「生き続ける言葉達」35年目のラブレター MARさんの映画レビュー(感想・評価)
生き続ける言葉達
読み書きのできない夫が、これまで助けてくれた最愛の妻にラブレターを書くために夜間学校に通いだし…といった物語。
終始、夫婦愛に溢れたドラマ作品。
メインテーマもそうですが、歳を重ねて長く一緒にいても、こんなにも純粋にお互いを愛し合える夫婦ってシンプルに素敵だなぁと、ずっと思いながら観てました。
土地柄か、軽快なおしゃべりを交わす人々の様子はなんだか可笑しくも朗らかですね。
保や皎子は勿論、先生や他の生徒達等々…深堀こそされませんが、彼らには彼らで物語があるのも魅力的。そんな人たちがお互いを励まし合い…。
後半は感動の連続でした。妻の為に必死で書いた言葉達…。しかし、最後の最後で保の心を揺さぶったのは…。
”読み書き”と一言で言いますが、本当に読みと書きは表裏一体だなぁ…と唸らされるクライマックスでした。
まぁ、ただ他の皆さまも結構言われておりますが、ちょっとお母ちゃんが若々しすぎて中々スンと入ってこなかった部分は正直あったかも。次点で、個人的に萌音さんが優勝しすぎてて…若き日の保、男として羨ましいぞ(笑)‼
ちなみに皆さんはどう思われるでしょうか?
保さんは結婚して半年間、このことを黙っていた自分を嘘つきだと責めて悔いていましたが…。一回目のお見合いの時点でこの真実を正直に告白していたら、優しい皎子さんといえど次は無かったんじゃないかと思うんですよね。
結果、最後まで皎子さんが幸せだったのなら、早くに言わなかったのは間違いではないのかな…と、ワタクシは思ってしまいます。
涙腺崩壊、とまではいかなかったけれど、色々なことを考えさせられる、愛に溢れた良作だった。最初のクリスマス、貧相(?)なサンタさんに言われて探し始めた奇跡…見つかって良かったね!