「成る程納得!カンヌも認めた「その視点」!!「目は口ほどに物を言う」その視線の先にあるものは?」ぼくのお日さま ななやおさんの映画レビュー(感想・評価)
成る程納得!カンヌも認めた「その視点」!!「目は口ほどに物を言う」その視線の先にあるものは?
今注目の新進気鋭の若手映画監督、奥山大史監督が、監督・脚本・撮影・編集まで手がけた商業映画デビュー作品です。
是枝裕和監督からも一目おかれ、主演の池松壮亮さんが「凄まじい才能」と絶賛する奥山大史監督は、第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に、日本人監督としては史上最年少で選出されました。日本映画の未来を担う監督とあらば、
これはもう、
観るしかないっしょ!!!
勇んで仕事終わりに映画館へ。
連日の疲れが溜まってか、
まさかの開始5分からの爆睡…。
目覚めた時には、エンドロールという大失態を…😭😭😭久々の全寝でした…。映画を観に行って寝るとか信じられん!!と、よく人からお叱りを受けますが、映画館って本当に心地いい場所なのよ、私にとって。一番リラックスできる場所。どんなに寝不足でも、寝室に行くと逆に目が覚めちゃうのに、なんて映画館って心地よいんだろう?
私だけかなぁ…🙄
で、体調整えて
「リベンジお日さま」して参りましたよ!!
感想は、
「やっぱり観ておいてよかった〜」というのが、まず率直な感想です。終始派手さはなく、物語は淡々と静かに進んでいきます。(寝不足の人は要注意よ!)でも退屈なんかじゃ、決してないのよ!!(一回寝た人が説得力ないね😅)全部必要な静けさ。不必要な音楽やセリフは一切必要ない。余白すら演出。大好きな池松壮亮さんと、恋人役にこれまた大好きな若葉竜也さん。ふたりの掛け合いのシーンを見てるだけで幸せになれます。子役のお2人もとってもナチュラルでよかったです。
その視線から、表情から
全て理解できます。
言葉などなくても。
ある人が、
ある人に向けたその熱い視線
またある人が、
ある人に向けた軽蔑の視線
そしてまたある人が
ある人に向けた失望の眼差し
などなど
「目は口ほどに物を言う」
まさにそれを存分に感じる映画でございました。主題歌は、ハンバート ハンバートの代表曲「ぼくのお日さま」で、この映画のタイトルにもなっています。監督がこの曲からイメージを膨らませたとコメントしているように、本作品の大事なキーとなっています。エンドロールまで見逃せません。
こんなにも優しく、
こんなにも痛い映画を
私は今年初めて観た気がします。
いやぁ、いい映画を観させていただきました。合掌🙏
*ご鑑賞は十分に体調を整えて🙄