「面白かった!」赤羽骨子のボディガード カクタスさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった!
原作を連載開始時から追っています。
原作好きゆえの贔屓目が入ってのレビューです。
限られた時間(映画の尺、製作期間どちらも)の中でとても良くまとめられたと思います。映画化が発表された時は映画の尺にまとめるの無理だろって思ってたので。
前半は情報の詰め込み具合が原作以上でちょっと疲れますが、なんとなく頭に入れるんで良いと思います。
後半はかなり良いです。主役がラウールさんだと忘れるくらい威吹荒邦になっていたと思います。動きが派手なシーンが多く迫力があり、原作で熱くなれるシーンや展開が沢山再現されていました。
序盤〜3年4組集結のところは大体原作通りで、 初めて原作1話目を読んだ時を思い出しました。映画だとバーッと22人の名前と役職を紹介するので情報量が多いですが。
水族館のシーンはややダレる感じがありちょっともったいなかったかな。骨子役の出口夏希さんが可愛かった。
水族館後は尻上がり的に面白くなります。骨子に100億の懸賞金を掛けた黒幕と対峙するまで一気に駆け抜けて行きます。原作のシーンを映画の展開や尺に合わせて使っていますが、上手に美味しい部分を抽出できており、面白成分の濃度が原作より高くなっているように感じます。(居候、寧の骨子に対する告白、裏切り等々)
最後に黒幕とその集団との戦いですが、アクションシーン、ダンスシーンかなり見応えがあり熱いです。冒頭の戦いもそうですが、原作ではどうしても22人の活躍に少し偏りが出てしまいますがなるべく全員を活躍させようとしていて、愛を感じました。特に忍者の子なんて原作でほぼ見かけ無いのに、映画だとめちゃカッコイイです。最後の戦いが始まるところでは個人的に原作超えたろって台詞も飛び出して来て、見入ってました。
総じて原作の雰囲気を上手に表現できており、面白く仕上がっていて良かったと思います。中盤澄彦の言動が原作と異なり、その発言を聞いてもやっとするかもしれませんが、見終わってから展開を考えるとそこまでおかしいわけでは無いなという印象です。ちょっとキツイ言い方ですが。またツッコミどころもあると思いますが、展開の速さとアクションシーンのお陰で「まあいっか」って感じです笑(そういうところも原作的)
作中に流れる曲は全体的におしゃれでアクションシーンを彩るにあたり良かったと思います。血なまぐささを取り払う爽やかな感じです。主題歌はテレビで先に聴いていましたが何回聴いても飽きないカッコいい曲です。
正親を演じる役者を知らずに見ていて、めちゃ正親だな〜と思って見ていましたが、最後のエンドロールで土屋太鳳の文字を見てびっくりしました。全然わからなかった。正直映画の展開以上にびっくりしたかも知れません笑