「ミュージック&ヴァンパイア 傑作誕生」ババンババンバンバンパイア bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージック&ヴァンパイア 傑作誕生
スタイリッシュなオープニングクレジットに続いて、エアギターでノリノリの森蘭丸。シャープな映像と音楽に一気に引き込まれる。奇しくも『罪人たち』と同じく、ミュージック&ヴァンパイア。
『国宝』では、悪魔と取引をしてまで芸を追求した主人公を演じた吉沢亮。この作品では、シリアスな演技と心の声が漏れてしまった時の絶妙な表情の組み合わせで楽しませてくれる。
李仁に突然カーテンを開けられて、日光を浴びてしまった時の演技には大爆笑。バンバイアだったら絶対そうなるよね。
予告編では、ギャグ満載のお滑り映画の悪い予感がしていたが、全くの杞憂。
それぞれの役者が見せるシリアスな表情とは裏腹に起こってしまう勘違いやすれ違い。その高低差に思わず吹き出してしまう。
「童貞喪失絶対阻止」という森蘭丸の掛け声のインサート。一歩間違うとお寒いギャグパートになってしまうが、この作品は違う。
ドラマパートに加えて、ミュージックパートがあるが、そのミュージックパートの音楽と映像が、本気の絵作りで、めちゃくちゃ上がる。ついでに、登場人物のバックストーリーもわかる仕掛けになっていて、無駄がない。
この監督、CMっぽい映像で自分の好み。何て思っていたら、CM出身で、自分の大好きな『一度死んでみた』の浜崎慎治監督だった。吉沢亮と堤真一の引き出し方がお上手。
絶対に面白いから、劇場に足を運んでくださいな。音楽好きだったらマスト。
共感ありがとうございます!
前半は本当にミュージカル作品っぽい作り方でしたね。劇団四季が監修に入っているんじゃないかと思ってエンドロールを凝視しましたがありませんでした。めでたしめでたし?
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