「ストーリーがわかっていても、その生き様に触れたかった」35年目のラブレター chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーがわかっていても、その生き様に触れたかった
各都道府県に最低一校「夜間中学」の整備が進められている 私が学生だった40年前は東京・大阪に集中して30校程度であったのが、私の故郷和歌山県でもこの4月に初めて1校
開設される しかしその入学希望者が極めて少ないことが報じられていた 戦争や貧困、また中国残留孤児、障がい児の就学免除など我が国の歴史によって、教育を受けられなかった方がたくさんおられたことは知られていた 戦後80年となるのに、義務教育を受けられなかった人、形式卒業者は減るどころか、そのニーズは増えているとも思われる
不登校経験者や外国人など教育を受けたいと思っている人に、どうこの学校や制度を広めていくのか、そういった生徒たちが学ぼうとする思いを実現させていく現場の先生方の思いも、本作から伝わってきた 「読み書きそろばん」を学ぶだけではなく、体育や給食、また行事のある「学校教育」によって私たちも育まれてきたように、夜間中学にも人と人をつないでいく「学校」らしさが備わっていることも描かれていて、とてもよかった
観る人の年代によっても様々な思いを持つだろう 結婚して子育てを終え、退職をし、ようやくパートナーと2人の時間を過ごすようになったとき、相手をどう思ってきたのか、自分は夫婦の役割を果たしてこれたのか、主人公の年齢に近い年齢にある自分に問いかけている (3月16日 イオンシネマりんくう泉南にて鑑賞)
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