「顎が外れた」男女残酷物語 サソリ決戦 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
顎が外れた
「男の妄想とトラウマになんでつきあわなきゃいけないんだ~?」が頭の中でぐるぐる回ってた。でも1969年当時はとても先駆的な考えに基づいた映画だったに違いない。今だったら普通にそうだよねと考えられていること:単純化すれば、ミソジニーは女性への恐怖から、マッチョと自己顕示欲は自信の無さから、未熟さを求めるのは不安にならなくて済むからなど。性別すらもはや関係ないとも思う。
60~70年代のインテリア、ファッション、ヘアメイク、音楽(ちょっとうるさかった)、ニキの巨体女性像のレプリカ(なのかー、残念)は面白かった。未来では女性が色んなタイプの精子を選んで子どもを生むようになる、という部分はかなり言い当てていると思った。男性の側による避妊も必要という意見は、人口が増えすぎていた当時が背景にあるんだろうか。今は逆、でも日本ではそもそもいまだにピルが普通に使われていない。ピル解禁の流れがエイズによってブレーキがかかってしまったのだろうか。バイアグラ以前にピル&無痛分娩が先だと思う。
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