劇場公開日 2024年5月25日

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「眼で感じ、心で咀嚼し、脳でその心を顧みるような∙∙∙」若武者 甘酒さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0眼で感じ、心で咀嚼し、脳でその心を顧みるような∙∙∙

2024年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

生と死
明と暗
正義と悪
触発と影響

思想や言葉は
ブーメランのように自分に戻って来て自分を傷つける

俯瞰で見ているようで
自分が見られている錯覚に陥るようなカメラワークは
自分自身の思考回路や行動原理に訴えかけてくるようで
どこか居心地の悪さや迷いが炙り出されるようだった

誰しもがもっている心や精神の”黒いしこり”みたいなものが
グチュグチュした膿を持ち
皮膚が今にも裂けて破裂するような
自戒による自己治癒のような感覚を観た。

渉(坂東龍汰 )、英治(髙橋里恩 )、光則(清水尚弥 )
3人それぞれの顕示欲や利己性のコントラストも
「多様性」を讃える今という時代を反映している気がした

散りばめられたヒリヒリする言葉は刃の如く。
果たして自分なら首を差し出すだろうか∙∙∙

甘酒