劇場公開日 2024年5月25日

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「絶対に遭遇したくない現代の世直し隊」若武者 GodFieldさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0絶対に遭遇したくない現代の世直し隊

2024年6月18日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

英治役の髙橋里恩と言う俳優は初めて見ましたが
憎たらしい役を好演で好印象でした。

何か面白い事無いかな?暇でしょうがない、世界を変えたい、世直したい。どの時代の若者でも一度は経験する感情。英治は平和な日常が物足りず鬱憤晴らしに歩き煙草を注意する、後ろに仲間がいるから喧嘩したら勝てると言う状態で相手を完膚なきまでにバカにする。ナンパ目的にゲイを装って男同士のキスをして、それを笑った女性に詰め寄り謝罪させて泣かせてとこちらも完膚なきまでに・・・。
しかも中途半端に体も大きいから厄介。
以前はこう言う奴はぶん殴られ終わりでしたが、今のご時世は手を出したら負けですし、ネット社会で情報が多い分、頭使って攻撃してくるので本当に憎たらしいし、実際に会って絡まれたらと想像するとぞっとします。友達にも似た絡みもして、いつその友達がキレるかなと見てたら案の定、英治を後ろから瓶で殴りつけます(笑)

病院送りにされた英治は仕返しに刀で斬りつけると言うのですが、何処で手に入れたのかラスト本当に日本刀が振りかざされるシーンで終了と面白かったです。タイトルの若武者もエネルギーがあり余った若者のイメージと刀も出ますし、しっくり来て良いタイトルだなと思いました。

ネットやSNSでも英治の様な正義のヒーロー気取りで他人の不正やお店の闇を暴いたり、警察官に無駄に絡んだりと鬱憤晴らしの世直し隊みたいのが多いし厄介な時代が来たなと思えました。

GodField