知らないカノジョのレビュー・感想・評価
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夫婦で観たくなりました
泣けて笑顔になれるハートウォーミングムービー
三木監督こだわりの映像美が光るピュアで優しい世界観
三木監督らしいピュアで優しいストーリーとどの場面を切り取っても絵になる映像美、加えて「歌の力」が魅力の本作。ラブストーリーとは縁のない、現実社会に疲れた大人にこそ観てほしい作品だと感じた。
まずこの作品には完全な悪者は出てこない。そしてラブシーンもどこか御伽噺のように可愛らしく、生々しさやいやらしさがない。しかし夫婦の擦れ違いや様々な不幸がドミノのように押し寄せて空回っていく様子はリアルだ。リアルとファンタジーの境界線の柔らかさによって、あり得ない設定であってもすんなりと物語に馴染むことができた。
中島健人演じるリクは人間的な未熟さと誠実なひたむきさのバランスが素晴らしく、思わず応援したくなる魅力的な主人公だった。milet演じるヒロインのミナミは素朴な可愛らしさとカリスマ的な美しさのギャップに注目してほしい。桐谷健太演じる親友の梶原は物語を成り立たせる重要人物であり、一見都合の良いキャラクターのように思えるが、後半に明かされる背景によって説得力のある人物として成り立っていた。
とにかくクライマックスの「I still」の歌唱シーンは圧巻だった。このシーンを観るためだけに映画館に足を運んでほしいと思うくらいに。この歌唱シーンによって、リクの「最後の決断」に説得力が生まれていた。
ラストは人によっては都合が良すぎると感じるかもしれない。しかし、これほどまでに幸せな結末の映画が、今の世の中には必要なのではないだろうか。
最後まで観ればきっと温かくて幸せな気持ちになれるはず。ぜひ大切な人と一緒に観ていただきたい。
最後はとても暖かい涙でした
パラレルものは数あれど、またどれとも違ういい作品でした。
三木監督の作品は本当にアタリばかり。
リク(主人公)の真っ直ぐだけど少し不器用な生き方がとてもリアルで、監督がおっしゃっていた『大人ののび太くん』の意味がよくわかってクスっとしてしまいました。優しいけれど不器用な性格の役が中島健人さんは上手ですね。ハマり役だと思います。
ミナミ(ヒロイン)の少し自分を犠牲にしちゃう生き方の切なさや愛情の表現をmiletさんが初めての演技とは思えない位上手に表現していて、素晴らしい歌唱シーンも相まって本当にとても素敵でした。
そしてカジさん(桐谷さん)が物凄くいい味を出していて、笑ったり感動したり情緒が大変でしたw。
原作のフランス版映画はオシャレなしっかりとした恋愛映画という感じでしたが、こちらは恋人同士はもちろんですが友人、家族等広く大切な人との時間を改めて大切にしていきたくなる恋愛映画ですが心温まる映画でした。何度か堪えきれず泣いてしまいましたが、最後はとても暖かい涙でした。
三木監督の綺麗で繊細で暖かい映像で、素朴だけどオシャレでポップなテイストも残しつつ、共感性の高いすっと心に入ってくるいい映画だと思います。
是非、大きなスクリーンで見て欲しいです。
自分の周りの人をより愛おしく感じ大事にしたくなる作品
三木監督の恋愛映画は間違いないと言われていますが、ほんとうにそう思いました。
終わった後の余韻がものすごい
日常に追われて雑になってしまって居るけど、愛おしい人達どの時間をもっと大切にして生きていきたいと思いました
中島健人さん、主人公リクは自分勝手だったり情けなかったりするのだけど、彼が演じると一生懸命な姿を応援したくなりました。彼の涙を見ると気持ちが重なり自然と涙が溢れて来ました
miletさん演じるミナミ、今年の女優賞は彼女です。あんな演技が上手いと思わなかった。そして歌声は圧巻。切ないし、包まれて居るようにも懐かしくもある、映画を観た後からは初めの歌詞が流れて来るだけで涙出て来ます。彼女の歌と中島健人さんの涙がこの映画の鍵を握っていると思いました。
そして桐谷健太さん、言わずと知れた名優ですが、笑わせてもらったし、泣かせてもらった。こんなに振り幅ある感情を一つのストーリーでもらえるとは。一つだけ残念があるならば、彼の現実世界でのラストも見たかったな。名脇役であり、主役でもあったと思います。
自然とほんわか優しく軽くなる
偏見なく観るべき映画
観る前は主演の二人がどうなのかな…と多少心配もありましたが、いやいやそんなの偏見でした誠に申し訳ない。
ミナミ役のmiletさんの自然な演技(そしてとてもかわいい)が素晴らしい。リク役の中島健人さんは傲慢さと純粋さをあわせ持つ役柄を嫌みなく演じていてまた素晴らしい(そしてへこんだ顔がかわいい)。
最後の方のリクの選択はmiletさんの歌唱力なくして説得力がなかったので配役の勝利かなと思います。
また途中の自転車を2人乗りをするシーン、かつてのもう二度とは会えない人との思い出を思い出させられて涙してしまいました。
とはいいつつ泣かせよう!という押し付けも全くなく、ただただ人を愛すことの美しさ(これは友情も含みます)をストレートに描いている作品でした。
この世界でできることをして、この世界で生きていくしかない
実写版SF恋愛ものという苦手なジャンルを克服できた良作品!
ライトノベルが原作だったりアニメ作品だった場合は、脳内バイアスがかかって荒唐無稽な作品でも許容できますよね。でもこれが実写版だと脚本作りも難しくなるし、何よりもキャストの資質も作品の評価に大きく関わってきますね。
で、この作品の原作なのですが、観た後に後味の悪さで観客を鬱にすることで有名なフランスの映画なんです。そんなこともあって観に行くかどうか逡巡していたのですが、地元横浜が主なロケ地だという事と、miletの楽曲を含む劇中の音楽の出来が良いとのうわさを聞いたので、思い切って観て来ました。
やはりmiletの歌声が作品にピッタリはまっていて良かったです。たぶんCGで観客を作っているんだと思いますが、横浜アリーナでのコンサートの映像のリアリティーが圧巻でした。ストーリーの展開もテンポが良くてグングン引き込まれます。元ジャニーズの呪縛から、役者としてはハンデのある中島健人も、大学生から社会人までを実に器用に演じていました。
中島健人とmiletの関係を元の世界に戻す重要な役に、コミカルな好演をしていた桐谷健太もこの作品には外せない適役でした。ちょっと残念だったのは、新人作家の役を上手く演じていた中村ゆりかが、あっという間に悪役になって簡単にストーリーから消えてしまったことです。121分という尺なので仕方がないと思いますが・・・
どうしても無理やり感が気になる
都合が良すぎるぐらいのハッピーエンド!
今作はmlietさん目当てで見に行ったので彼女の自然な演技や可愛いさを見れた時点でもう及第点は超えていたのですが、ラストはやや強引にハッピーエンドに持っていってしまったなぁと、少し腑に落ちない感がありました。
自分の夢を叶えたリク、夢を諦めてリクを支えるミナミがいる世界線から夢を叶えたミナミ、そして自分は夢を叶えておらずミナミの一ファンとなってしまった世界線に飛ばされ、最初は是が非でも元の世界に戻ろうとするリクでしたが、それはこの世界線の成功しているミナミを壊すことになるのでは?と一概に戻る事が良いとは言えない状況の中物語をどうやって着地するのか気になって2時間退屈することはなかったです。今作の伝えたいメッセージはややありふれたものではありますが「身近な人を思い遣って大切にしよう」という事なのだったと思います。
milet可愛すぎ
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