「剃りすぎの眉毛」赤羽骨子のボディガード U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
剃りすぎの眉毛
気合いいれたんだろうなぁ。
ジャニさんの問題とか出てきた後だったろうしなぁ。けど、気合入れんのはそこじゃねえんだよなぁ…。
作品全体にも当てはまる事だけど。
原作は面白いのだと思われる。
荒唐無稽な設定ながら、学園モノで個性的なキャラがいっぱい出てきて、アクションも恋愛もある。
が…
ラストで盛り返しはしたが、そこに至るまでがもう…胸やけするほどゴッテゴテだった。
生クリームを50cmくらい厚塗りにしたホールケーキを食わされてるようだった。
そんな中でも土屋さんは流石である。
彼女の役もふんだんにデコレーションはされてるのだけれど芯があったように思う。
遠藤さんも、娘に対面した時の表情とか抜群だった。
こんな作品にもったいないと思いつつも、芝居を生業にしている第一線の俳優陣はモノが違うと感じる。
原作を知らないので、クラスメイト達がどれほどの再現度だったかは分からないのだけれど、学級委員長以外の子たちは持て余してたようにも思う。
芝居が総じて表層的にしか見えなかった。
柔道家とか最たるものだ。
BGMもなんだかしっくりこないし、何度あくびをした事か…。
予告で主役がプレビュー見ながら自画自賛してて「嘘つけ」とか思ってたけど案の定だった。
恥ずかしくないのかな?
まぁ、周りも悪いんだろうなぁ…。
「赤羽と一緒に卒業するんだ」
学生っぽくてジーンとするも、100億の賞金がかかってて、世界中の殺し屋に狙われてる状態には全く見えず…やっぱこういう設定は2次元を超えちゃいかんとホントに思う。
なんか適当とは言わないまでも、掘り下げるとか熱意とかとは無縁の現場だったんだろうなぁ。
まぁ、そういうコンセプトじゃないだろうしな。
やっぱ見にいくんじゃなかった。
映画の冒頭「Fuji TV」のロゴを見た時にした後悔は、残念ながら覆る事はなかった。
映画を見てる最中に神奈川でM5.3の地震があってめっちゃ揺れてたなぁ。
おかげで上映が中断した。
一席空けた隣の席からは地震アラートが鳴り響き、2人連れのお姉さん方は軽いパニックで…東京出てきてから2度目の上映中断だった。
ジーンにもよるけど、案外、地震アラートって映画館じゃ聞こえないもんなんだなぁと、そんな事を思う。
再開して最後まで見れたのは良しとするが、なんだか設定的にも続編が作れそうで何だかムカつく。
映画館を出てから思うのは「骨子?」だった。
あまりにクソネーミング過ぎる。
なんか感動するエピソードがあっての「骨」なんだろうけど、いくらなんでも…だ。
まぁ、当たり前だけどつまんなかったです。
土屋太鳳さん以外見るものがない。