「とりつく視間」とりつくしま uzさんの映画レビュー(感想・評価)
とりつく視間
クリックして本文を読む
題材的にしんみりしそうなのに、割合明るくカラッとした仕上がりが爽やかな佳作。
●トリケラトプス
ツッコミがとても気持ちよく、コミカルさと切なさのバランスも好み。
旦那さんもいい人だし、新彼女の最後の態度もあの若さの嫉妬心と思えば許せる程度。
過去の映像の見せ方もよかったなぁ。
●あおいの
ちっちゃい子なのもあってかモノローグも少なく、傍観者的な立ち位置が多い。
主役としての役目は薄いが、「いたる所にいるかもよ」と示すのは面白かったし、母も妹も自然な名演。
照れ隠しで男っぽい言葉を使う新谷ゆづみが可愛い。
●レンズ
店主が孫かと思ったら、売られてんのかい!笑
…と、掴みがよかったし、穏やかな雰囲気の中で一切のコミュニケーション無しに親密になる様子にほっこり。
中華テーブルのシーンだけよく分からん。
●ロージン
短期的なものにする選択は正しいと思う反面、あまりにローアングル過ぎるし、何故6回裏から?
冒頭の“言葉”たちに一番大事なものが欠けていたが、ちゃんと回収してくれて、ベタなのに少しウルッと。
バッターの構えが嘘っぽいのが残念。
思いのほか出番の少なかったキョンキョンも、とぼけたキャラでいい味を出してた。
1話の尺に自由度があるという意味では、オムニバス映画が最適な作品かも。
景色の切り取り方も自然で雰囲気がよかったし、シリーズ化してほしいくらい。
コメントする
kenshuchuさんのコメント
2024年12月4日
コメントありがとうございます
「あおいの」を群像劇ととらえるとスンナリ受け入れられます
あの子がなぜジャングルジムを選んだのかはどうでもよくなりますね