「怨霊の呪いは、現在にも及ぶ無限地獄‼️」あのコはだぁれ? 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
怨霊の呪いは、現在にも及ぶ無限地獄‼️
「ミンナのウタ」は見ているので、
高谷家の2階へ一直線に上がる
階段があり、高谷さなの両親が2階の部屋から伸びているロープを
「もっと、もっと、引っ張ってー」のさなの声を信じて
次々と引くと娘の自殺が達成成される・・・というゾーッとする展開。
ここが「ミンナのウタ」の最高潮に怖いシーンでした。
この「あのコはだぁれ」
でも同じシーンが再現されて、面白いな・・・と観ていました。
けれども次第に清水崇監督はふざけて、後ろで舌を出して、
「テヘヘ」と、笑ってるんじゃないの?
そう思えてきた。
(推理小説における信用出来ない語り手・・・ホラーだけど・・・
そんな気がしてきます)
32年前(1992年)
学校の屋上で一人の生徒が「怨霊」によって落下して死にます。
それは「魂の声を集めていた高谷さな・・のテープの怨霊」
そして、今回更に明かされたのは、
「魂の声」とは「死ぬ間際の“音“」だと判明します。
死ぬ時の人間の出す“音“
それを高谷さなは集めていたのです。
そして更に信用のおけない語り手は“禁じ手」を使いました。
現在にも“呪いの声“はすごい力を示したのです
2024年7月。
主人公・君島さやか(渋谷凪咲)の恋人役の染谷将太が、
さやかの目の前で交通事故に合い昏睡してしまいます。
彼は“大事な話がある」
会う理由をそう言って、事故現場にはケース入りの「婚約指輪」が
転がっていたのです。
そしてさやかは真相解明のため、臨時教師として高谷サナのいた
学校に潜入。
それはそれは恐ろしい怨霊と戦って、遂にです。
その恋人がさやかの努力の結果、目覚めるのです。
染谷は目覚めて「婚約指輪」のケースを握った染谷は、
なんとなんと、
知らん顔でさやかを置き去りにして通り過ぎて
行ってしまうのです。
ハッピーエンドにしない・・・という意地悪を通り越して、
受けを狙ってウケない・・・そういう寒〜いラスト。
思えば裏の裏をかく予想外なホラー場面続出でした。
しかし最後には収支がつかなくなって《狼少年》のように
信じる人はいなくなった、そんなホラー映画でした。