劇場公開日 2025年2月28日

知らないカノジョのレビュー・感想・評価

全319件中、61~80件目を表示

5.0始まりが面白い

2025年3月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

蒼龍戦記という物語がある。
この、物語は観てからのお楽しみ。
『ifもしも』の物語なのだが、時空モノが苦手な方も大丈夫だと思う。
大切な人のことを改めて大切にしたくなる
そんな物語。
ミニシアターとかでゆったり観たい

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りょん

5.0何度もリクとミナミに会いたくなる作品

2025年3月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

この作品はある日知らない世界で生きなくてはならなくなった主人公リクが、元の世界に戻るために何度も来る試練を乗り換えながら、ミナミの抱く気持ちに次第に気がついて、自分のためだけでなくミナミの最善のために生きることに繋がる『壮大な愛』をテーマにした作品でした。
ミナミの祖母の和江さんとリクの友達梶原さんの言葉の数々にも注目すると、さらに楽しめる作品です。複数回観る事でさらにストーリー&登場人物への想いが強くなりました。家族で観てもパートナーと観ても感動します。

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たけのこ

5.0心にささる大切にしたい映画でした

2025年3月16日
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1人映画をしたくて、時間的に何となくで選んで観ました。
映画を観る前と観た後で心に変化を与えてくれます。

もしもこんな世界線があったら...を使って
様々な事に気づかせてくれるようでした。
前半はとにかくテンポが爽快です。
また、映像の写し方や音の拾い方が物凄くオシャレで釘付けでした。
ただ、映画全体に緩急があって疲れません。

物語の内容はとても素敵です。
小説を読んでいる様な感覚。
主人公とヒロインの惹かれ合うシーンがとても魅力的で、つい見いってしまいます。
miletさんの楽曲にもすごく感動しました。
歌声、歌詞が物語の壮大さをさらに大きくしているように感じさせられました。

この映画を観てよかったです。
時間が合えば是非、上映中にもう一度観たいです。

人の暖かさや尊さを改めて感じました。
沢山の人に観てもらえると良いなと思います。

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映画るろうに君

3.0miletさんの演技力

2025年3月16日
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鑑賞方法:映画館

偶然だったが、公開して2日目に鑑賞。
miletさんも中島健人さんも知ってはいたが、深い前知識は無く観た。

miletさんの演技が自然だし、かなりの美人さんで驚いた。
歌にも感じていたことだが、少し独特な日本語の発声がそれはそれでクセになる。
大学生の時と売れっ子シンガーの時で雰囲気ががらっと変わっていたので凄い。
正直、これまでmiletさんの歌はあまり好きな方ではなかったのだが、歌う時のナチュラルな表情や世界観が素敵だと思えた。(映画館から帰って、本作の挿入歌を早速ライブラリに追加した)
中島健人さんの演技も初めてちゃんと拝見したが、なかなか難しそうな役だったのもあってか、その役というより中島健人さん自身に見えてしまったのが惜しかった…!

脚本的にちょいちょい「それはないだろ」というツッコミどころもあったので、そこが役者さんの演技力でカバーできたらもっと物語に入り込めたと思う。
話の内容としてはありがちで冒頭から予想ができてしまうし、タイトルも似ているがドラマ「知ってるワイフ」が好きだったので比較してしまい、少し物足りなかった。

でも「君に最初の読者になって欲しい」という純粋な気持ち、誰かのために音楽を書く気持ち、そんな心を大事にしたいなと思わせてくれる映画だった。

あ、桐谷健太さんの演技はやはり流石で、不遇な過去を知った時には思わず泣きそうになった!
ああいうキャラを自然に演じられる桐谷さん、やっぱすごい。

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myu

5.0泣いた

2025年3月16日
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もうめっちゃよかった✨二人とも最高でした。

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ぽぽたん

3.5なんかわからん!

2025年3月15日
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恋愛映画はあまり観ないが、評価が高いのと、三木監督なら大丈夫だろう、と思い観る。(原作は観てない)
話も興味深いし、ミレーさんの歌声も良い(歌詞も映画のテーマに合ってる)
ストーリーも面白いし、良かったのだが、ミナミさんの気持ちの変化は良く分からなかった。ミナミさんかしたら、わけわからないと思うのだが。
結局、主人公達より、桐谷健太さんが幸せになってほしいと思ったのだが、ラスト言及がなくて残念。

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mz

5.0泣いたよ

2025年3月15日
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鑑賞方法:映画館

ミレイさんの歌が良かった。
何回見ても発見がある映画。

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くわっち

3.0脇が甘すぎないかミナミ

2025年3月14日
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鑑賞方法:映画館

笑える

単純

幸せ

miletさんの歌声が元々好きなこともありレビュー評価も高いのを期待して鑑賞したものの、ラブストーリーに疎い自分にとってはお互いの感情の機微が受け取れず困惑してしまった。
パラレルの世界でストーカーと化している異常者リクに何故ミナミが再び惹かれていったのか理解できなかった。中島健人さんの地味さ加減の演技は面白かったです。

それでもmiletさんの歌う挿入歌と主題歌が優しく包み込むテイストの景色にはピッタリで聴き惚れました。

結末は予想通りすぎたので2人が夢を叶えなければならないというお決まりコース一直線だけではなく、なんなら蒼龍戦記の世界が実は本当の世界だったと言うくらい突拍子のない展開の方が良かったかも。

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月子

4.0miletさんのファンになりました

2025年3月14日
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鑑賞方法:映画館

原作はフランス?何度も予告編を観ても鑑賞の予定は無かったけど!
しかし、どうやら?評価が高い様なので、鑑賞してみるかな?というノリにて鑑賞。
最初の約10分間で物語が進行するかの様にカット映像と配役テロップとが共に流れる中で1本の映画を観た様になる演出に面白さを感じつつ、その後はパラレルワールドの世界?に突入。
元の世界?に戻る為に頑張る中島健人さんの演技に関心しつつmiletさんの演技はシンガーソングライターなの?女優さんなの?というレベルに感心しました、歌も上手いし演技もお上手でした。

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デコ山

4.0大号泣

2025年3月13日
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鑑賞方法:映画館

母の付き添いで観に行っただけでしたがとても良かったです。
最後の方に桐谷健太の家や車にMOONEYESの雑貨(マグカップやクッション)が沢山出てきて『月』が重要なストーリーにかけてるのかなぁと思いました。

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ぶるぶる

4.0結構いいかも

2025年3月13日
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鑑賞方法:映画館

単純

幸せ

ヒロインmiletはほとんど知らなかったが、中島健人は最初に目にした“銀の匙”以来、割と好感を持って観ている男優。それと設定がちょっと面白いなと感じ、必ず観ようと思っていた。

【物語】
大学生の神林リク(中島健人)は作家を志し、日々小説の構想を練り、ノートにストーリーを書き綴っていた。一方同じ大学に通うミナミ(milet)は歌手を志し、ストーリートで歌ったりしていた。そんな二人が学内で出会い、お互いに惹かれ合い結婚する。

卒業後、リクは志どおりベストセラー作家への道を駆け上がる一方で、ミナミは夢を諦める。それでも、ミナミはリクの創作を支えようとしていたが、2人の間にいつの間にか出来た溝は徐々に深くなって行った。

そんなある日、朝リクが目を覚ますとミナミの姿はなく、出版社から呼び出しの電話が鳴る。急いで駆け付けるもリクは作家ではなく、一編集者として扱われる。事態を掴めず呆然とするリクが街で見たものは、歌手ミナミの巨大な広告とラジオ局で大勢のファンに囲まれるミナミだった。しかもミナミはリクを見ず知らずの人間として話かけて来た。リクは前日までとは別の世界にいることに気が付く。

失ってリクの存在の大きさに気付いたリクは、元の世界に戻ってミナミを取り戻そうとするが・・・

【感想】
なかなかよいラブ―ストーリーでした。

予告編でパラレルワールドのように人生がスイッチしてしまうことは分かっていたが、出会い・恋愛・結婚と有って、中盤で切り替わるのかと思っていたら、あっという間に結婚して、リクがまさかの世界に転がり落ちてしまうのはかなり序盤。予告編の大半は最初の15分くらいに収まっている。作品構成としてこの潔さをまず評価したい。

リクがミナミの大切さを知り、同時に自分の傲慢さに気付き、ミナミを取り戻すために必死に動き回る中でなかで成長していく物語に好感を持てた。冒頭とその後もところどころに挿入されるリクの頭の中で展開される劇中劇もいい感じだった。

宣伝映像ではあまりキレイには観えなかったmiletも、スクリーン上では思いの外魅力的だったにも加点ポイント。演技経験は無かったそうだが、さすがアーティスト、無理なく作品に溶け込んでいた。

そして際立って良かったのはリクの親友梶原役の桐谷健太。冒頭の大学でのシーンはやかましい梶原のキャラがちょっとウザかったが、リクが別世界に落ち込んで以降については、リクを支える梶原の存在感が際立っていた。桐谷の存在が無かったら、本作の印象はだいぶ変わっていたに違いない。助演男優賞をあげたい。

1つだけ難点を言えば、“知らないミナミ”がリクに好感を持つことの説得性がやや欠けているところ。周囲が反対してもなぜかリクに惹かれてしまう設定にもうひと工夫欲しかった。

とは言え、中島健人、miletファン以外でも結構楽しめるラブストーリーに仕上がっていると思う。

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泣き虫オヤジ

5.0「milet一番好き」

2025年3月13日
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知的

今年68本目。

歌手でmiletが一番好きなので見たかった作品。ラーゲリより愛をこめてで共演の仲よしの2人。公開前のインタビューで桐谷健太、中島健人にチューされて大胆な子だなと。アドリブだったそうです。そこ見れてよかった。僕は明日、昨日のきみとデートするの三木孝浩監督、一番お気に入りの監督でその作品とRRRが人生best1、今作もやっぱりいい。歌ですね。

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ヨッシー

4.0とっても爽やかなファンタジーラブロマンス映画

2025年3月13日
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映画を観終わり、家族に「良かったよ!泣けたよ〜」とLINEしたら、「その映画は家族で観ようと言ってたやつだよ!何で先に観るんだ!」と言われた。彼女たち(妻と娘)は中島健人がお目当てだったようだ。
私はラブロマンス系やファンタジー系の映画にあまり縁はないのだが、miletが演技をすると言うので観ようと思ったのですが、1年間演技の勉強したかいもあり、ちゃんと女優っぽくなってました。特に2人が知り合った頃の初々しいやり取りは見ている我々も温かい気持ちになったし、何よりmiletがコンサートホールで歌った主題歌と大学の講堂で昔からあたためていた新曲はとっても素晴らしく、中島健人と同じ気持ちになり、涙が溢れてきました。
タイムスリープものなので韓国ドラマ的ドタバタなシチュエーションも楽しいし、桐谷健太や風吹ジュンがいい感じの役回りで主役の2人の味方でいるところも、とってもいい。
ここんところアカデミー賞関連で洋画の重い作品ばかり観てたので、たまにはこんな爽やかなラブロマンス作品もいいなぁ、。と妙に余韻に浸ってます。

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アベちゃん

2.5ラブストリーはやはり苦手だった

2025年3月12日
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単純

 miletさんの歌が劇場で聞きたかったのと、レビューが良かったので苦手なラブストリーを鑑賞してみることに。
 どうしてもツッコミを入れてしてしまう場面が多々あって雑念が入ってしまった。上げたら切りがないので割愛します。ただ、一つだけ。互いに呼び合うのに「きみ」「あなた」というのがあまりにも多くて違和感が拭えなかった。
 個人的にmiletさんのLIVEシーンまでが長くて焦れったかった。ラブストリーが苦手な理由に、主人公は応援されるのに、逆にする側にはならないこと。だから脇役のキャラクター性は特に気にして見てしまいます。桐谷さんの梶さんは人情に厚くときにコミカルで頼もしい、だからこそ彼のその後の描写が全くなくて、結局主人公たちが幸せになるための土台としか思えず、切ない気持ちを引きずったままになってしまった。人間ドラマがしっかりしていれば面白さもあったけど。ラブファンタジーなんだからツッコむなと言われれば、それまでなんですが、やはり私はラブストリーは苦手なままです。
 羽田圭介先生が出てきたときが私の中で一番のピークだった。miletさんの歌声が劇場で聞けたのもとても良かった。

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ふたり映画

4.5ラストの世界線は?

2025年3月12日
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泣ける

難しい

人によって解釈が分かれますね。
①世界A(元いた世界)に戻れた
②世界B(リクが飛ばされたミナミがアーティストとして成功してる世界)で結婚した
③世界C(リクもミナミも個々で成功した世界)に飛んだ
私は③だと思ってます。そして世界Aも世界Bも同時進行で進んでいます。世界Aでは離婚、世界Bでは結婚そんな未来もあるでしょう。

色々ツッコミどころはあるけど、そもそもが異世界に飛ばされる設定なので細かいことは見逃すことにします。

おばあちゃん(和江)はなんでリクのことを知ってる様子だったのでしょう?もしかしたらおばあちゃんも世界Aから来たんですかね。未来のミナミ説もありますが、名前違うし、年齢が違うとは言え同じ人物が同じ世界にいるのはおかしいのでその説は違うかなと思ってます。まぁおばあちゃんというキーパーソンがいないと展開が進まないので物語の都合上「何か知ってる人」にしただけかもしれません。

金子ルミがリクに相手にされなくて偽のセクハラ告発したところは、実際に芸能人の性的トラブルが相次ぎ「女側の捏造では?」と言う男性も多い中でこれを扱うのはすごいなと思った。(悪い意味で)映画化の話が白紙になりリクとミナミが引き離される場面が必要だとしても別に内容はセクハラ告発じゃなくてもよかったと思う。

異世界ものだから恋愛映画が苦手な人でも楽しく見られると思います。あんまり好きじゃないカップルのラブラブシーンも大学時代のリクとミナミは可愛くて微笑ましかったです。miletの演技力に脱帽でした。やっぱり歌手って表現力あるから演技も上手いんだろうな。中島健人の演技も良くてやっぱりあのグループに中島健人は必要だったよ…と切なくなってしまった。リクが梶原の頬にキスしたのはアドリブ?どんなに喜んでも普通の男が男の頬にキスしないですよね?中島健人ならやりそうだけど…。

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米粉

2.5やっぱゾルタンじゃないと

2025年3月11日
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話題作と思って期待して行ったけど話の流れや展開はラブ・セカンド・サイト(仏)と全く同じで、なんだリメイクかとガッカリ来た。
アレンジはされてたけど結末知ってるしオリジナルであったセリフ、どんな女も手に入るんじゃ詰まらない、おまえじゃなきゃダメだって女だからいいんだ が無かったから的外れのコア無しリメイクに思えた。

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おおとり

4.5全世代に届くピュアなヒューマンラブストーリー

2025年3月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

三木監督が『ラブ・セカンド・サイト』を撮るとこんなハートウォーミングなヒューマンラブストーリーになるんだとじんわりと温かい気持ちで劇場を後にした。映像も空気感もやわらかく劇伴もいい。そして三木監督が撮る恋人2人(特にヒロイン)が例にもれず今回もとにかくかわいい。個人的にはラストも主人公のリクと親友のカジさんとの関係性も原作よりも好き。ギスギスしがちな世の中だからこそ変なシニカルさのない純粋でまっすぐな映画が心に染みた。かなり伏線が張り巡らされているのでストーリーを把握した上で観る2回目の鑑賞は1回目の比じゃなく泣いたし、Xに三木監督が質問に答えたポストやスペースのアーカイブ、映画を観た人たちによるリピート時の注目ポイントなどがあったので、それを参考に観たらより楽しめた。可能なら2回観ることを勧めたい。

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cherry3

5.0すごく良かった!

2025年3月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

CMや宣伝を見て、だいたいこんな話かな〜と思って見にいくとガッカリすることもあるけど、これは期待を上回り、観にきてよかった!と思える映画でした。
主人公2人がとにかくキュートだし、周りの俳優さん達も素晴らしい!それに映像がキレイでおしゃれ。音楽(歌)も良く、見終わった後もずっと幸せな余韻が残る映画でした。

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piyo

4.0古典的ロマコメを男女逆転させた良作

2025年3月11日
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「自分の殻に閉じこもっていた主人公が、そこから連れ出してくれる恋人に出会い、時を経てその愛を失いかけるも、親友の助けを借りて自分を見つめ直し、本当の愛を知るに至るー」

SFの要素をあえて捨象してプロットを辿ってみると、この映画は古典的なロマンティックコメディの形をしている。
恋人たちの幸せな日々を音楽にのせて描くシークエンス、窮地に陥った主人公に何くれとなく世話を焼く陽気な友人、ぼんやりと事態の推移を見守る犬など、往年のロマコメのクリシェも散りばめられている。
しかしその主人公、つまりロマコメ・ヒロインのポジションをケンティーこと中島健人が担っているのがこの映画のユニークさであり、今っぽいところ。

主人公リクは、大学時代にミナミと恋に落ち結婚するも、自分が作家として成功したことで、仕事にかまけてパートナーを蔑ろにする。そこでリクが突如、並行世界(ーそこでは主婦だったミナミは国民的なシンガーソングライターに、リクは創作活動に挫折し編集者になっており、さらに2人は出会ってもいないー)に飛ばされ、愛を取り戻すために奔走する…というストーリーなのだが、中島健人はエゴイスティクな男性性と、観客に「助けてあげたい」と思わせるヒロイン性とを不思議と両立させていて好演。

印象的だったのが、ミナミとの出会いにまつわるシーン。深夜の大学での逃走劇、ミナミはリクを引っ張って走り、フェンスに開いた穴から彼を逃してやる。
リクの中でその穴は「ミナミにひとめ惚れをした場所」なのだけれど、「自分の殻の中に閉じこもっていたリクをミナミが救い出してくれた」ことの象徴でもあるように思える。完結しない小説を誰にも読ませることなく書き続けていたリクは、ミナミと出会うことで「読者」という存在を許せるようになり、作家への道に踏み出すからだ。
思い出のフェンスの穴を、キラキラとした目で見つめるリクの姿は本当に愛おしい。そんな少し古風なヒロイン像を、パブリックイメージが"王子様"の人が体現しているのがいい。

milet演じるミナミの歌唱は、そんなヒロインにかける素晴らしい"愛の魔法"だった。
ただしミナミの人物造形が、やや都合がよすぎたり、厚みを感じられない部分があり(並行世界でリクを受け入れるまでの心の動きがわかりづらく、恋人であるプロデューサーの狡猾さと比較することでリクに好意を持つようになった風に見える・・・など、初見の感想だが)、miletの自然体な演技が魅力的だったぶん、残念。

そして、この映画で特筆すべきなのは、主人公リクと親友・カジの友情だ。
ロマンティックコメディにおいて主人公とその親友は、主人公の恋人たちと同等、もしくはそれ以上に愛される”カップル”でなくてはいけないと思っているが(観客が「もう男(恋の相手)のことは置いておいて、親友と楽しく暮らしてるところを見てたい〜」ってなるやつ)、この映画ではそれを桐谷健太×中島健人の男性コンビで達成している。
それも”露悪的な部分と見せ合う”といったような旧来の男性的な友情ではなく、純粋に互いを思いやり、ケアしあうという関係で。
これが「知らないカノジョ」のいちばん素敵なところであり、古典的ロマコメからの飛躍に最も成功している部分だと思う。

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ユウ

5.0大切な人と観たくなる映画

2025年3月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

大切な人が、その人と過ごす日常が愛おしく大切に思える…
主役のお2人がとにかくとてもナチュラルで素敵。素直に応援したくなる。いろいろな表情がみんなキラキラしてました。
親友の梶さんもいい人すぎて泣ける…。
何回も観たくなる映画です。

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yukiyuki