「森から回帰不能とは?」ザ・ウォッチャーズ カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
森から回帰不能とは?
山越えドライブしていたら何故か深い森に迷い込む。
その森に入ると回帰不能?
この森は何なのだ。
このガラスの建物は何なのだ。
このガラスの鑑賞者は何者だ。
答えは,妖精だそうだ。
腰が抜けるほど面白い設定だ。
だが、その妖精の姿を見ると彫刻家ジャコメッティの針金人間のようだ。
残念ながらティンカーベルのような可愛い妖精ではなくて,人間に恨みを持ち自分達に同化させ不死となるゾンビのようだ。
そして、このガラスの建物は、ある目的のため、この妖精を観察するために作られた研究室なのだが、
妖精が危険すぎて研究室から日中出歩ける境界域が決まってくる。それが回帰不能点。
つまり、鑑賞されるのではなく、妖精を観察する建物だったのだが、敢えて監禁状態となり観察される立場に身を置いたのだが、
誰が何のためにこんなことを始めたのか?
そしてその結果、
その成果によりハーフ妖精人が誕生し、
封印された妖精が,ウォッチャーからストーカーに進化し、森の境界域を超えて再び人間界にハーフ妖精人が戻ってきたと言う警鐘と聞こえる。
ホビット好きには、
続きが楽しみなのですが…
( ^ω^ )
ザ・ウォッチャーズ
M・ナイト・シャマラン製作のもと、娘のイシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビューを果たしたホラー映画。
A・M・シャインが2021年に出版した同名小説を原作に、謎の監視者の恐怖を描き出す。
28歳の孤独なアーティストのミナは、鳥籠に入った鳥を指定の場所へ届けに行く途中で、地図にない不気味な森に迷い込む。
スマホやラジオが突然壊れ、車も動かなくなったため助けを求めようと車外に出るが、乗ってきた車が消えてしまう。
森の中にこつ然と現れたガラス張りの部屋に避難したミナは、そこにいた60代のマデリンと20代のシアラ、19歳のダニエルと出会う。
彼らは毎晩訪れる“何か”に監視されているという。そして彼らには、「監視者に背を向けてはいけない」「決してドアを開けてはいけない」「常に光の中にいろ」という、破ると殺されてしまう3つのルールが課せられていた。
ダコタ・ファニングが主人公ミナ、
「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」のオルウェン・フエレがマデリン、
「バーバリアン」のジョージナ・キャンベルがシアラを演じた。
ザ・ウォッチャーズ
劇場公開日:2024年6月21日 102分