「原田知世さんが若すぎて気になって入ってこなかった。」35年目のラブレター にんさんの映画レビュー(感想・評価)
原田知世さんが若すぎて気になって入ってこなかった。
先日試写会へ行かせていただきました。
鶴瓶さんと原田知世さんは親子2人暮らしなんだ~と見ていたら途中で夫婦と気づく。
(原田さんは鶴瓶さんを「お父ちゃん」と呼ぶため気づかなかった)
鶴瓶さんは70代っぽく見えちゃうし、原田知世さんは40代っぽく見えちゃう。
どう頑張っても、夫婦に見えなくて、
いやしかし、年の差夫婦なのかもしれないし!と思っていたが、若いころを演じる重岡さんと上白石さんの歳が離れてないので、やはり年が近い夫婦という設定。
いやしかし、美容医療が好きな奥さんかもしれないし!と思っても、裕福でないという設定。
どう頑張ろうとしても、鶴瓶さんと原田知世さんが親子にしか見えなくて、夫婦というのは、かなり無理があったと思う。気になって、気になって、SNSを見てもみんな「感動しました~!」とか、全く年齢設定を気にしてない様子なので、こんなこと気にする自分がおかしいのか???という葛藤が芽生え、終始もやもやするほど気になった。
せめて、原田知世さんを白髪に染めて、しわを描くなど老けメイクをして、鶴瓶さんに雰囲気を寄せればなんとか…?
個人的には草笛光子さんとか吉永小百合さんとかみんなが想像する「優しいおばあちゃん像」に当てはまる俳優さんを起用した方がよかったと思う。
舞台が奈良なんですね。シカがいっぱい出てきた。かわいい。関西圏だから関西弁なんですけど、やっぱり一言一言になんかこう面白みがあって、何気ない会話も面白かったです。
重岡さんの演技に心打たれた。すごいアツい演技で今回一番記憶に残る俳優さんでした。
上白石さんの優しい目、温かい雰囲気はさすがだな~と思いました。
お恥ずかしながら夜間の学校というものをこの映画で初めて知りました。
いろんな事情から、義務教育を受けれなかった人がいるのだと、そして、自分のため、周りの人のため、日常生活を送るために、頑張ろうとしている人たちがいること、応援したい気持ち、勇気をもらったような気持ちになりました。
何歳になっても、人は頑張れるんだと、保さんが証明してくれたような気がしました。
自分もものおじせずに、新しい世界にどんどん踏み出していけるような大人になりたい、と思う映画でした。