35年目のラブレターのレビュー・感想・評価
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ラブレター書きましょう‼️
悲惨な戦争時代の中で、貧困に見舞われ学校に行けなかった主人公(重岡・鶴瓶)について、最初はなぜそれほど文字が書けない読めないのか不思議でしたが、過去の種明かしがあると、ものすごく腑に落ちました(山奥の貧困生活、盗人よばわりされて学校行けなかった)。それでも、そんな不幸のどん底のような生活の中でも拾ってくれる人がいて、立派な寿司職人になります(神仏は決して見捨てることはしないのでしょう)。そして美しい女性(上白石・原田知世)との運命の出会い(実話ですから)。文字が書けないことでの離婚を覚悟した危機を乗り越え、2人の愛らしい娘たちを育て上げます。ただ主人公の後悔は、文字を書けない読めないことで、妻にさまざまな迷惑をかけたことに対して恩返しをしたかったという設定は、とてもシンプルで清々しいものでした。最初、原田知世が画面出てくるとなんとも言えない美しさにドキドキしてしまいました笑。泣き始めは、主人公が握った心のこもった寿司の味に、妻が泣き出すシーンでした。それから、ほぼ泣きっぱなしでした。あまり泣いたので、最後のクライマックスには涙が渇くほど?笑でした。心にささった言葉は、亡き妻がお礼に書いたラブレターの一節。あなたの良いとこを三つあげますということで、「優しい、一生懸命、可愛い」ーーの言葉でした。これからの時代の男性のあり方を示唆しているようで肝に銘じたいところです(男も可愛くなければいけないのです笑)。いずれにしても、その人間が幸せなのか不幸なのかというのは、外から見ているだけではわからないということを教えていただいた素晴らしい作品に出会えて幸せです。感謝でした。
追記 私も妻にラブレターを書きたくなりました‼️
ずっと泣いてた
気づけば最初から最後までずっと泣いていた…嗚咽をもらす感じではないのですよね。ずっと涙腺が潤んで自然と流れっぱなし。これほ実話を元にした映画らしいのですが、もしかしたら刺さらない人は刺さらないかも。普通に生きてきた人よりも、普通からこぼれ落ちた生き方しか出来なかった人に刺さりまくる映画です。こういうのに出会えるから映画鑑賞はやめられない。原田知世さんも、上白石萌音さんも関西弁ホンマに最高やったで♡最近は関西弁の映画やドラマが多くなって嬉しいけど…俳優さんたちは大変でしょうね。
笑福亭鶴瓶さん、重岡大毅さんも最高でした。こんなラブレターわたしも夫に書きたいわ、と思ったけど…喜んでくれるか自信がない(笑)
ラストの…普通じゃなくてもかまへん、普通じゃなかったからこそ幸せ!という気持ち。すごく共感しました。これはもう万人におススメ。関西弁だからこその味ある仕上がりでは?という個人的な印象でしたが、皆さまはいかがでしょうか♪
なかなか良い
作品内容は良かったです
どの人が観ても心温まる
確かに平坦な物語ではあるけど、夫婦の絆は勿論の事、お姉さんや子供たち、先生等沢山の登場人物が良い人ばかりでその沢山の絆や愛情に心が温まりました。
手紙のシーンで、夫婦どちらとも幸せですって当たり前のように手紙を書いていて、保が幸せだったのか疑問に思っていたシーンがありましたがそんな事ないと、普段の行動や手紙で伝えるきょうこがとても素敵だなと思いました。
保が学校に通いたいと言って、通い始めたのも彼が良い人であって、それに答える家族達がいてこそだと思いました。本当に皆良い人たち過ぎて…!
そして、どんな人でも年齢でも挑戦出来るというメッセージが込められていてそこにも感動しました。
最後あたりのシーンで、保が卒業生代表として話すシーンでは、(言葉の解釈違うかもですが)字が読めない書けなかったから、今勉強出来て沢山の仲間に出会えたと話していたシーンがあり、私はそれを聞いて思いっきり泣いてしまいました。
色んな事を理由言い訳にして、やらなかった事も多くあるし今もやってない事はあるかもしれないけど、挑戦していいんだ頑張っていいんだと思えました。
実話を元にした映画だからこそ、平坦で逆に現実味が帯びているようで、より感情移入しやすいのかもしれません。
久しぶりに見て良かったと心底思えた映画でした。
ニュース番組等ではインタビューで重岡さんと鶴瓶さんが似てるって話がありそうだなと思ってましたが、上白石さんと原田さんも本当に演技や動作が本当にそのままでびっくりしました!
4人の演技力にもとても感動しました!
タイトルなし(ネタバレ)
前にテレビで取り上げられていたのが気になって見に行きました。感動系は苦手なのですが、実話なところや、ほっこりする笑いどころもあってとても見やすかったです。
字が書けないことを奥さんに話すシーンと、終盤奥さんの手紙を読むシーンでめっちゃ泣いてしまいました、、笑
見たあとじんわり暖かい気持ちになれておすすめです。
35年間、変わらぬ愛を貫いた夫婦の姿を描いた作品。 本年度ベスト!
予告編から泣ける映画と予想されるも案の定、泣いてしまった。
隣の若い女性は終始泣きっぱなしでちょっと映画に集中出来無かったのが悔やまれる(笑)
寿司職人の西畑保。
タイプライターで原稿を打つ皎子(キョウコ)。
この夫婦の愛に溢れたストーリー。
若い保と皎子を重岡大毅&上白石萌音さん。
老けた保と皎子を鶴瓶&原田知世さんが担当。
世代の異なるストーリーを4人で演じ、2つのラブストーリーが観られた感じのお得感(笑)
ある理由で読み書きが出来ない保。
職を探すも断られ続け、やっとお寿司屋で働く事が出来、職人として成長して行く感じ。
そんな中、お見合いで上白石萌音さん演じる皎子と結婚する展開。
保が読み書きが出来ない事を皎子に隠し結婚したけど、それを知った皎子が心の優しさが素敵だった。
保が読み書きが出来るよう一念発起して夜間学校に通う事に。
安田顕さん演じる谷山がバツイチだけど、とても優しい素敵な先生。
学校での人と顔を合わせない生徒の素敵なエピソードも良かった。
保と皎子の2人の娘も優しく成長した感じも印象に残る。
関西系のギャグも多め。
クスッと笑えるシーンが気が利いてて好印象。
本作のタイトルでもあるラブレター。
思ってたのと違って騙された感じがしたけど、一番泣かされたシーン。
ラストで4人の保と皎子がベンチに座っているシーンもとても良かったです( ´∀`)
凄く心があたたまる映画です!!
年に1度はこういう映画と出会いたい
キャスティングが最高にいい感じです。実話ベースで、変にストーリーが作り込まれていないのがいい。とにかく主人公夫婦の人物像を描くことに集中されたんだと思いました。
若い時(重岡大毅さん、上白石萌音さん)と晩年(笑福亭鶴瓶さん、原田知世さん)が似ても似つかない、みたいな指摘が散見されますが、物語を感じる上で見た目は問題じゃなくて、人物がちゃんと描かれていて共通性があることが大事だと思うので、今回はぜんぜん違和感なかったです
というか、一見違っていそうな俳優たちの組み合わせがピッタリ来る、というのが逆にプロデュースの妙ってことですよね
「読み書きなんて長いこと生きてれば自然にちょっとずつ覚えられるんでは?」なんて安易に思いがちですが、多分そうではないことを映画を見ていて実感しました
一般的には小学生低学年頃までにひらがな、カタカナ、簡単な漢字...と覚えていくわけですが、これは脳の発達の過程と同時進行なんだと思います。つまりこの過程で「文字の覚え方を覚えている」訳で、これを経て育った人は大人になってから外国語の読み書きを学ぶこともできるでしょう。しかしそうじゃない場合、この"回路"を作るのにとても時間がかかるんだろうな、と。でも、時間はかかるが不可能じゃない。この映画は実話なので、実際にそうなんだろうな、と実感を伴って理解できるんです
しかし、そういう科学的な仕組みを描くのではなくて、登場人物たちはその苦労や辛さを直感的に理解して寄り添い、助け合う。そういうことが、実際のエピソードをベースに丁寧に描かれているので、観る者の心を動かせるのだと思います
世に実話ベースの映画は沢山あります。しかし全てのシーンが実話のままではない訳で、当然フィクション部分が加えられます。ここで、実話の本質を捉えないシーンやプロットを追加してしまい、ちぐはぐなストーリーになっている映画は非常に多いと思います。
というか、現実は、私が物語の"本質"だと思っているモノが、その作り手にとってはどうでもいい枝葉だ、ということしょうけど。しかし、それが映画の好き、嫌いに直結するのです。
そういう意味で、この作品はとても好きな映画だし、出演者をはじめ作り手の皆さんが描きたかったことがちゃんと私に伝わった気がします
温かい気持ちになれる良い映画を見た
昨年から試写会で観ていて、笑いを挟みつつも涙が止まらない作品で、公開を楽しみにしていました。
幼少期の環境から文字の読み書きができない西畑保さんの実話を元にしたお話。
ストーリーとしては定年後から夜間学級で文字を学び奥さんへラブレターを贈るというシンプルなもので、特に派手な演出もないのでさらっと物語に入り込めました。
・長年支え合ってきた夫婦の愛
・何歳からでも学びを始められるんだという勇気
・文字を使って言葉を伝えられる尊さ
どなたかの映画評でも書かれていましたが、見終わった後にこれらの温かい感情を無理やり押しつけられることなく自然に感じることができます。
秦基博さんの主題歌もこの物語にぴったりの優しいメロディに歌詞で、エンディングで更に作品の余韻に浸ることができました。
インタビュー記事や舞台挨拶を見て、夫婦役を演じた2組が実際に皎子さん役が保さん役に寄り添って信頼して役を作り上げていったと聞き、まさに演技にもその信頼関係が見え、本当にこの作品に出会えて良かったなと思えます。
色々な世代の方に観てもらい、家族愛や何かを頑張ることの尊さを感じるきっかけになって欲しいです。
素敵な夫婦の絆
感動する映画を観たいと思ってて鑑賞しました!
西畑保、65歳。文字の読み書きができない。
そんな彼の側にはいつも最愛の妻・皎子がいた。
保は貧しい家に生まれ、ほとんど学校へ通えず大人になった。生きづらい日々を過ごしてきたが、皎子と運命的に出会い、めでたく結婚。
しかし、その手放したくない幸せ故に保は読み書きができないことを言い出せずにいた。
半年後、ついにひた隠しにしてきた秘密が露見し別れを覚悟する保だったが、皎子は保の手をとりながらこう告げた。
「今日から私があなたの手になる」
その言葉に、その眼差しに、保は救われた。
どんな時も寄り添い支えてくれた皎子へ感謝のラブレターを書きたい。
定年退職を機に保は一大決心し夜間中学に通い始める。担任の谷山恵先生のじっくりと粘り強い教えや年齢・国籍も異なる同級生たちと共に学ぶ日々で少しずつ文字を覚えていく保。
だが老齢のため物覚えも悪く、気付けば5年以上の月日が経過した頃、一字また一字と書いては消しまた書くひたむきな保と、それを見るともなく見守る皎子は結婚35年目を迎えていた。
変わらない日常がいつまでも続くと思っていた。
なかなか書き上げられずにいたラブレターがようやく形になろうとしていた頃、皎子が病魔におそわれて……。
と言うのがあらすじ!
とても素敵な作品でしたね!
感動しました…
ノンフィクションである書籍から映画化したらしいのです!
最愛の妻へ感謝を伝えるために学ぶ姿がとても素敵でした…
家庭の事情で読み書きができない理由がありましたけど全国に読み書きできない人がいっぱいいたのが驚きでした😳
数字までは覚えていませんが…
いろんな事情で読み書きできない人がいるんだなと改めて思いました…
中盤あたりでラブレターを書いちゃうんですけどさらにここからもうひと展開あって感動するんですよね
旅行に行こうとか言ってた矢先に病気に…
奥さんの病気が何だったのか気になりました🤔
もう一度ラブレターを書いて渡す数日前に亡くなったのは辛かったですね
そのあとに奥さんのラブレターを発見してその内容でさらに感動…
こんなに感動する作品だとは思いませんでした…
みなさんの演技が素敵でしたね
重岡さんから鶴瓶さんは若干の違和感…笑
萌音ちゃんから原田さんは雰囲気や喋り方まで個人的には合ってるなと思いました!
安田顕さんが演じる先生もまたいい!!
もう江口のりこさんや徳永えりさん、みなさんの演技が素敵すぎましたね☺️
あと撮影場所である奈良よかったですね〜
ロケ地巡りをしたくなりました!
この映画を観て思ったのが何歳からでも学んでもいいし相手に気持ちを伝える大切さ!
何か勉強をしてみたくなりました笑
素敵な夫婦の絆でしたし羨ましいと思いました…
鶴瓶さんと原田さん2人の演じる夫婦がほんとよかった!
素敵な夫婦の絆を描いた素晴らしい映画です!
感動する映画をありがとうございました😊
大泣きしなかった私はなぜ?
とにかく実話なので泣かされました。
保さんが小学一年生で山道を片道3キロ歩いて通っていただけでも辛かっただろうに、同級生に文盲をいじられ、先生からも見放されでは(仕事で稼いたお金を盗んだものと疑われる)二年生から通わなくなるのも分かるし、当時は今ほど全員生徒が読み書き出来るのが当たり前になるギリギリの世代だったことが悲しい生い立ちだったんだなとウルウルさせられました。
そして大人になるまで巡り合わせの悪さから字の読み書きを覚える機会を得ないまま生きて来た保さんの運の悪さも涙を誘われました。
そして皎子さんと見合いして文盲を黙ったまま結婚してしまうが、後に半年経ってバレても「私があんたの手になってあげる。」と読み書きをしてくれる出来た嫁が上白石萌歌さんと原田知世さんの2人が演じているのを観ていて良かった。こんな嫁なら自分も結婚していただろうにと自分の巡り合わせの悪さに寂しい気分にさせられたので妻がいる男性よりは大泣きしなかった私でした。
ラブレターは3段仕込の話は長い時間が掛かったので、最後は皎子さんが生きているうちに幸せな人生でしたと本人からでなく、皎子さんが死んでから読むラブレターで知るのは少し悲しい結末でしたが、それでも実話なので人生の素晴らしい巡り合わせに泣かされました。
関西の話なので会話が関西弁。話の中に笑いが随所に入っているので、真剣なラブストーリーよりは吉本新喜劇みたいな笑わせ泣かされみたいな話に仕上がっているので、ほっこり泣かされ感が関西以外の人には合わない人も居そうです。
観てくれて、ありがとうさん!二人の笑顔が共に客席に届いて居たなと思う。
待つケーキ 君を想ひて ふみ綴る
凍えた文字に 心温まる
いや~ マジ泣けましたわ。
確かに、確かに。 これ実話ベースなんですね。
だから どうのこうのって言えませんね。
唯一ツッコミ入れるなら 鶴瓶さんかな。
原田知世さんが奥さん役だなんて 有り得ない! 良すぎです (*´▽`*)
16歳差 ん~ ず、ずるいですww
久し振りに軋んだ心の奥底が ホッ~としました。
ありがとう 御座いました。
総評は★5ですね。実話ですしね。
夫婦の馴れ初めと、助け合う夫婦愛、そして色んな方々へ勇気を与えられる内容が凄く良かったと思います。
原作:小倉孝保氏『35年目のラブレター』
監督・脚本:塚本連平氏
--------感動を創った俳優陣-----
西畑保(夫:字が書けない):笑福亭鶴瓶さん
西畑皎子(妻):原田知世さん
佐和子(妻の姉、顔火傷):江口のりこさん
西畑保(若い時代):重岡大毅さん
西畑皎子(若い時代):上白石萌音さん
谷山恵(夜間学校の教師):安田顕さん
逸美(寿司屋の大将):笹野高史さん
浩実(長女):徳永えりさん
美紀(次女):ぎぃ子さん
光江(ご近所さん):くわばたりえさん
歌:秦基博さん 「ずっと作りかけのラブソング」
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話展開を ここで 全部語っちゃうとネ
イケないので 程々にしときますが・・・
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和歌山の山奥で(本当にポツンと一軒家)暮らす
幼少時期の西畑保。複雑な家庭環境で育ったが5人姉弟だった。
小学校2年の時、母を結核で亡くす。家は炭焼きで生計をしかなり貧しかった。父は酒飲んで落ち込んで寝ている日々。自分が家の為に雁皮の皮を集めて売って生計を立てていた。しかし金を父に取られてはいけないから学校へ持参していたが或る日落としてしまう。先生がお金を見つけたが名前が書いておらず、保は自分のだと申し出るが級友達はきっと泥棒した金だと言って彼をイジメた。
山奥から時間をかけて通っていたが 等々学校に行かなくなってしまった。
そんな 殆ど学校出ていない彼が 小学校卒業する年齢で家を出て行く。
当時 戦時中~戦後の混乱時期。その様な事が有ったとしてもオカシクは無い時代だったのでしょうね。
生きて行くには仕事を見つけなければならず、文字を読み書き出来ない彼が必死で有った事は想像を絶します。特に何日も食べておらずもう限界まで来ていた様でした。そんな中で 出会った寿司屋の大将が自分を拾ってくれて。本当に嬉しかった筈。その想いは凄く分かるし、真面目に働く彼がそこに在り居ました。
そんな中、お得意様からのお見合いの話。25歳を過ぎた皎子さんとの出会いですね。彼女の人柄、誠実さ。文句のつけようが無いが、姉が戦争空襲で家が燃えた時
幼少の姉妹を救い出してくれたが自身が顔に火傷を負った事。
亡き両親の代わりに自分達を育ててくれた恩。その事を思うと 自分だけが見合いで幸せに成るって事が出来ない。 その事を保に伝える。
ここの場面、凄くイイ流れ。そしてお姉さんと初めて顔を合わせるが 実は店に来てどんな人なのか既に見ていた事。人柄を見極めていて この人だったら妹の夫に相応しいと思ってくれたこと。この思い、涙します。
お姉さんが、妹の就職の為に買って渡した高額なタイプライタ。
それを 大事に大切にする妹皎子さん。
そんな姉妹二人を 江口さんと原田さんが演じます。
ここのエピソ-ドは 心にジーンと来ましたわ。
皎子さんが 晩年自分に何かあるとタイプライタを出し来ては叩いている所。
姉への感謝の思いと、きっとこの大切にする事で姉を傍に感じていたのかも知れません。そのタイプライタで 最後の夫への手紙を打ったのです。マジで号泣しますよ。(ノД`)・゜・。
この妻の想いと 同じ様に 夫保の妻への思いがあります。
結婚して半年後初めて文字が読めず、書けない事を妻に話す保。
ウチがあんたの手に成るわ~ そう言ってくれた優しさ。
何度もその事で諦めて逃げ繰り返しをした人生を 救ってくれる妻。
感謝の言葉以外には 何も浮かばない・・・きっとそうだったハズ。
とっても大事な人に 自身の心の闇(悩み)を素直に感じてもらう。
それが夫婦の在り方の基本なのでしょう、きっと。
64歳まで寿司屋に勤めて、子供も二人育てて。孫まで出来て。
人生 それ以上望むことは無いだろうし、誰からも何も言われる事は無いと思うが、人には生きた証を残す道が必要なのでしょう。
65歳から夜間学校で勉強に挑んでいく姿は素晴らしい。
しかも何年もかかって学校を卒業・・・
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先生のどうしてこの学校の先生に成ったかのエピソ-ドとか、
誰とも顔合わせて会話できない引きこもりの生徒と親とか、
シングルマザ-で子供連れて学校に来ている人など、
山田洋次監督の”学校”が先に有りましたが それをも彷彿させる流れがこの学校には逢ったと思います。
そして 妻にラブレタ-を捧げる夫の保。
辛い事は あと少しで 幸せに!
その言葉、客席の皆さんの心に届いたと思います。
本当に心洗われる思いのする素晴らしい作品でした。
これはお薦めです。
ご興味御座います方は
ご夫婦、ご家族揃って
是非 劇場へどうぞ!
献身的な奥様にほっこり
三つの「さん」の夫婦愛
実在の主人公は「2.26事件」の年、
戦前の生まれのようだが、
その頃は貧しさゆえに
読み書きができない人は多くいたのではないか。
長じて一念発起し、彼のように努力する人、
識字の力がないまま亡くなる人と、様々だったろう。
とは言え、これは必ずしも過去のことではない。
日本の識字率はほぼ100%と言われてきたようだが、
自分は実際に字が読めない若者を十年以上前に見たことがある。
彼は脇に居る人に文章を読み上げて貰い、
回答していた。
勿論、全ての文字を読めないのではないだろうが。
そしてスマホが発達した今では猶更、
字が読めなくても機械が代行してくれる。
目で見るものと音が一致さえすれば
なんとか暮らせるほどにテクノロジーは発達している。
『西畑保(笑福亭鶴瓶)』が定年後に一念発起して
夜間中学校に通うようになったのは、
三十年以上寄り添ってくれた妻『皎子(原田知世)』にラブレターを書くため。
読み書きができない『保』の目になり
手になり支えてくれていた彼女への恩返しが
一つのモチベーションになる。
物語りは、彼の努力を一つの柱とするのだが、
もう一つの柱は夫婦間の愛情の描写の麗しさ。
「おはようさん」
「おつかれさん」
「ありがとうさん」
の三つの言葉が夫婦間で頻繁に交わされる。
なんという心地好い響きだろうか。
読みかけができないことを隠しての結婚。
真実を告白するまでの葛藤。
全てを受け入れ、二人で生きて行くことの決意。
山谷を乗り越え、
裕福ではなくとも、幸せが溢れる世帯は、
見ていて羨ましい。
しかしそうした二人を不幸が襲う。
これは演出の上手さと思うが、
画面に映されていたのは
『保』が字を書く練習をするシーンが主。
学校に通うようになった目的もそこにあったはず。
が、本作の一番の見せ所は、
彼がある手紙を読むところにある。
ここで観客ははっと気づかされる。
「書く」と「読む」は同じ比重であり、
共に人を生かすためのものであることを。
読めることで、主人公が再生できたことを。
『笑福亭鶴瓶』は、一見良い人も、
実は裏や影のあるキャラクターを演らせると
抜群の味を出す。
〔ディア・ドクター(2009年)〕
〔閉鎖病棟-それぞれの朝-(2019年)〕
あたりが好例か。
本作も合わせて、また一つ良い役柄が加わった。
保さんが言った漢字エピソードに関するどうでもいい言い掛かりだけの駄文
保さんは「辛い」に一本足すと「幸せ」になると言う。
以前にも聞いたことがあって、なかなか味わい深いエピソードだ。
ただし、これから言うことは、この映画や保さんが言ったことの本筋とは全く関係ない漢字の見た目のバランスが悪いという話で、ほとんど難癖、イチャモンである。
結論から言うと、「辛い」という漢字に一本足して「幸せ」という漢字にすると、「幸」の上下のバランスが良くないという話。
「辛い」の1画目に横棒一本入れて「幸せ」にすると「幸」の字の上の部分「土」が小さくて、下の「羊」みたいな部分がやたらでかくてナンジャコリャって思う。
だいたい「辛い」の3画目,4画目は逆ハの字みたいな 「\ /」 こんな感じなのに対し、「幸せ」の5画目,6画目は小さい「v」みたいな感じで、長さも「\ /」の半分ぐらいっきゃない。 cf. \ / ν
しかも「 \ /」は下の部分がかなり離れてるのに、「v」の下の部分はつながってるか,離れていてもホンノ僅かだ。
逆に「幸せ」からヨコ一本取って「辛い」にしても1画目が異様に長く、ナンジャコリャである。
あと、今回の駄文を書くに当たって、漢字の「幸」を検索したら、
”1番下の横棒と下から2番目の横棒はどちらを長く書くか問題 "ってのが有るのを知った。(実はどちらもOKらしいので、ホントは問題にはなってない)
ちなみに僕は「幸せ」の1番下の横棒を長く、下から2番目の横棒を短く書く。
以上、「だから何?」ってシロモノ。 (おわり)
こういう夫婦、親子、家族の絆や思いやりを描いたドラマのうち、SFがらみの「ファーストキス」,「知らないカノジョ」 みたいのは寝ないのだけど、今回のように静かで穏やかなバージョンだと寝てしまうので見ないことにしてるのだが、原田知世さん、上白石萌音さん目当てで見に行ったら、ヤハリほぼほぼ寝てしまった。
映画は良作なんだけどネ、たぶん。ほとんど寝てたから見てないけど (^^)。
保さんは、名前と住所だけ漢字で書けるようにしとけば大体OKのような気がするが、ほぼ寝てたので何とも言えない。
言葉に尽くせない
全279件中、161~180件目を表示
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詳細は遷移先をご確認ください。