「「気持ち悪い」というたったひと言の破壊力」ぼくのお日さま Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)
「気持ち悪い」というたったひと言の破壊力
基本的には、内気な少年のひと冬の成長物語だと言える。多感な時期の気持ちの動きを丁寧に描き出し、全体の2/3くらいまでは全般的に心の温かくなるような描写が続く。
しかし、それが田舎の特性なのか、多感な年頃の特性なのか、どうしても払拭しきれない社会に蔓延る偏見が顔を覗かせてしまう。そしてそれが表現される「気持ち悪い」というたったひと言の破壊力。
上映開始直後に気づかされることに、画面がワイドではなくスタンダード・サイズ(地デジ化する前のテレビの画面と言えば分かりやすいだろうか?)で撮られていることがある。当然スクリーンの左右には余白ができるのだが、それが逆に没入感をもたらす効果を生み出している。
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