「眼で感じ、心で咀嚼し、脳でその心を顧みるような∙∙∙」若武者 甘酒さんの映画レビュー(感想・評価)
眼で感じ、心で咀嚼し、脳でその心を顧みるような∙∙∙
生と死
明と暗
正義と悪
触発と影響
思想や言葉は
ブーメランのように自分に戻って来て自分を傷つける
俯瞰で見ているようで
自分が見られている錯覚に陥るようなカメラワークは
自分自身の思考回路や行動原理に訴えかけてくるようで
どこか居心地の悪さや迷いが炙り出されるようだった
誰しもがもっている心や精神の”黒いしこり”みたいなものが
グチュグチュした膿を持ち
皮膚が今にも裂けて破裂するような
自戒による自己治癒のような感覚を観た。
渉(坂東龍汰 )、英治(髙橋里恩 )、光則(清水尚弥 )
3人それぞれの顕示欲や利己性のコントラストも
「多様性」を讃える今という時代を反映している気がした
散りばめられたヒリヒリする言葉は刃の如く。
果たして自分なら首を差し出すだろうか∙∙∙
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