑賞、やっぱり口コミは正しい時が多い。
今回も、クランドシネマサンシャイン池袋では、本作のパンフも品切れ。
新宿ピカデリーまで行って買いました。いつも在庫少なすぎ。
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