劇場公開日 2024年9月13日

  • 予告編を見る

ぼくのお日さまのレビュー・感想・評価

全199件中、1~20件目を表示

4.0痛みも含めての人生

2024年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ひと冬のあたたかさと痛みでツーンとなる物語。
光と雪の白さ、スケートリンクを滑る音、まだ純真無垢な中学生のふたり、全てが美しくて、全てが眩しくて、そして痛い。

中学生ふたりの恋と言うにはまだ早い、淡くて朧げな感情は、綺麗だけど綺麗すぎる故に潔癖で、でも思春期ってそうだったかもなと思う。

吃音で言葉がうまく出てこないタクヤが、必死に想いを伝えようとする姿は、吃音気味の甥っ子が浮かび応援せずにはいられなかった。
徐々にフィギュアスケートを楽しむ姿は見ているこっちがニコニコしてしまったし、やっぱり楽しいや好きな感情が上達の近道だよなと思い知る。

見た後、痛いけどこの痛みも含めて人生だって思える映画だった。

それにしても、荒川役の池松さんは、本当に撮影前までスケート出来なかったんですか?
コーチ役だから相当努力されたんだろうなと思うけど、全然違和感なかった。本当にすごい役者さんだよ。
若葉竜也と池松壮亮が共演してる幸せを噛み締められる作品でもあった。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
AZU

4.0言葉を超えた忘れがたい瞬間の数々が胸いっぱいに広がる

2024年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

ひと目見た瞬間に引き込まれる作品というものがある。まさに本作も同じ。決して強烈なインパクトを放つ類ではないが、この全てを照らすお日様のような大らかさ、透き通った柔らかな光、交わされる心と心、未来へと続く道筋に、こちら側から胸を開き溶け合いたくなってしまう逸品だ。思いがけずフィギュアスケートに魅せられる少年の物語という意味では『リトル・ダンサー』を彷彿とさせる部分もあるが、一方で私が惹かれたのは本作が「眼差しの映画」でもあるという点だ。日々、フィギュアの虜になっていく少年の様子をきちんと見ている人がいる。また少年と少女、コーチが一体となって練習に打ち込む時、窓からは穏やかな陽光が微笑むように射し込んでいる。踊ることへの喜びを体現する若き二人もさることながら、池松壮亮のナチュラルな存在感には息を呑んだ。慈愛に満ちた表情で指導する一挙手一投足は、今年観た中で最も忘れがたい名演の一つと言えそうだ。

コメントする (0件)
共感した! 24件)
牛津厚信

4.0池松壮亮にハズレなし!

2025年9月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

カワイイ

仮面ライダー1号が出る映画にハズレはないのだよ!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
笠部翔

3.5人生思い道理な帰結は難しいものだけど、取り敢えず足掻いて挑戦してみ...

2025年9月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

人生思い道理な帰結は難しいものだけど、取り敢えず足掻いて挑戦してみる。野球もアイスホッケーもフィギュアスケートも親も子供も兄弟も先生も元プロスケーターもみんなみんな・・挑戦してそれぞれ異る評価をする。評価は登場人物の数のみならず、この映画を作った人、観た全ての人の数だけあって、それぞれの環境、経験、生まれ持った性格等々で様々に異なる。映画の中のまとまり無い展開も見方を変えれば本当っぽく見える。曖昧なものも真実なんだよね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
wamabut

3.5消化不良

2025年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ちょっと消化不良の映画でした☆

コメントする (0件)
共感した! 0件)
hide1095

4.5カーステレオでカセットの音楽が流れてくる、というと思い出すのは…

2025年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

二人の少年・少女の真っ直ぐなまなざしが眩しい。
その二人を描写する映像とともに流れる
音楽の美しさに心惹かれる映画でした。

さくらが一人リンクで滑る場面の
ドビュッシー「月の光」。

タクヤとさくらの二人が
アイスダンスのダッチ・ワルツに取り組む場面の挿入曲。

コーチの荒川と3人で一緒に
湖の氷上で踊る場面の
ゾンビーズ「Going out of My Head」。

そして、エンディングロールで流れる
味わい深い歌詞とメロディーの
ハンバート・ハンバートの「ぼくのお日さま」。
どの曲も各シーンを深く印象付ける効果的な選曲でした。

特に、
車の中でカセットを取り出して
カーステレオをかけるとオールディーズが流れてくる…。
ビム・ベンダース監督の「パーフェクトデイズ」を思い出しました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
saitall

3.5優しい世界です。池松壮亮さんの良さがめっちゃ出てると思います。 子...

2025年7月28日
Androidアプリから投稿

泣ける

癒される

優しい世界です。池松壮亮さんの良さがめっちゃ出てると思います。
子役(?)の2人も素晴らしい
切なくて美しくて儚いなぁ、って映画です

コメントする (0件)
共感した! 0件)
凸子

4.0ピュアなタクヤが良い

2025年7月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

癒される

カワイイ

ストーリーに激しい起伏はないが、それぞれの感情が、言葉に出さなくてもしっかりと伝わってくる。
タクヤの、ピュアな雰囲気を醸し出す越山敬達くんの演技が、素晴しい。
映像も、綺麗な透き通った景色が多く、観終わった後、清々しいものが残る。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ぽん

4.0撮影技術に驚嘆

2025年6月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

恋心を描いたシンプルで分かりやすいストーリーと美しい映像。そうした映画は過去にいくらでもある。その中でこの映画で特筆すべきは、監督自身が撮影を担当し、この映像を撮っていること。

スケート場のシーンは窓外にたくさんの照明を仕込み、光を流し込むライティングで叙情性を高めていたし、屋外のスケートシーンも逆光を多用し、同じ雰囲気を作り出し、淡い恋心を見事に描いていた。また、時折みせた不安定な構図が、この映画が描く思春期の不安定な気持ちとマッチしていた。あと、セリフでは、好きであるがゆえに「気持ち悪い」と言ってしまう幼さが切なかった。

非常にパーソナルでシンプルな物語で、一部同性愛を描いているとはいえ、全体としては社会性に乏しかった。そのため、この監督が将来、どういった方向に進むのかは未知数。次の作品は若者の恋愛物だろうか?それともストーリーの面白さを押し出した映画だろうか?いずれにしても、作家性を保ちながらもう少し商業映画寄りの作品が期待されるのではないか?

美しい映像を作る手腕は一流。期待を込めて星半分を加点した。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
No Life, No Movie

4.0氷上の美しく透明な時間

2025年6月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

癒される

少年と少女と男性コーチ、3人の孤独な魂の束の間の美しい触れ合い。それが淡い光の中で優しく穏やかに紡がれていくのが良い。そしてそれがほんの少しのボタンの掛け違いで儚くも脆く壊れていく思春期特有の繊細な難しさまでもが愛おしい。コーチ役の池松壮亮のどこか影のある佇まいも良いが、少年役の越山敬達、そして何より少女役の中西希亜良が素晴らしい。子役出身で映画初主演の越山くんのピュアな少年ぶりも上手いが、演技初経験の中西さんの繊細で複雑な内面の少女像を演じる姿が秀逸。もちろん役との親和性の要素によるビギナーズラック的な部分もあったかもしれないけど。

それにしてもこれほどフィギュアスケートを美しく映像に捉えた劇映画は初なのではないか。これまで米国映画『冬の恋人たち』『アイ、トーニャ』などを観たが、この映画は頭抜けている。越山くんと中西さんが共にフィギュア経験者というのが大きかったんだろう。共に4歳からフィギュアを初め、中西さんに至っては現役フィギュアスケーターでコーチの勧めでオーディションを受けたんだとか。撮影時は14歳と12歳ながら中西さんのほうが背が高いが、それから1年過ぎた舞台挨拶では越山くんの背がすっかり伸びて池松壮亮も抜きそうなくらいになってた。成長期すげえ。流れる音楽のドビュッシー「月の光」もフィギュアお馴染みの名曲でこれまた良かった。

20代の奥山大史監督はこれが長編2作目で、初監督の2019年『僕はイエス様が嫌い』で66回サンセバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞を受賞したとのことで、史上最年少受賞だったそうだ。これからも楽しみな監督かも。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
バラージ

4.0不完全な世界

2025年6月22日
iPhoneアプリから投稿

斬新

癒される

『僕はイエス様が嫌い』しかり、監督の好みの傾向が分かるような。
綺麗な映像に隠された微々たる不穏が付きまとっていて
くわぁー!!!ってなった。

映像は昭和みたいで
人物は令和みたいな綺麗さで
アンバランスの世界にアンバランスな情緒

完璧ではない不完全さが監督の作品から感じられる

思春期の言葉足らずさ
行き場のない気持ちを押し付けて
いつか大人になった時に気づく時がくるのだろうか

冬の閉鎖的な世界の始まりから
春の開放的な終わりを告げた景色
一瞬の物語がそこに確かにあったのだ

コメントする (0件)
共感した! 4件)
みそのぐ

3.0思春期の美しさと、残酷さ

2025年6月21日
PCから投稿

主演の2人の今しか切り取れない瞬間が、フィギュアスケートを通して全編漲っている。
そしてそれが美しさと同時に醜さも捉えられており、一瞬たりとも目が離せない。

ただ、そこに関わる池松さんと若葉さんのカップルが異物として捉えている描写は、 それが日本の現実といえばそうなのかもしれないが、あまりにも救いがないなとも。

また、自然な表情といえばそうなのかもしれないが、子どもたちのグループでの芝居はコントロールがしきれていない要素が多く、適切とは言い難いのでは。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
yama

2.0ピュア

2025年6月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

切なさとピュアさと、
この頃はいろんな感情が入り交じる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
上みちる

5.0氷の

2025年5月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

癒される

カワイイ

氷の音がいい。
音楽とぴったり合って少年・少女・先生が楽しんでいるのがいい。
二人アイスダンスでもう一度ペアを組むといい。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
たけ

3.0中途半端

2025年4月12日
Androidアプリから投稿

切ない青春?恋愛物語って感じ。
終わり方が中途半端かな

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ガレ

4.5作られた感がないのがいいですね。

2025年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

余白というか余韻というものを大切にして、ストーリーや解釈を
鑑賞者にゆだねているような作品。いろんなテーマを盛り込みながらも、
ストーリーは、静かにゆっくりと展開していく。
ラストがいいですね、そして、その後の楽曲がいい。
ハンバートの昔の曲だそうで、この曲を元に、作られた作品なのかな?
いずれにしろ、いい作品だと感じました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
tochi06

4.0観終わってシートから直ぐに立ち上がることが出来なかった

2025年3月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

暖かい良い映画だなーって思って観ていたけれど、唐突に切なく終わります。

観終わってから、精神的なダメージでシートから直ぐに立ち上がることが出来なかった映画は、久しぶりでした。

今年私が観た映画の中では、「ぼくのお日さま」は一番優れた映画かもしれないと思いました。

池松壮亮さんの演技は、相変わらず素晴らしい。池松壮亮さんの今を観たくて鑑賞した映画だけれど、それ以上に作品として素晴らしく、思わぬ収穫でした。
エンドロールで流れる歌も良かった。

心に刺さる名作だと思います。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ねこたま

4.0小さな恋の物語

2025年3月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

北海道、海辺(?)のどこかの街。カセットテープで音楽を聴く&ガラケーって1990年代から2000年前後の設定なのかな。

吃音で不器用な男の子・タクヤ。子どもって無慈悲だから上下関係感じとって弱い者を叩くこと(物理的にでないにせよ)、平気でするんだよね。自分に自信が持てないまま、皆と同じように野球をやって、アイスホッケーをやって、時が無為に過ぎていく。そんな最中、同じスケートリンクでフィギュアスケートで舞う女の子・さくらに心奪われる。自身も同じ土俵に立って、アイスダンスのパートナーとして滑走するようになって。子どもの成長を見つめ見守る元フィギュアスケーターのコーチ荒川(池松壮亮)、決して言葉は多くないけど、表情や立ち居振る舞いの柔らかさから、人としての温かみを感じる。
タクヤ、さくら、二人の技術が向上し息も合ってきて。チームとしてバッジテストを受けるその日を迎えるのだが。

荒川の恋人・五十嵐との関係を目の当たりにしたさくら、まだ幼いかったし、時代的にも多様性を受け入れることができないのは仕方ないのかな。ここまで頑張って自信もつけてきたタクヤの心情を考えると胸が締め付けられる。ほろ苦い思い、自分ではどうしようもないこと。そうだよな、これからの人生で何度となくぶつかる心の痛みを積み重ねて、人は大人になっていくのだよな。

ラスト、「あ…」のそのあとは?観客に投げられて終わる、このモンモンとしてしまう感じ。余白があってとても良かった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Nori

4.0映像は綺麗、少女も美しい。しかし

2025年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映像の美しさは抜群。本物のフィギュアスケーターの中西きあらさんの美少女ぶりとも相まってスケートのシーンは見応え充分。
ただ、設定が20数年前(計算してのことだと思う)であり、今(2024年)だったら出来ないお話と考える。中西きあらさん扮するさくらや山田真歩さん扮するさくらの母親から池松壮亮さん扮する荒川コーチに最後に浴びせられる言葉は残酷でかつ不条理(今の価値基準でいえば)であり、このあたり賛否が分かれると思う。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ひろ702

4.5予備知識無しで観よう🌟

2025年2月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

池松壮亮に惹かれて観た!あらすじからはどのような展開か想像つかなかったけどほんとに素敵な映画だった。映画全体がふわっとした白っぽい質感で撮られてて、映し出される景色も綺麗。今まで観た邦画の中でもかなり好き!!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
にこ
PR U-NEXTで本編を観る