「正体 「鏑木慶一の穏やかさ」」正体 アイさんの映画レビュー(感想・評価)
正体 「鏑木慶一の穏やかさ」
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正体
「鏑木慶一の穏やかさ」
沙耶香に涙を流しながら秘密を吐露することも、
舞に動画を削除させることも、
由子さんに激しく問いただすことも、
又貫に対峙し睨みつけて恨みの一つでも言うこともない。場面場面…悉く予想を裏切られる。ドラマチックな言葉を一切使わない主人公。沙耶香との恋愛らしい恋愛も、和也との友情らしい友情も、派手な描写は何もない。身分を隠して逃亡している頭の良い若者なら、確かにこうするかも…恐ろしいほどのリアリティーを感じてどんどん引き込まれる。
終盤、泣いているつもりはなかったのに、いつのまにかめちゃくちゃ涙が流れていた。(無罪に安堵)
このリアルを追求する演技プランは監督の采配なのか、繊細な演出に拍手。100パーセント以上に応えた横浜流星さんの演技力がとても素晴らしかった。(哀しそうな表情は毎度グッときた)
森本慎太郎さんの「和也」
天性の憑依型なのか、緻密な演技プランなのか。こんなにうまい俳優にはなかなかお目にかかれないと思う。
部屋を片付け、勉強をして…鏑木慶一の影響で前を向いた「和也」主演のスピンオフ映画を観てみたい
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