「どこまでも澄み渡っていた」ぼくのお日さま みゅうおばさんの映画レビュー(感想・評価)
どこまでも澄み渡っていた
何か劇的な事件が起きたり、感動を催促するような話がある訳ではありません。
ただ、ただ、静かに澄み渡っている空気と人の生き方が存在しています。
監督が滑りながら撮影した箇所があると、何かの記事で読みましたが、初めて見る映像でした。滑らかで、氷の硬さと冷たさと滑る2人の息遣いや気持ちが温まる緩やかなカーブが見えるようで素晴らしかった。
最後は感動の涙でした。
何に感動したのかは解りません。
そして、最後の演出も素晴らしかった。
俳優の誰かが、ではなく、1本の映画としてとても感動しました。
静謐とはこういうのを言うんだな。
遥か彼方まで、手の届かないうんと向こうまで澄み切っていました。
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