「「正体」」正体 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
「正体」
私は流星群ですからね♪(流星君のファンの事をそう呼ぶらしいですw)
超楽しみにしていました。
加えて藤井監督作品ですからね。
朝イチでダッシュ٩( 'ω' )و
以前から目にしていた予告からして堪らん感じ&ヨルシカの主題歌が良過ぎる!
森本君の「お前こんな顔してたのかよ」で、泣き確!
それなのによ??
入場前に「正体」のリーフレットらしきものを貰い喜んだのも束の間、イオンカードの勧誘で萎えた(°▽°)
捨てにくいじゃないか!
おまけに着席して流れたコラボ(?)CMに又萎えた(°▽°)
何でこんな事するん〜??
嫌がらせか(°▽°)
これから観る作品の世界観が台無しになるやんけ!ちょっと考えろし。。
と、大きなため息が出たものの、朝イチ回でも中々の客入りで、皆さんの期待の高さが伺える。
藤井作品にしてはパンチに欠けたか?
エンタメに振ったのだろうご都合主義感は否めないものの、まぁそこは論点ではない。
と、思う反面、藤井監督の願望や希望を表現した内容になっていたのかなとも思った。
そして敢えて敷居を下げたことで冤罪について多くの人が考えるきっかけになればという想いもあったのかも。。
「信じる」という言葉がこの作品の中心にあったと思いました。
個人的に脚本は弱々だったと思うのだが、演者の重みのある芝居でカバー出来ていたと思います。
山田孝之の無表情の目力の圧!!
何も悪い事してないけれど、何か白状しちゃいそう(°▽°)
流星君の5変化も見所です。
実際に罪を犯した人間が、変装をして逃げ続けているなんて言語道断だが、鏑木(流星君)が逃亡中の死刑囚だなんて気付かないかもなと思った。
(彼が誠実な人間として他者と関わっていた事もあったが)
劇中でも触れていたが、特に都会じゃ他人の顔なんてじっくり見ない。
少しばかりの関わりじゃ、関心もないし気付かないのもリアルなのかもしれません。
徐々に明かされる逃亡劇の真相。
この"逃亡劇"にはちゃんと理由があって、まず、ジャンプ(森本君)と出会った工事現場で資金を集める為に働く。
次に、沙耶香(里帆ちゃん)と出会ったメディア会社(なのかな?)では自身の事件の情報を集めるためにライターとして働く。
そこでよしこ(原日出子さん)の証言が決定打となった事を知る。
その後、よしこの妹(西田尚美さん)の働く工場で働きはじめ、よしこの居場所を突き止める。
最終目的地、まい(杏奈ちゃん)と出会ったケア施設でよしこと接触し、証言を撤回してもらうこと。。。
これこそが鏑木の逃亡の理由だったのだ。
彼は本当に凶悪な事件を起こした殺人者なのか?それとも。。
そして「冤罪」について。。
こちらはかなり重いテーマ。
冤罪をテーマにした作品は他にもありますが毎回心が折れてしまいます。
メジャー作品だと「それでもボクはやってない」がありますね。
その中でも触れられていますが
「10人の犯人を取り逃しても、1人の無実の人間を犯人にしてはならない」
というような言葉が出てきますが、強烈に心に残っていて、本当にその通りだと思います。
8月に観た「マミー」も衝撃を受けました。
現実でも
無実の罪で何十年もの間拘束され、疑われ続け、自由を奪われ、精神的にも病んでしまったあの男性の事件を思い出します。
言葉では表現できない様々な感情が押し寄せてきて、心が折れてしまいます。
無罪判決が出たとしても時は戻せない。。
川田(松重さん)みたいな強引な捜査を部下に強要する刑事なんていないと信じたい。
慌しい年末だし、早めに片付けてしまえ。
犯人と思われる人物もその場で拘束できた、被害者家族の生存者の女性・よしこ(原日出子さん)の証言もとれた、18歳という年齢でも極刑が下されるというよい見せしめになるじゃないか。
人の一生を左右する重大な決定をこんな理由で"処理"出来る人間がいるなんて、映画の中だとわかっていても怒りの感情が湧いてくる。
現実でも冤罪事件は起きている。。
「疑わしきは被告人の利益」
裁判というと"人を裁く"という印象ですが、実際は、検察官が合理的な証拠を提出出来たかどうかを判断するものですよね。
証拠に基づき、検察官の言い分に確信が持てるか。
確信が持てなければ被告人の有利な方向で判断しなればならない。
鏑木事件は、この大前提に守られず、起きてしまった悲劇だった。
(沙耶香の父の痴漢の件も同様か)
やはり生存者で犯人の目撃者であるよしこの証言が決め手になってしまったのだろう。
鏑木は凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑宣告を受ける。。
施設育ちで18歳で逮捕された鏑木。
逃亡生活の中で"初めて"経験するあれこれ。
初めての友達、初めてのビール、初めての焼き鳥、初めての恋?
(あの焼き鳥の食べ方にはビックリw
一本取ってひと口パクッ!又取ってひと口パクッ!
演出なの??細かいww)
初めて「君を信じるよ」と言ってもらった。
彼の中の溜まっていた苦しみ悲しみが溢れ出し、ずっと言って欲しかった「信じる」という言葉をかけられた時の気持ち。
あの涙は苦しかったけど、やっと流せた涙だったね。
味方が現れたようで嬉しかったのだろうな。
逃亡中の鏑木を追って施設を訪れた又貫(山田君)が見たもの。
死刑囚となった鏑木が育った施設という事で、名もなき"善人達"に攻撃されたのだろう。
窓ガラスは割られ、枯れ葉が入り込み荒んだ部屋の様子から"兄弟達"ももうそこで暮らせなくなり離れ離れになってしまったと想像出来る。
関係のない人々が巻き込まれた、とても苦しいシーンだった。
面白半分なのか、正義感なのか。
攻撃し、"晒す"事を正義とする一定の人間が存在する事の恐怖。
藤井監督の想いが込められたシーンだったと思う。
又、最終的に、大きな国家権力に飲み込まれずに、自分が見たものを信じて、刑事として正しい行いをした(冤罪の可能性を認めた)又貫の姿に希望を感じた。
まだ18歳だった鏑木を死刑判決に追い込んだ自身の捜査は間違っていたのでは。。彼の中の正義がずっと揺らいでいたのだと思う。
逃亡中の鏑木と関わり、彼の優しさに触れ、彼を支援しようと動き出した人々の気持ちが暖かかった。
鏑木は容姿こそ変えていたが、彼自身の心は偽らず、誠実に皆んなと関わっていたからこそ、この支援の輪が広かったのだと思った。
人間を突き落とすのも救うのも又、人間なんだなと思う作品でした。
「正体」
とても考えさせられるタイトルでした。
。。。やっぱり触れたい終われないw
流石の太郎ちゃん!!いつの間にこんなに凄い役者になったのかw
もう本当にコイツはぁ〜!!と思わされ嫌いになりそうでした。
ブラック過ぎるでしょ!改めなさい!年配者に何だあの態度は!
ギャフンと言わせたかったぁ〜!!
アイドルさんなのは知らないが、いくつかの作品で目にしている森本慎太郎君。
偉そうですみませんですが、彼の芝居が良いのです!
いい味出してる。表情や仕草など細かく見てしまう、私の中ではしっかりと役者さんです。
原日出子さんはもちろんだが、本作での西田尚美さんがすごかった。
美人は封印。精神的に参ってしまった姉を守る事に注力し、自分も疲れ果てている"おばさん"を見事に演じておられました。
痴漢弁護士としてバッシングされ追い込まれていく自身の姿と重ねたのだろう。
娘と一緒に鏑木の冤罪の可能性にかけて尽力する安藤の姿が胸を打つ。
田中哲司さん、控えめでしたが重要な役割を担っていました。
メディア会社の沙耶香の上司・宇野祥平さんの役としての存在の仕方と雰囲気が好きでした。
(ラストマイルのWしょうへいが記憶に新しい。
日野正平さんご冥福をお祈りします)
メディアといえば。。
TVが本当の事を(つかめず?つかんでいても尚?)報道せず、SNSの力によって真実に迫っていく様子も皮肉でした。
懸賞金が上がるにつれ過剰に煽るような報道の仕方もイヤでした。。
わかるけど。。(°▽°)
里帆ちゃん杏奈ちゃんも安定の芝居で作品にリアルさを増していたと思います。
流星君の迫真の芝居は見応えあり、感情も動かされましたし、ラストも肩をなでおろす展開で後味は良いものの、今回の藤井作品。。
達者な役者が支えてくれた印象かなぁ〜。
あっ!個人的に矢柴さんが出てきたら要観察!なので、気にしていたのだけど、フツ〜のパパんでしたw
共感とコメントありがとうございます。
藤井監督+横浜流星で、テレビ局絡んでいなかったら、かなりテイストの違った作品になっていたかもしれませんね。
同じく「ガツンと喰らいたかった」のでちょっと肩透かしでした。。
ゆきさん、コメントありがとうございます。・_・
>映画としてラストを改変した点は藤井監督の判断に賛成
パンフレットや他の情報から、原作では鏑木は撃たれて死
ぬことを知りました。・-・;;
そしてまた、原作者が単行本の後書きに
"残酷な死を与えてしまい、すまなかった ”
との内容を記していることも知りました。
原作者としても、今回のエンディングには一種の安堵感を感
じているのではないかな …と推測しています。
自分も、もし鏑木死亡で終わっていたら鑑賞後3日間くらい
鬱状態になりそうな気がしますので、このラストで良かった
としみじみ思っています。 ・-・。
こんばんは。共感&コメントありがとうございました。
藤井監督作の鑑賞歴が浅いので、ゆきさんのレビューがいつも勉強になります🙂
高校時代のお話…つらかったですね。許せませんね!
心が死んでしまうのと、失われた時は戻らないというのが、もう本当にそのとおりで腹立たしいですね。
矢柴さんは…うん、何もなかったですね😅
共感ありがとうございます
本作、冤罪をテーマにした作品であり、
袴田事件の再審無罪確定直後の公開でしたので、
新聞記者のような社会派サスペンスだと予想して観ました。
ところが、仰る様にエンタメに振った作品だったので混乱しました。
どうしても袴田事件と比較してしまい葛藤しながら鑑賞しました。
しかし、流石、藤井監督、作品としてはgoodでした。
冤罪というテーマでしたが、終盤、己を信じて行動すれば道は開かれるというメッセージが伝わってきて心に響きました。
作品の公開時期の大切さを感じました。
現実社会で冤罪問題がもう少し落ち着いた時期に公開して欲しかったです。長文ですいません。
ー以上ー
ゆきさんコメントありがとう〜です。
まあ、すごい目力対決でしたね。
冤罪ものは、塞がる気分が重なり辛いですね。
そして、あの冒頭…😱
そしてはじめの一歩を突破すべくパワーが炸裂する車内も凄まじく。
決意の強さのあまり、悪者にしかみえんと言う。。。
ラストまであっという間の時間でした。
以前、職場にいたきれいな女の子が流星君にめっちゃ似てました。
森本君は山ちゃんに見えてしまいます。
太郎君は、お父さんと同じくいい人も悪い人も上手く演じられる良い俳優さんになりましたね。
私もやきとりの食べ方が気になりました。生まれて初めてこんな美味しいもの食べたって言いながら、こっちのパクとあっちのパクの後、手をつけていませんでしたね。
それと2人分のハンバーグの材料と食器があったことも。
こんばんは。
自分もコラボCM食らいました。笑
ヨルシカは、凛とした寒さの中で感じる温もりのような空気感が結構好きだったりします。
(初めて良いなと思った曲が『大雪海のカイナ』のOPだった影響もありますが…)
本作、ハッピーエンドだけどまるまる大学生活ぶん以上の時間を奪われてるんですよね。
逃走中の出会いや経験が、それ以上のものであれば救われるでしょうか。
19年と5ヶ月だか6ヶ月なので 半年契約 か 月割りできるかですね🈷️。
どうせなら 20年で と思いますが それも思いつかないくらいの 苦境でした。きのどく
まあ 本作 作品としては 溶けちゃいそうでした 🫠🫠🫠
コメント 共鳴😭ありがとうございました。森本慎太郎さん役は直ぐに情報提供は軽率❗️とはいえ いい奴感が滲み出てて良かったですね。あっ その前の行は駿河太郎さん❓悪い奴でしたねぇ
MOVIX三郷 ものすごい広くて でも 土日でもお客様ほぼ居なくて いつも心が痛みました。どのくらい居ないかというと 長椅子が🔟くらいあったのですが 土曜日夕方でも 自分除いて⓪の場合が多かった 居ても他に2,3組 ネットでご覧になったように 広大な敷地 いつもロビーはガラガラ。映画館スクリーン自体は10人前後が多かった😢 皆さんロビー売店使わない😢 でも いつも快適鑑賞でした。
AIというより SNSも使い方よくわからないお爺さんですがお褒めの言葉ありがとうございました。
Google 調べてみますね❗️
うお!羨まし!明日も映画ですか。
僕は社畜なんで週末の一本を脳内再生に業務に嫌々ライドオンですw
流し見で終わらせがちだけど、食事シーンに心と幸せと寂しさが描かれてて信頼出来るんすよね、この映画。
さして美味しくなさそうだけどチープな食事に人の思いを乗せたり。
串盛りのネギマの一口から、つくね行く焼き鳥シロウト感も良かったですねw
七味を知らない世間知らず芝居よw
吉岡里帆の部屋に一人居てタンス開けてパンツ探さない誠実童貞以下のピュアイノセント演技成立させるとかどーなってんだ!w
こんばんは☆彡共感とコメントありがとうございます。もちろんゆきさんと同じようにご都合主義だなと感じる場面もありました( ̄∇ ̄)私は原作未読なのですが、先日「ボクらの時代」に横浜流星さんと藤井監督、原作者の染井さんが出演されていて、原作を本当にリスペクトして作ったという話をされていたので、何だかその愛情を映画から(勝手に)感じたんですよね。そして本当に出演者の皆さんの演技が素晴らしかったと思います(*´꒳`*)
コメありがとうございます。
今作横浜流星5変化みたいに歌われてましたが、怖いのが流星クン当人は10変化くらいで挑んでるのが本気過ぎて怖いですw
冒頭の狭い車内でアクション、東映ヒーロー名物、川へのダイブw
滲み出る童貞感w
もう全部やってて怖いわ!w
マブリー兄貴にもしびれますが、流星群っていうんですね、ワタシこの映画、流星くんのそのときにしかない輝く瞬間を映像に収めた旬を切り取ったような映画だと思いました~。イオンカードの勧誘チラシを、「入場特典」と言って渡されましたよ、「特典」ってなんやねん。
警察、怖い。冤罪ができる過程がわかりました。
ご都合主義といわれたらそうなんでしょうけど、映画なんだから。世の中捨てたものじゃない、彼の人柄に触れて無実を信じる人々の気持ちが実を結んだ、というのがみたいですよね。