「優しい、一生懸命、かわいい‼️」35年目のラブレター 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
優しい、一生懸命、かわいい‼️
不幸な生い立ちのため十分な教育を受けることが出来ず、読み書きができない65歳の主人公。定年を機に夜間中学へ通い、長年支えてくれた妻へ感謝のラブレターを書こうとするが・・・‼️感動的な物語です‼️物語だけは‼️天邪鬼な私の感想としては、表面的な取り繕いが目立つ映画、外ヅラがいい映画ですね‼️まず主人公が読み書きできない恥ずかしさや悲しさがあまり伝わってこない‼️妻からのラブレターを読めず、万年筆のプレゼントも使うことが出来ないみたいなエピソードはあるのですが、なぜ主人公は35年間も読み書きを習得しようとしなかったのか⁉️あまりにも忙しすぎて時間がなかった⁉️妻が一生懸命教えてるのに居眠りする主人公‼️あまり真剣味が感じられないし、仕事が忙しいなら忙しいで、その辺の深掘りな描写が欲しかった‼️そして夜間中学の描写もヒドい‼️担任の教師のキャラも薄っぺらく、教師と主人公の交流描写もホントに浅い‼️その夜間中学の同級生たちの描写も甘っちょろく、注目されるのがストレスになる男子や、小学校低学年から中学卒業まで不登校な女子など、問題ありそうな興味深いキャラはいるのですが、次の瞬間、主人公が彼らの問題をすべて解決してるみたいになってて、あ然としてしまう‼️そしてラストの主人公の卒業式で、たくさんの同級生たちが祝福してくれるのですが、主人公と同級生たちの人間ドラマが無いに等しいため、無理矢理感があってかなりシラケてしまう‼️そしてタコ焼きや公園のベンチ、万年筆といったこれみよがしの小道具も扱いにもう一工夫欲しかったですね‼️妻が病に倒れてしまったり、妻からの35年目のラブレターなど、いいアイデアだと思うのですがエモーショナル感がイマイチ盛り上がらない‼️すべての要素を活かしきれてない印象がある‼️これは監督の演出力不足ですね、間違いなく‼️主人公に扮する鶴瓶さんも読み書きが出来ない設定が妙に納得できてしまうのがミスキャストで、演技自体も悪フザケしてるみたいに感じられ、悲しみが観てる者に伝わってこない‼️もうちょっとキャラ設定やストーリーに奥行きが欲しかったです‼️ただ妻を演じる原田知世さんと上白石萌音ちゃんの、聖母マリアのような存在感は素晴らしかったと思います‼️