「色んな要素と色んな制約のある中で最善を尽くす際に犠牲になるもの」アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd Season 第3章 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5色んな要素と色んな制約のある中で最善を尽くす際に犠牲になるもの

2024年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

萌える

シャニマス2期が完結しまして、IDOLM@STERシリーズ次は何をどうしよう?という段階に入っているのでしょうか? 流行り廃りの移り変わりサイクルが短く、次から次に、千切って投げてをひたすら続ける、ある意味『自転車操業』状態のアニメ・ゲームコンテンツ産業の今後が、むしろ心配になってしまう今日このごろです。

で、3章完走した感想としては、最高の出来ではないが最善の出来くらいの評価をしなければならないのか?と言う、鑑賞する側が気を使わなければならい空気が残ったこと。満足できたファンに水を差す気はありませんが、推しキャラが目立たなかった等の物足りなさを感じたファンもいた事でしょう。でも全23人、1期2期全24話の尺の中で作話する大変さは知る由もない部分ですし、観る側としては面白かったかどうかを判断するのみです。

人数が多すぎると、その全キャラを公平に扱う必要性からキャラ一人ひとりの掘り下げもままならず、結局はストーリーが犠牲になってしまう感は否めません。正直なところ、キャラ多すぎ&尺短すぎの弊害として、作話が平凡で抑揚に乏しく全体的に淡白な仕上がりに終わった、と言う印象です。そして今章は楽曲も少なめ。
これはIDOLM@STERシリーズのアニメ全体に言える欠点と言えるかと思います。
とは言え、当コンテンツのメインは『ゲーム』ですから、ファンはソチラを充分楽しんでいただき、アニメはそんなファンに向けた制作陣からのささやかなオマケ(プレゼント?)位なのかも知れません。それを十分理解し『これでヨシ!』の精神で鑑賞するのがファン魂?姿勢?行儀?心得?なのかな。
つまり自分の様にアニメだけガチ鑑賞したところで、上記の様な印象にしかならないのでしょう。せめてアニメから入った人がゲームにも興味を示してくれればイイですし、以前からのアイマスゲームファンがオフ会で楽しめたのならば、本作は成功と言えるかと。

同じグループ企業内でのライバル『ラブライブ!』もニジガクが劇場版絶賛展開中ですし、アイドルアニメジャンルはスマホのiPhoneなみのシェアを得た感じでしょうか? ですが今は何とか踏ん張っているコンテンツも、今後の展開次第ではどうなるかワカラナイ、まさに制作首脳陣たちの苦悩は尽きませんw
個人的には、自分のイチ推しアイドルアニメ劇場版が、制作会社の多忙激忙のせいでドンドン後回しになっていくのが少し哀しいデス。

Geso_de_Nyoro