劇場公開日 2024年9月6日

「「いしやきいも」と同じ発音の「とりつくしま」」とりつくしま たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「いしやきいも」と同じ発音の「とりつくしま」

2024年9月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

亡くなった人がこの世に未練があるなら何か物になって戻る事が出来ると言うファンタジー作品ですが、とても素敵な映画でした。
死んでしまっても物に生まれ変わってまた身近な人を見つめる事が出来るなんて何と優しい世界なんでしょう。とりつくしま係がキョンキョンなのも良かった。多くない出番でしたが、亡くなった人の想いを包み込むほんわかとした雰囲気を醸し出し温たかでした。
演じる方々もそれぞれの作品を大切に作られたのだろうと思いました。
四つの短編から成る映画ですが、僕はロージンが一番良かったかな。息子の傍に居たいけど、ほんの少し一緒にいられればと思う母親。ならば消耗品のロージンに。試合を最後まで見届ける事は出来なかったけど、でもこれでいい。母親の役目は終わったんだ。これからは自分で考え自分で歩いて行きなさい。空の上から見てるよ。子を想う母の気持ちが溢れてました。安宅陽子さん素敵な女優さんです。勿論残りの三編も素晴らしい作品です。
逝ってしまった人、残された人、身近に有った物、それら全てに愛を感じます。
原作が持つ優しさをそのまま残した映像は見終わってやっぱり優しくなれる作品でした。
お母様が書かれた本をその娘さんが映像にする。それもまた温かい。
いい映画を見ました

たつのこ
あんちゃんさんのコメント
2024年9月12日

共感ありがとうございます。私も一つ選ぶなら「ロージン」かな。粉になって子を見守るってところが痛々しくも感動的です。〽千の風にのって〜ですね。

あんちゃん