劇場公開日 2024年7月19日

「ジャパニーズホラーの新たなシンボルになりえるのか?」あのコはだぁれ? ぬゑさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ジャパニーズホラーの新たなシンボルになりえるのか?

2024年7月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

最初に言っておくと、前作であるミンナノウタの続編ですので、事前にミンナノウタを視聴した上で見ないとたぶんよくわからない映画になります。

自分的には想像以上に楽しめました。
呪怨で惚れ込んだ清水監督ですが、村シリーズ3部作で絶望を味わい、ミンナノウタではGENERATIONSの広告的な映画で色々アレだったんですが、今作はそこまで悪くはなかったです。
村シリーズのある意味惨劇に比べれば、どういうことはないのだよ。

内容については割愛しますが、清水監督も登場人物に対して随分とお優しくなったものです。
呪怨の時のような問答無用、阿鼻叫喚、理不尽極まるような被害は影を潜めているのは、たぶん時代なのかなぁって。
かつての監督なら、あの人もこの人も、ついでにコイツもアイツもっていうくらい亡き者にしてたでしょうし。

今回でハッキリとしたことは、ジャパニーズホラーの新たなシンボルを作ろうとしているってことかなって。
それでもやはり、伽椰子や貞子に比べると圧倒的にインパクトは弱いです。
徹底的に凶悪にして最悪な悪霊にはなりきれていないように見えるので。
しかし、これからだと思います。
もしも彼女をシンボルに据えて次回作を作るのなら、もっともっとかつての清水監督のブラックさを出す必要がありますし、そうなったら、たぶん彼女は新たなシンボルになりえると思います。

色々書きましたが、冒頭のとおり悪くはなかったです。
色々惜しいところは多いですが、ヒンヤリとしたホラー映画として楽しんでみてください。

ぬゑ