劇場公開日 2024年11月29日

「自分と自分を信じてくれる人の物語」正体 早坂さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5自分と自分を信じてくれる人の物語

2024年12月7日
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最近観た映画の中でトップ3ぐらいに面白い作品だったと思います。

〈良かった点〉
今回の作品は、演者、演出、ストーリー、どれをとっても素晴らしかったです。
演者:
今回の映画では、俳優陣の演技が素晴らしかったなと思います。
特に横浜流星さんの演技はとても引き込まれましたし、感情移入せざるを得ない演技でビックリしました。
自分は演技を見るにあたって、その演じている俳優さんをいかに消して、その登場人物になり切れることが一番の大切だと思います。
その中で今回の横浜流星さんの演技は、物語の各場面でその登場人物を作り替えていて、とても素晴らしかったです。
演出:
やはり藤井監督とTBSが関わっているからか、演出が素晴らしかったです。
特に、吉岡里帆の家で警察ともみ合うシーン、逃亡するシーン、最後の裁判のシーンなどほんとに素晴らしかったです。
アッパレという他ないと思います。
ストーリー:
ストーリーもめちゃくちゃ楽しめました。
楽しめたと同時に、やはりこういった事から冤罪事件が起きるのだなぁと思い、ちょっと怖くなった思いがあります。
過去に袴田事件などがあったのを知っていたので、ちょっと怖かったです。
冤罪を受けた人の時間は帰ってこない。
人が人を捌くからこういったことが起きる。
その中でこのようなことが起こらないためにも、警察や裁判官、弁護士がその人の人生をちゃんと左右することをわかった上で、裁かなければならないとだと感じた。
また、その人を信じることの重要さがわかる映画だったです。

〈悪かった点〉
正直今回の映画は悪かった点はなかった気がします。
ちょっとストーリーが予想通りだったとこはありますが、演出、演者の演技、ストーリーの構成などがしっかりしてたことで、全然楽しめました。

久しぶりにいい映画見たなって印象です。
自分と自分を信じてくれる人の物語。
いかに人を信じることがむずかしく、とても大切なのかしらしてくれる映画でした。

早坂