劇場公開日 2024年9月13日

「冬の雪道の、春溢れる緑の、通学路」ぼくのお日さま night runnerさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5冬の雪道の、春溢れる緑の、通学路

2024年9月23日
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鑑賞方法:映画館

いい映画だった

「たくや、さ、女の子のほう見てたでしょ」
『みみみみてない。見てないよー』
「じろじろー、じろじろー(笑)」
『僕はそう、思いません』
「僕はそう思います(笑)」

あの冒頭の下校の雪道のシーンで、すでにもってかれた。あの雪道の登下校は、北海道の小学生のあるある。そこで交わされる会話も。

男の子も女の子も、小学生同士の会話がどことなくユーモラスで、観ていて微笑みがこぼれてきた。あの頃は、ほぼピュアだから。皆んな。

大人たちがいるから、もちろん、それだけではないんだけれど…

スリージャンプの練習のシーン。
ぽろん、ぽろんと鳴っていたピアノが、ゆっくりと「月の光」のメロディになっていくところがよかった〜♪

窓のあるスケートリンクや、晴れた日の雪一面の外の景色や、あの湖の一日。まばゆい白い光(Photon!)は、あの時間、気持ち、動き、を永遠にしていた。

そう、あの頃って、今より瞬間瞬間に存在してたと思う。

考えてみれば…、あの頃、身の回りに起こった事件って、しっかり決着がつくことなんて、(逆に)なかった。
そうそう、中途のまんまでおわることばかりだったなあ。

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night runner