35年目のラブレターのレビュー・感想・評価
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あまりに素敵な夫婦。涙無しでは観られません。
読み書きができない西畑保と、そんな夫を支え続けてきた妻皎子の夫婦の人生を描いたヒューマンドラマ。
65歳を迎えた保が、妻にラブレターを書きたいという目的から夜間学校に通い始め奮闘する。
一見ありがちなストーリーで地味な印象があったが、これほど感動して涙が出た作品も久しぶり。
また、実話を基にした作品というのも驚きでした。
役者さん達の演技の賜物なのかもしれませんが、没入感というか、とにかく感情移入してしまって最初から最後まで感動しっぱなしの2時間。
本当に素敵な2人でした。
奈良が舞台という事で関西的なボケが心地よく、くすりと笑わせてくれるシーンもいい味付けになっていました。
比較するのも悪いのですが、朝ドラ放送中の「おむすび」での関西的ボケが鼻についてしょうがなかったのですが、きっと本作こそ自然なノリなんでしょうね。大分イメージ変わりました。
この作品の魅力を上手く伝えられているか分かりませんが、
若い方からご高齢の方まで幅広い年齢層におすすめできる素晴らしい作品だと思います。
35年目のラブレター
泣けると準備してたけど泣けた
予告から気になっていた作品。
鶴瓶さんが天然でピュアな可愛い旦那様役なので、あまろっくを思い出しました。それより、しっくりくる奥様役の原田知世さんがキレイ!良い年齢の重ね方で羨ましい。
夫婦の在り方として、こんなふうにお互いを思い合っていけたら幸せだろうなぁって、こちらも自分の反省含めて羨ましい。
ただ…実話をベースにしてる作品のようなので、もう少しシンプルな演出ならもっと泣けた気もします。
セリフとか脚本は良かったので、そこがちょっと個人的には惜しい。そうは言っても泣けたんですけどね。
原田さんの『ありがとうさん』の言い方が良くて、ちょっと真似したくなっちゃいました。家族間での感謝の伝え方、大事ですね。
優さに包まれた作品
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鶴瓶は家庭の事情で中学を卒業できず読み書きができない。
それを隠して知世と結婚し、当然やがてバレる。
でも知世はそれを許し、鶴瓶は板前として一生懸命働いた。
退職後、近所の夜間学校で授業を受けられると知った鶴瓶は、
妻にラブレターを書くことを公言し、その学校に通う。
かつて妻からのラブレターを読めなかった苦い経験があった。
公言通り字を学んで書いて渡したが、大喜びはされなかった。
っていうか誤字脱字だらけなのをツッコまれた。
まもなく知世は病死。失意の鶴瓶はラブレターを発見。
生前の知世が自分に宛てたものだった。
知世はあの時、本当は泣いて喜んでたのだった。
それを見せなかったのは鶴瓶に通学を続けて欲しかったため。
自分は本当に幸せな人生だったと書かれてた。
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ストーリーは王道というか、ありふれてる感じやったな。
知世の死後にラブレターが出て来るシーンとか特になw
でも見てて退屈しなかったし、何か引き込まれた。
鶴瓶と知世の自然体の演技がそうさせたんやと思う。
鶴瓶っていつも思うけど、演技が妙に自然なんよな。
思い悩んだりカンシャクを起こすシーンもすごく自然。
ああ見えて、繊細な部分を持った人なんやと思う。
あと知世の透明感がスゴい。還暦近いのにあの透明感。
オバさん感がまるでない。永遠の少女って感じよな。
あと教師の安田顕とか、とにかく全体にみんな優しい。
そういや好きな俳優ばっか出てたな。
撮影現場はすごく優しい雰囲気に包まれてたんやろうな。
そんな余計なことまで考えながら見てたわ。
豪華キャストによる再現ドラマ65点
作品内のラブレターのように65点の出来栄えだけど何とか形にして伝えてくれましたねという感じ。
元ネタを豪華キャストを連れてきて作った感動してください、いい話でしょ?と見せつけられる再現ドラマのようだ。感動ポルノが好きな人はこれで泣いたらええでしょう。
映画館で上映されてるけれど、映画じゃない。
なんでこんなに下手くそなもったいない仕上がりに?
何年もかけて読み書きを習って心を込めて書いたラブレターの内容を観客に知らしめるシーンや、妻の葬儀のシーンでなぜあのようなチープな管弦楽の曲がいるのだろう。無音でこそ伝わることもあるのに。
ええ話でしょ?ええ雰囲気の曲でしょ?と押し付けられても感動はできない。
エンドロールの時のベタな曲たるや!目も当てられない。
読み書きが出来ない、町内会の回覧板に名前が書けない。それなら夫婦になった時、婚姻届に誰がサインしたの?その時に発覚するでしょうに…そこはスルーか⤵
年配になってからと若い時とダブルキャストのようにして、どちらもしっかりそれなりのボリュームを配分して描いているけれど、それら4人を同時にベンチに並べる必要がある?
ここがまたええ話でしょ?ええ感じでしょ?の押しつけに感じた。
もうちょっといいやり方があるだろうにと映画を沢山観てきた人なんかは歯がゆい気持ちになるのではなかろうか。
まあそんなことはさておいて、俳優陣は誰も彼もが素晴らしいからキャスティングはお見事!原田知世の透明感、上白石萌音のモッサリ感、重岡大毅の歯の多い笑顔と困り顔、安田顕の人の良さそうな安心感…とはいえ鶴瓶がいないとどうにも成り立ちえない。鶴瓶の笑顔が全てを底上げしている。
形から入っちゃダメだ。この映画自体の雰囲気が定型文。
AIが過去のあちこちのデータから良さげな感じを割り出して作るとこうなっちゃうんだろうな。
こじんまりそれっぽくまとめるより、荒削りでも本音をぶつけて欲しかった。
作り手の気持ちがじんじん伝わって来てこその映画だ。
二人の皎子 最高でした
夫婦愛に満ちた作品に感動
実話ベースの作品。原作未読。鑑賞する前は、鶴瓶さんの役はどうかな?と思っていたが、(←怪盗グルーのイメージがあるので)とても良かった。妻役の原田知世さんも、一つ一つの表情が素晴らしく、この二人の夫婦役ははまっていたと思う。二人の若い頃を演じた重岡さん、上白石さんも見事な演技だと感じた。娘役の徳永えりさんや先生役の安田顕さんも作品の深みを増していた。素晴らしい夫婦愛と人間はいくつになっても、チャレンジすることが大切であるということを教えてくれる映画です。
夜間中学をテーマにした作品に山田洋次監督の「学校」(1993年)があります。西田敏行、田中邦衛など主演です。この映画もとても良い作品でした。
べぇさん自転車がんばって乗ってはりますなぁ
ダメな男はああなっちゃうのかなぁ。
奥さんに先立たれたら⋯⋯床と同化してまうわな。
幸せにすることが出来たんかなぁ?なんてつまんない事考えたりするわな。
でもこの作品のモデルとなった方をNHKでインタビューされたりした時に、奥さんの写真が映ったときは幸せなとてもいい笑顔の素敵な写真でした。
男目線やとやはり寂しい老後と見えてしまうのがちょい勝ってしまうけど、ラブレターをずっと書き続けたり愛する気持ちを持ち続けるのはとても素敵だなと思いました。
この映画の3つ良いところ。ほっこり笑える、泣ける、とにかく泣ける
自分の人生と重なってしまう
二人のラブレター
この作品が教えてくれたのは「幸せ」とは人それぞれによって異なるもの、を
改めて教えてくれた。
それは作中で保が疑問に感じ、言葉に発していた「皎子は自分と結婚して一緒にいて幸せだったのかな」という疑問。
それに対し、皎子は棚に仕舞い込んでいた、タイプライターでのラブレターの中で死後答えているのが後からわかります。
幸せですとはっきり。
夫婦二人がお互いにラブレターを書き合いお互い幸せを確認出来てほんとよかった。
鶴瓶さんも原田さんも円熟した名演、若い重岡さんも上白石さんも文句ない役でした。無理にお涙頂戴ものなストーリー展開でなく、地味に淡々と進む中で何度も目頭が熱くなる作品でした。
安田さんも良かったよ。
じんわりと温かい。
予想裏切られて、大泣き💦😭💦
老後にこんな関係でいられたら
歳をとるにつれ、益々この手のクサい映画が好きになった俺は予告編を目にしてからとても楽しみにしていた。
【物語】
昭和10年、山深い場所で炭焼きを営む貧しい家に生まれた西畑保(重岡大毅)。 恵まれない環境で育った保は満足な教育を受けられず、読み書きも満足にできないまま大人になった。
職探しにも苦労したが、理解ある寿司屋の大将(笹野高史)の下で真面目に働き寿司職人となる。大将に認められ、勧められた見合で皎子(上白石萌音)と出会う。皎子に惹かれた保は読み書きできないことを打ち明けようとするも、できないまま結婚。あるときその事実を知った皎子だったが「今日から私があなたの手になる」と変わらず保を支え続けた。
月日が流れ65歳になり、定年退職を迎えた保(笑福亭鶴瓶)は、ずっと支えてくれた皎子(原田知世)に感謝のラブレターを書きたいと考え、夜間中学に通って読み書きを学ぶことを決意する。
【感想】
観賞前の興味というか、作品に入り込めるか否かの最大のハードルは現代の日本では絶滅しているとも言える文盲の主人公を、どんな設定でリアリティーを持たせるのかと言う点だったが、まあギリギリ納得できる設定だった。
入口のハードルをクリアした後は、期待通り!
予告編で結末の想像がついてしまうような作品なのに、涙ダダ漏れ。
最近、夫婦愛の物語にとにかく弱い。自分は果たしてカミさんと生涯共に過ごすことができるのか?と不安を感じていることの裏返し (笑)
定年後の離婚っていうのは女から言い出すと言うのが世の中の常識みたいで、そういう年代で男から離婚を切り出す話は聞いた憶えが無い。保のように愛されるじいさんに憧れる!!
鶴瓶は良くも悪くも期待通り、想定どおりの鶴瓶だったが、原田知世が思った以上に良かった。歳相応の落ち着きと、サラっとした感じでありながらも温かみがあり、やり過ぎない佇まいが良かった。結末で明かされるラブレターを受け取ったときの皎子の真意にはホントにやられた。
本作はやはり永く一緒に暮らし続けることの難しさを身に染みて知る既婚者にこそおススメです。
落語と映画との違い
モデルになった人物のことを知ったのは、実話を題材とした笑福亭鉄瓶氏の落語会を地元の自主夜間中学の方々が発起、開催し、その会に参加したことであった。その内容では、学習障がい者と同様に、読み書きができなかったことを隠して生きてきたことの辛さが強く印象に残っていた。
本作では、主人公が妻と出会った時点での勤め先でもそれほどの不遇な感じは描かれず、結婚して半年後までは内緒にしていたことの事情が後で判明していくような構成になっていて、妻がひたすらフォローし、その姿勢を受け継いだ娘たちもそうした関わり方を続け、悪い人物像は出現しないようになっている。
夜間中学との出会いや教師の姿勢、主人公の立ち位置、卒業式の紅白幕に、映画『学校』『学校Ⅱ』のオマージュを感じた。
実話化作品のエンディングには、モデルの写真が並ぶことが多いのが通例だが、本作では全く出てこない。遠慮されたのだろうか。
パンフレットに収録された第1の「君へ」には、幼少期の過酷な家族環境が述べられ、そこは白黒映像で表現されて衝撃的である一方で、鉄瓶氏の落語で印象に残った勤め先での辛い経験の記述はあるけれども、その映像化は避けられたようであった。
夫婦の心の絆物語
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