「面白かったが戦闘が冗長」ロードハウス 孤独の街 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったが戦闘が冗長
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あまり人と関わりを持たない元格闘家のダルトンが、日銭を稼ぐために片田舎の海の家のようなバーの用心棒として雇われるが、撃退する相手がそのローカルの裏の権力者関係の手下であることがわかり、住民と権力者との間の小競り合いに巻き込まれていく中でダルトンは格闘家だった頃の自分の失敗の原因となった自分の凶暴な本能を再度蘇らせることになるという話。
最近『リーチャー ~正義のアウトロー』というドラマをAmazon Primeで見て面白かったのだが、それと近い部分があり、ローカルで権力をもった悪党を他所からきた主人公が退治するという筋書きは視聴者である自分にとって、没入感とワクワク感、臨場感とダークヒーロー的な力を悪党に発揮する主人公の姿に興奮をもって視聴ができるようだと感じた。
しかしタイトルに書いたように、終盤のダルトンとポセイドンみたいなおっさんとの戦闘にかける時間の中で見られる描写には必然性を感じず、こういう描写は格闘をかじったことのある視聴者なら楽しめるのかな?と疑問に思った。そういう不満はあったが全体として楽しめた。自分は現実の自分と同様、寡黙な主人公が好きなようだ。
最後に、ダルトンがお金をロードハウスにではなく、雑貨店の方に残していったのが印象に残った。考えてみるとロードハウスに被害を与えはしたがこういうことになることを最初に教えなかった非があるが、雑貨店の方はとばっちりを受けた被害者であるから当然かもしれない。
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