「脚本以外は良かった」赤羽骨子のボディガード るぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本以外は良かった
赤羽骨子のボディガード原作強火オタクです。
実写化が発表されたとき、不安でたまらなかったし主演ラウールとアイドル起用ですごく怖かったです。
実際に見てみると演技は全体的に違和感なく見れました。それと、中に入っている音楽、BGMの盛り込み方が凄くいい。音響監督さんが最高でした。
しかしキャラ崩壊が凄かったです。丈夫さんが死んでいたり正人さんが本当に正親に対して最初から興味0でした。最後に正親を認めた、と見られるシーンはありますがそのシーンは骨子ちゃんを守ったから褒めただけであり正親自体に興味を抱いた様子はありません。
何と言っても澄彦が酷いです。
澄彦はクラスメイトをとても大切にしているキャラなのに、3年4組に対して侮辱するような発言を行ったり骨子ちゃんを守るためにクラスメイトを平気で犠牲にしようとしたりします。また、3年4組のメンバーが命懸けで戦っているにも関わらず最強であるはずの澄彦がモニタールームで糸踏くん、杜窪くん、モニターの霧宮ちゃんと居て指示するだけ等の糞みたいなキャラクターに改変されていました。一人称が俺になっていたりと、他様々酷い改編具合です。
しかし、キャストさんは全体的にキャラに対しての理解をしっかりして忠実に再現してくださっているなと思いました。
敷本さんのかなでさんは、着ぐるみに入っていたりと視界にそこまで入らなく姿が見えなかったので思った以上に気にならないです。本来は戦闘班の霧宮ちゃんがずっとモニターに居ますが、映画公開の1.2か月前程度にようやく霧宮ちゃん深堀回(82話)が来たので、これはキャラのブレがあってもしょうがないなという気持ちです。
けど個人的には総括しても、想像していたまでは酷くなかったなという感想でした。脚本以外が酷いだけでキャストさんの忠実具合や音楽、すごく良かったです。
骨子ちゃん寧ちゃんがダンス部だったり威吹が転校生だったり改変は色々ありますが、そこを実写と諦めて頭の中で整理した上、原作と別物と割り切ってすごく酷いハードルを設定して見に行けば楽しめるかなとは思います。
しかし原作で澄彦、正人さん、丈夫さん推しの方は見ないことを強くお勧めします。