FPSのレビュー・感想・評価
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シューティングゲームというより主観映像
「”FPS”って何だろう?」って疑問がありつつ本作を鑑賞してきました。答えは”First-Person Shooter(一人称視点のシューティングゲーム)”の頭文字だそうだけど、そういうゲームをやったことがないのであまり実感は沸きません。実際に本作を観てみると、シューティングゲームの要素は希薄な感じで、単純に主人公の視点で映像が撮られ続ける作品であり、FPSっていうよりも、POVショット(Point Of View Shot=主観映像)と呼ばれるもののジャンルなのかなという感がありました。いずれにしても、主人公の顔が最後の最後のワンショットまで観えないというアイディアは、結構良かったと思います。
内容的には、先日観た「変な家」とか、「事故物件 恐い間取り」よろしく、マンションを探している主人公・佐藤スズが案内された部屋に曰く因縁があり、スズが巻き込まれて行くというお話でした。自衛官だったというスズは、心を病んで退官したらしく、部屋を内見している際に幻聴らしき声が聞こえるという流れだったので、「ボーはおそれている」的な内心世界が底なし沼に嵌っていくような展開になるのかと思いきや、振り返ったら突然人が居たとか、開けておいたはずの風呂場のドアが閉まっていたとか、ドアを開けてみたら何故か浴槽に黒い水が溜まっていて、黒い水から腕が出て来て異世界に引き込まれてしまうとか、言ってみれば古典的なホラー作品という印象でした。
異世界に行ってからは、怪物が怖いというよりもむしろ人間の方が怖かったという描き方がされており、一方で実際登場する怪物の姿はちょっと凡庸で、しかも見た目と違って動きが早いためにイマイチ怖さを感じなかったのが残念でした。加えて、この怪物が何者なのか、そもそもこの異世界は何故生まれたのかなどが分からないうちに終わってしまうので、モヤモヤ感も残りました。まあ60分と言う短い時間にまとめられた作品だと評価することも出来るとは思いましたが、怖さの点では正直期待を上回るものではありませんでした。
作品そのものとは全く関係ありませんが、東京で本作を上映しているのはイオンシネマ板橋のみ。初めて訪れる劇場でしたが、最寄り駅を調べると東武東上線の東武練馬駅とのこと。一体板橋区にあるのか練馬区にあるのかよく分からないまま現地に向かいましたが、どうやら駅とイオンの間辺りが練馬区と板橋区の境界だったみたいですね。どうでもいい話ですが。
そんな訳で、初めて訪れた街で観た本作の評価は、★3とします。
山本ラッシュ
東京に住む為にとあるマンションに内見にやって来た女性が異世界に連れ込まれる話。
不動産屋がちょっとその場を外した途端に、どこからともなく「たすけて」という声が繰り返し聞こえてきて、そして異世界ヘというストーリー。
築年数はそこそこ古そうなものの、なかなかキレイな部屋だなと感じたけれど、風呂場周りだけなんか微妙に汚くね?と思っていたら…。
シューティングの要素は感じないけれど、確かにホラーゲームっぽさはある感じ。
確かに全編で一人称視点はあんまりないかもとは思うけれど、何年か前にハードコアって作品があったしね。
細かいことを言ったら、ちょっと視点が高過ぎるし、最初にカッター握ったところはそのタイミング?とちょっと説明的過ぎるし、他にもなんですぐに出ようとしないのか、扉や窓を破ろうとした様子がなさ過ぎじゃ?等々、しっくりこないところが多過ぎたし、何より、早々に「連続」だよね?と思ってしまったし、ラストのそれは???で蛇足な感じ。
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